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NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル、Carbontribe Labs OÜと連携し、海洋ごみ回収由来のNFTクレジット発行を開始しました

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NPO法人Clean Ocean Ensemble

NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(香川県小豆郡小豆島町、代表理事:江川 裕基、以下COE)は、Carbontribe Labs OÜ(エストニア・タリン市、CEO:矢野 圭一郎、以下Carbontribe)との連携により、海洋ごみ回収をもとにしたNFTクレジットの発行を開始しました。本取り組みは、海洋から回収されたごみをデジタル上のクレジット(NFT=非代替性トークン)として可視化・証明し、そのクレジットを企業のESG・CSR活動枠などで購入してもらうことで、海洋ごみ削減活動に新たな資金循環を生み出すものです。

目次

概要

本連携プロジェクトを通じて、海洋ごみ問題の解決に向けた社会的意義の大きい仕組みを日本発で構築します。海洋ごみ回収活動をNFTクレジットというデジタル証明書の形で発信・収益化することで、従来は寄付や補助に頼りがちだったクリーンアップ活動に新たな資金源を創出します。

企業はこのNFTクレジットを購入することで、自社のESG・CSRの一環として海洋環境保全に貢献することが可能となり、ごみ回収団体と社会貢献を目指す企業とを橋渡しする新たなモデルが誕生します。

背景と目的

近年、深刻化する海洋ごみ問題は、プラスチック廃棄物や漁具などが海洋生態系に悪影響を及ぼし、漁業・観光資源にも打撃を与える地球規模の課題です。こうした問題解決には地域の清掃活動が欠かせませんが、それらの活動資金をいかに継続的に確保するかが課題となっていました。

クリーンオーシャンアンサンブルはこれまで、漁具由来の小型回収装置の開発、海洋ごみMAPによる回収データの可視化、リサイクル企業等との連携による海洋ごみの再資源化ネットワーク構築といった革新的アプローチで国内外の海洋ごみ回収プロジェクトを展開し、2024年11月には累計2トンのごみ回収を達成するなど着実に成果を上げてきました。一方で、こうした活動を持続的に拡大するためには新たな資金調達モデルが必要です。

Carbontribeはデジタル技術を用いて環境貢献価値のアセット化を行うスタートアップ企業でブロックチェーンを用いたグローバルな環境クレジットの方法論開発を行っています。特に海洋ごみ削減に特化したデジタルメソドロジー(Clean Water Methodology)を開発し、クリーンアップ活動の成果を透明性高く記録・検証する仕組みづくりを進めてきました。

クリーンオーシャンアンサンブルとCarbontribeが連携することで、海洋ごみ回収量の証明を国際的に通用する形で発信し、資金面の課題を解決するとともに社会全体で海洋ごみ削減に取り組むムーブメントを加速させることが本連携の目的です。

連携内容

本プロジェクトでは、回収活動とデジタル技術を融合させることで、海洋ごみ削減の成果を「環境価値」として流通可能にします。その具体的な仕組みは以下のとおりです。

クリーンオーシャンアンサンブルが瀬戸内海をはじめ各地で回収した海洋ごみの種類・重量データや写真証拠を収集します。

https://map.cleanoceanensemble.com/

Carbontribeはそのデータをブロックチェーン上のレジストリプラットフォームに登録し、各回収量に対応するNFTクレジットを発行します。例えば「海洋プラスチック10kgの回収」という成果が一つのデジタルクレジットとして記録されます。これにより、活動成果が改ざん不可能な形で公開され、重複カウントの防止や信頼性の確保が実現します。

発行されたNFTクレジットは国内外の企業や個人に向けて販売されます。購入者はクレジットを取得することで、特定の量の海洋ごみ回収に貢献した証明を得られます。販売による収益は両者(第三者回収団体を含む場合有り)に分配され、さらなる回収活動を支援する仕組みです。

Carbontribeが提供するレジストリプラットフォームは、同社のAIとWeb3を応用したクレジット方法論から生成された環境価値クレジットを一元管理するグローバル基盤です。本プロジェクトのNFTクレジットもこのプラットフォーム上で管理されるため、第三者機関による検証や公開が可能となります。誰でもオンラインでクレジットの発行履歴や内容を確認でき、透明性とアカウンタビリティの高い運用が担保されます。このレジストリは国際標準との互換性も意識して設計されており、将来的に他の認証機関(例:VERRAやJクレジット等)とも連携できる拡張性を備えています。

海洋ごみ問題の解決に資する先進的モデルケースとして、両者は長期的視野で協力していきます。

https://carbontribe.me/standards/clean_water/

期待される効果と今後の展望

この連携により、従来は地域や団体ごとに散発的に行われていた海洋ごみ回収活動が統一的なクレジットという形で可視化されます。企業はNFTクレジットを購入することで、自社の社会貢献として定量的に海洋保全へ寄与したことを示せるようになります。特にESG投資やSDGsに積極的な企業にとって、本クレジットは新たなCSR手段となり得ます。単なる寄付やスポンサーとは異なり、ブロックチェーン上の証明書として第三者からも評価可能なため、企業のブランディングやステークホルダーへの説明責任にも資すると考えています。

クリーンオーシャンアンサンブルにとっては、活動資金の調達チャネルが拡大することで清掃プロジェクトの規模拡大、インパクトの可視化、継続性向上が期待できます。現在、実施している瀬戸内海・離島地域での回収事業のみならず、将来的には国内外の他の回収団体とも協力し、本仕組みを横展開することでより大きなインパクトを創出する計画です。

Carbontribeにとっても、日本発の海洋ごみクレジット事例を成功させることで、他地域への適用や他分野(植林、再生農業、再生エネルギーなど)への応用につなげる足がかりとなります。

今後、本NFTクレジットの第1号案件として、クリーンオーシャンアンサンブルが香川県小豆島町にある多尾海岸で実施したビーチクリーン活動の成果をクレジット化し、試験的に提供する予定です。

これにより実運用での課題やニーズを洗い出し、仕組みの改善を図った上で、本格的な販売展開へ移行してまいります。また得られた収集データは行政・研究機関とも共有し、海洋ごみ対策の政策立案や啓発活動にも活用していきます。

クリーンオーシャンアンサンブルとCarbontribeは、本連携プロジェクトを通じて「海洋ごみゼロ」と「持続可能な社会」を実現するための新たなエコシステムを構築していきます。海洋ごみ問題解決に向け、テクノロジーと市民活動、企業の力を結集し、社会全体で取り組むモデルケースとして発信してまいります。

Carbontribe Labs OÜについて

Carbontribe Labs OÜ(カーボントライブ・ラボ、本社:エストニア共和国タリン市)は、

米TechstarsがバックアップするAIとブロックチェーン技術を応用したボランタリーカーボンクレジットのスタンダードを開発提供するエストニア本拠地の日本人創業チームによるスタートアップ企業です。

同社の独自開発したカーボントライブスタンダード(方法論)は世界的なスタンダードが採用するIPCC準拠の科学的手法にAIプロセスとWeb3技術を組み込んだユニークなもので、完全リモートな森林解析、海洋プラスチック、再生農業、再生エネルギーの環境価値アセット化を可能とし、第三者認証機関Earthood社の認証を受けています。

今回の連携プロジェクトではそのClean Water Methodologyを初めて日本で実装する形となります。

公式サイト:https://carbontribe.me/

ご支援のお願い

Clean Ocean Ensembleの活動は、多くの方々のご支援・ご参加によって支えられています。海洋ごみゼロを目指す本取り組みに共感いただけましたら、ぜひ以下の形でのご協力をご検討ください。

寄付による支援
団体公式サイトの寄付ページより継続的なご支援を歓迎いたします。

いただいた寄付は海洋ごみMAPのアップデート、回収装置の開発・設置や清掃活動の運営費などに充当されます。

https://donation.cleanoceanensemble.com/

プロボノ・ボランティア参加
団体の拡大・運営、定期的に実施されるビーチクリーン、回収装置の設置・点検、モニタリング調査に参加できます。SNSや公式サイトで告知しておりますので、多様なバックグラウンドの方のご参加をお待ちしております。

https://peatix.com/group/12922636

SNSでの情報拡散
Twitter(X)・Facebook・InstagramなどでClean Ocean Ensembleをフォローし、活動情報をシェアしてください。海洋ごみ問題への関心を高めることは大きなサポートとなります。

https://lit.link/cleanoceanensemble

皆様の小さなアクションが、世界を変える大きな第一歩です。

ともに海をきれいにし、未来の世代へとバトンを渡しましょう。

組織概要

名称: 特定非営利活動法人クリーンオーシャンアンサンブル(NGO Clean Ocean Ensemble)

住所: 〒761-4425 香川県小豆郡小豆島町坂手甲985番地

設立: 2020年12月10日

代表理事: 江川 裕基

活動内容: 海洋ごみ回収装置の開発・運用、河川・海岸でのごみ回収・調査活動、環境教育プログラムの実施等

公式サイト: https://cleanoceanensemble.com

団体名「クリーンオーシャンアンサンブル」には、“Clean(綺麗な)Ocean(海を)Ensemble(より多くの人と一緒に)”という想いが込められており、多様なパートナーと協働しながら海洋ごみゼロの未来を目指しています。

お問い合わせ先

NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(広報担当: 北川、江川)
TEL: 070-8360-9815 E-mail: info@cleanoceanensemble.com

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年4月8日 09時10分)

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