奈良県
館蔵品展「柿本(かきのもと)人麻呂(ひとまろ) ―万葉歌人から歌聖へ―」開催

このたび、奈良県立万葉文化館では館蔵品展「柿本人麻呂 ―万葉歌人から歌聖へ―」を開催いたします。
『万葉集』を代表する歌人のひとりである柿本人麻呂。持統・文武天皇の時代に活躍し、『万葉集』には皇族をたたえる歌や死を悼む歌などを多く残しています。平安時代には「歌聖」と称され、山部赤人とともに三十六歌仙のひとりとして尊崇を集め、人麻呂の肖像画をかけて祀る儀式「人麻呂影(えい)供(ぐ)(柿本影供)」が創始されました。また、人麻呂にゆかりのある地は、奈良県内だけでなく各地に広がり、今なお伝承が脈々と受け継がれています。このように、人麻呂は和歌史上にとどまらず日本文化のなかで大きな役割を果たした歌人とされますが、歴史書には登場せず、その生涯は謎に包まれています。
本展では、人麻呂が詠んだ歌をモチーフに描かれた「万葉日本画」などの絵画とともに、『万葉集』の写本や注釈書などを紹介することで、人麻呂が後世に与えた影響をたどります。
◆関連イベント◆
①記念講演会「柿本人麻呂とワニ氏」 ※無料・申込不要
②学芸員によるギャラリートーク ※要観覧券・申込不要
③絵双六をつくろう! ※無料・申込不要