NPO法人グッドライフ
ミャンマー支援

■ ニュースリリースの概要
ミャンマーの避難民を支援している学校「 NBLC (New Blood Learning Center ) 」への支援として
1200個のランドセルを寄付させて頂きました。
また、学校初となる「学園祭」を開催させて頂きました。
ランドセルと共に、学園祭の記録を残すために、YouTube動画として公開させて頂き、
YouTubeの投稿用のQRコードを作成し、記念プレートに印刷したうえで、
NBLCに設置させて頂きました。

■ ランドセル1200個寄付の経緯
下関市の平成の会から、認定NPO法人グッドライフへ依頼があり、
数年かけて集めたランドセル1200個を海外の子供たちに寄付することになりました。
一度に1200個という事で、大量のランドセルを受け入れ可能な学校をお探しし、
以前から支援していたNBLCに寄付させて頂く事になりました。
NBLCは、ミャンマーとタイとの国境沿いである、ターク県メーソート市にあるミャンマー移民のための学校です。

NBLCの在籍生徒数は、2023年 9月 800名、2024年 9月 1200名と、
わずか1年の間に、150%増加( 人数で400名 )しました。
この原因は、ミャンマーでの内戦と空爆が激しさを増し、
タイ側に逃げてくる人が後を絶たない事が原因です。
NBLCの在籍数は1200名ですが、タイ側、ミャンマー側の避難民キャンプで
就学できず、支援を待っている子供達も数千人単位で存在します。
2021年以降の内戦の影響で、就学や教育への影響が出ている子供たちの手助けを行うため、
ランドセルと文房具の寄付を決定しました。
なお、ランドセルは、NBLCで半分利用し、残りは、ミャンマー側、タイ側に存在する「避難民キャンプ」の子供たちへと寄付されました。
NBLCへのランドセルの寄付は、2024年12月に実施されました。
今回公開する映像は、この時の、ランドセル寄付の経緯を、下関からメーソートまで追跡取材して撮影したものです。

■ 学園祭の経緯

ランドセルの寄付が決まった後、何かイベントをやりたいと思い学園祭を企画しました。
親元を離れて、寄宿生活を過ごす子も多く、ミャンマーからタイ側へ逃れてくる際に、
軍に見つからないように、夜の闇に乗じて、ジャングルをくぐり、渡川した体験が今もトラウマになっている子もいます。
刑務所に収容されたり、保護施設で虐待に会った子供達もいます。
そんな、日本では考えられない日々の生活の中で、少しでも楽しい思い出を創って欲しい。
卒業した時、就職した時、結婚した時、子供が生まれたとき、人生の節目に、楽しい学校の思い出として、思い出して欲しい。そんな思いを込めて学園祭を企画させて頂きました。
■2本のビデオを作成


記憶の中の想いではどうしても色褪せます。
なので、分かりやすいビデオを作成し、人生の節目に見返せるようにしました。
ランドセルは、とても丈夫なカバンで、中に文房具などを入れて寄付すると、とても喜ばれます。
ですが、何も言わないと、丈夫な革製のカバンを寄付した。というメッセージしか伝わりません。
私達は、ランドセルがどこから運ばれて、どのような思いで、ミャンマー支援学校に届いたのか。
という経緯を、ミャンマーの子供たちに知って欲しいと思いました。
モノを寄付するだけではなく、日本とミャンマーの心の交流が少しでも生まれれることを願って、
ランドセルの寄付の経緯のビデオを作成し、英語とビルマ語のルビをつけて、YouTube動画として公開しました。
また、学園祭の様子もビデオにまとめて、公開させて頂きました。
学園祭は、校舎の壁へのペインティング、食べ放題のフリーフード、民族ダンス、音楽、スポーツ大会を実施し、とても盛り上がり、楽しんだ1日となりました。
この2本のビデオを公開し、NBLCの壁画横の記念プレートに設定されたQRコードからアクセスできるようにしています。
■ ミャンマー支援の今後の展開

学校に通うことができない子もまだたくさんいます。
学校で寄宿生活を送るためには、1年間で約10万円が必要となります。
それ以外にも、洋服、かばん、文房具など、も必要となります。
私達は、学用品を中心とした日本の不要品を寄付することで、
ミャンマーの子供たちの就学支援を行っています。
続く内戦に加えて、2025年3月に発生したミャンマー地震により、
沢山の被災者が発生しています。
大地震への国際支援は、各国から届きますが、
そのほとんどは、軍事政権に都合の良い方法で使われていきます。
軍の体制に反対する人々には国際的な届かず、
内戦と地震の2重の被災で苦しんでいる人々が、今も多くいます。
今後も継続した支援が必要とされています
■ ミャンマー地震の学校への影響
ミャンマー支援学校NBLCでは、大きな被害はなく、
周辺の避難民キャンプでも大きな被害は出ていません。
しかし、地震以降、タイ側へ逃れてくる避難民は確実に増えています。
現地のNBLCの先生を束ねているスタッフからの情報だと、
今後も、タイ側へ逃れてくるミャンマー人が増加することが予想されています。
■リンク集
※挿入歌「海を渡ったランドセル」は、作詞家の紙中礼子さんが、
セカンドライフのランドセルの寄付活動に、感動・共感して頂き、
作詞作曲の上、無償でご提供して頂いた楽曲です。