吉本興業株式会社


地域住民一人ひとりが防災について理解を深め、防災力を向上させることを目的とした「地域防災力充実強化大会 in 熊本 2025」が、2月8日(土)に熊本城ホールで開催されました。
イベントには、お笑い芸人のガリットチュウ(熊谷茶・福島善成)、かけおち(青木マッチョ・赤木ぼうず)、Everybody(タクトOK!!・かわなみchoy?)らが登場し、クイズやパフォーマンスで会場を盛り上げました。
「地域防災力充実強化大会in熊本2025」イベント概要
【日時】
2025年2月8日(土)13:00~17:15
【会場】
熊本城ホール(熊本市中央区桜町3番40号)
【出演者】
ガリットチュウ(熊谷茶・福島善成)、かけおち(青木マッチョ・赤木ぼうず)、Everybody(タクトOK!!・かわなみchoy?)MC:タケト 他
※ガリットチュウ・福島善成とEverybody・タクトOK!!は熊本県出身です。
【内容】
・オープニング/来賓ご挨拶
・基調講演「災害を共に乗り越える地域の力 ~近年の災害に学ぶ~」
・ステージ企画①「よしもと芸人と学ぼう!防災クイズ」
・事例発表
・ステージ企画②「くまモンwithよしもと芸人 スペシャルコラボステージ」
・パネルディスカッション
・総括/エンディング
【主催】 総務省消防庁、熊本県、熊本市、一般財団法人熊本県消防協会




「地域防災力充実強化大会in熊本2025」オフィシャルレポート
「災害を乗り越える地域の力」防災の課題と解決策

基調講演では、跡見学園女子大学教授・鍵屋一氏が「災害を共に乗り越える地域の力~近年の災害に学ぶ~」をテーマに講演を行いました。鍵屋氏は、近年の災害事例を基に、地域防災力の強化における課題について「人と人とのつながりが弱くなり不安な社会になっていることが最大の問題だと思っています。災害から避難する際にご近所の方に一緒に逃げようと一言声をかけるなど、『あと少しの支援』ができる社会をつくっていかないといけません。技術の進歩によって自然災害から命を守れる時代に生きているのです。だったら命を守る努力をしていきましょう。自分は大丈夫だろうと油断してしまう『正常化の偏見』の意識を教育と訓練で変えていかないとなりません。」と語りました。
「防災クイズ」コーナー」も大盛況!
クイズ企画「よしもと芸人と学ぼう!防災クイズ」ではガリットチュウ、かけおち、タケトが参加しました。災害現場に遭遇した時にはどうしたらいいのかというテーマで「家のリビングテレビを見ていたら突然テレビから緊急地震速報が!他の部屋には家族がいます。どうするのが正しい行動でしょう?」という問題や「足元が見えない中 歩くのはとても危険!どうしてでしょうか?」という問題が出題されました。
見事2問連続で正解したお客様に、赤木ぼうずより特別なネタがプレゼントされ、会場は大いに盛り上がりました。クイズを通して学びを深めたガリットチュウは、「答えを聞いて、しっかり覚えておかないといけないと実感しました。基本を学ぶことが何より大切なので、今回のクイズで学べて本当に良かったです」と感想を述べ、改めて防災の重要性を実感していました。


災害に学ぶ 各分野の専門家が語る防災の実践と教訓
事例発表では、熊本大学病院災害医療教育研究センター 教授・センター長 笠岡俊志氏、益城町消防団団長 新宅竜治氏、球磨村渡小川班自主防災会会長 小川豊明氏、合資会社 大和一酒造元代表社員 下田文仁氏、熊本県地域婦人会連絡協議会/天草女性防火防災クラブ会長 荒木ミドリ氏よりそれぞれの災害防止に対するこれまでの事例発表が行われました。
笠岡氏は、熊本地震における教訓として「自然災害における医療支援活動の実際」を発表し、医療の支援活動の観点より連携の重要性や事前対策、人材養成の重要性を話しました。また新宅氏は「平成28年熊本地震時の益城町消防団の活動について」について発表の中で、地震発生当時のやり取りを用いてより具体的な対応方法を紹介しました。
小川氏は「令和2年7月4日豪雨災害から」というテーマで当時の写真を用いて地域での備え、個人の訓練の重要性、自分の身の回りの状況を知っておく必要があることなど具体的な教訓を示しました。



「地域防災力充実強化大会in熊本2025」オフィシャルレポート
くまモンとEverybodyのスペシャルコラボ!
くまモンステージ企画「くまモンwithよしもと芸人 スペシャルコラボステージ」では熊本県PRマスコットキャラクターのくまモンも登場し、Everybodyとアドリブで熊本弁バージョンでお馴染みの「クリティカルヒット」のネタを披露しました。さらにくまモン体操も披露しキレキレのダンスで会場を盛り上げました。

VR体験で学ぶ防災
展示エリアでは、防災用品のコーナー、防災パネル展、バーチャル災害体験コーナーなど、多くの無料コンテンツが用意されました。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用した体験コーナーでは、商業施設で買い物中に地震が起きた場合の避難体験をしたEverybody・かわなみchoy?は散乱する商品などを見て「大変だ。これは事前に知っておかないと」と慌てないことの重要性を実感しました。
水害体験をしたかけおち・赤木ぼうずは、住宅の2階が浸水するシーンに「ちょっと待ってください、焦りますよ!」と驚きをみせました。また、VR体験を見ていたかけおち・青木マッチョは「どこに逃げればいいかを事前に確認しておいて、備えておくことが重要だ」と語りました。また、全国的に団員減少が続く消防団の入団者募集をサポートするために結成された「今田消防団」のゲームコーナーでは、輪投げやフォトスポットが設置され、子どもから大人まで楽しむ様子が見られました。


多様な視点から学ぶ地域防災
パネルディスカッションでは、熊本市消防局の小森博文氏、熊本市消防団の中口優氏、元益城町立飯野小学校校長の柴田敏博氏、障害者支援施設愛隣館の三浦貴子氏、熊本県社会福祉協議会の川口和博氏、特定非営利活動法人ソナエトコの高智穂さくら氏が登壇。鍵屋氏も加えた7名で「共助による災害の備えと、災害を経験して変わった私たちの防災」をテーマに、それぞれの立場から意見を交わしました。

地域防災向上へ向けた連携の重要性
イベントの最後には、閉会挨拶 熊本県消防協会 会長 山本一樹氏が挨拶し、「昨年を振り返るとお正月に起きた能登半島地震をはじめ台風や豪雨、地震による災害が全国各地で発生しました。大規模災害への備えが近々の課題となっております。その備えの中でも多様な主体が相互に連携協力して地域防災力を高めていくことが何よりも重要であるということをこの大会を通して発信できたのではないかと思います」と地域防災力の向上のために重要な相互の連携協力について強調しました。

強化大会プログラム

展示コーナー概要
●防災パネル展コーナー
消防団の活動の様子などを写真で展示します。



●防災用品展示コーナー
企業による防災用品を豊富に展示します。安全を守るために必要なものを実際に見て備えましょう。(画像は一例です)


●バーチャル災害体験コーナー
火災や地震、豪雨による浸水など自然災害をバーチャルリアリティで疑似体験しながら学ぼう。
●今田消防団ゲームコーナー
今田消防団と一緒に写真が撮れるフォトスポットに加え、
今田消防団ミッション(輪投げ)にチャレンジしよう!



●ノベルティプレゼント

会場にお越しいただいた方に会場でしかもらえない
特別なノベルティをプレゼント!
※画像はイメージです