デル・テクノロジーズ株式会社
当資料は、2025年4月8日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
ニュースの概要
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業界をリードするインフラストラクチャー ポートフォリオ全体にわたり、データセンターのモダナイゼーションを加速させる数々のイノベーションを提供
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サーバー、ストレージ、データ保護を網羅した数々の先進的機能 ―― パフォーマンス、効率、拡張性の向上により、従来のワークロードと最新のワークロードの両方のニーズを容易に満たすことが可能
2025年4月8日、テキサス州ラウンドロック発:
デル・テクノロジーズは、業界をリードするサーバー、ストレージ、データ保護ポートフォリオ全体にわたり、データセンターのモダナイゼーションを支援するために設計・構築した数々の先進的機能を発表しました。
現在、多くの組織が、AIの台頭や従来および最新のワークロードをサポートする必要性、また高まるサイバー攻撃の脅威などに対応するため、IT戦略を見直しています。このような中、IT部門は拡張性、効率性、適応性の向上を実現するために、コンピュート、ストレージ、ネットワークを共有リソース プールとして抽象化する、分離型のインフラストラクチャーへの移行を進めています。
今回デル・テクノロジーズが提供するサーバー、ストレージ、データ保護のイノベーションは、お客様がITインフラストラクチャーに対するアプローチを刷新し、既存および最新のワークロードのニーズを満たすことができるように構築されたものです。
「Dell PowerEdge」サーバーが卓越したパフォーマンス、効率性、拡張性を提供:
Pコア搭載のインテル(R) Xeon(R) 6プロセッサーを実装した「PowerEdge R470」「R570」「R670」「R770」サーバーは、1Uおよび2Uフォーム ファクターのシングル/ダブルソケット サーバーで、ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)、仮想化、アナリティクス、AI推論といった高い要件が求められる従来および、最新のワークロードを容易にサポートします。
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ワークロードの統合を改善:「PowerEdge R770」では、複数のレガシー プラットフォームを統合して電力効率を飛躍的に高めながら、42Uラックで最大80%の省スペース化を実現できます。これにより、エネルギーコストと温室効果ガスの排出量を最大で半減できるとともに、プロセッサーあたりのコア数を最大50%増やし(*1)、パフォーマンスを67%高められます(*2)。データセンターのフットプリントが削減されることで、サステナビリティーの目標達成を促進しながら、パフォーマンスを損なうことなく全体的なTCO(総所有コスト)を削減できます。
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優れた効率で卓越したパワーを提供:パワフルで効率に優れた「PowerEdge R570」は、インテルの記録的なワットあたりのパフォーマンス(Performance per Watt: PPW)を実現し、高パフォーマンス ワークロードを維持しながらエネルギー コストの削減をサポートします(*3)。
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将来を見据えた設計:OCP(Open Compute Project)の一部であるDC-MHS(Data Center – Modular Hardware System)アーキテクチャーによって、運用を簡素化しながら将来にわたる対応が可能になります。DC-MHSによってサーバー デザインが標準化され、より簡単に既存のインフラストラクチャーへ統合できるようになるため、お客様の選択肢の幅も広がります。
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管理の合理化:「PowerEdge」サーバーは、「Dell OpenManage」の強化およびリアルタイム モニタリングを含む「iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)」のアップデート(「iDRAC 10」)により、合理化された管理と堅牢な保護を実現します。PCIe Gen 5 HW Raidコントローラー「PERC13」と組み合わせることで、書き込みレイテンシーを最大33分の1に短縮します(*4)。
「Dell PowerStore」が、データ管理を簡素化しながらパフォーマンスとセキュリティーの向上を実現:
「PowerStore」のインテリジェントなソフトウェア デザインは、最新の分離型アーキテクチャーのニーズを満たす高度なデータ削減機能および独立的に拡張可能なストレージ サービスとともに、高度なプログラミングが可能な自動化されたプラットフォームを提供します。「PowerStore」の最新ソフトウェア リリースの特徴は、以下のとおりです。
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AIを活用したアナリティクス:「Dell AIOps」(以前の「CloudIQ」)ソフトウェアを使用し、「Smart Support」によるアラートと対応、パフォーマンス ヘッドルーム分析、カーボンフットプリント予測などにより、コストを削減しながら手作業の負担を軽減することができます。
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ゼロトラスト セキュリティーの強化:米国防総省(DoD)のスマートカード認証のサポート、証明書の自動更新、「Storage Direct Protection」統合の強化による最大4倍の高速バックアップとリストア(*5)、さらに最新の「Dell PowerProtect」システムのサポートにより、アクセス制御と可用性の向上を実現します。
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高度なファイル システム サポート:数々の高度なファイル管理機能、セキュアなファイル スナップショットによる堅牢なデータ保護、容量へのインサイトによるスマートなストレージ計画、また「Dell Unity」システムからの効率的な移行により、システムのパフォーマンスが向上します。
次世代「Dell ObjectScale」が、パフォーマンスとスケールの向上を実現:
デル・テクノロジーズは、業界最高のパフォーマンスを提供するオブジェクト プラットフォーム「ObjectScale」の次世代バージョンを発表しました(*6)。「ObjectScale」は卓越した拡張性、パフォーマンス、効率性をAIワークロードに提供します。また、次世代「ObjectScale」はエンタープライズ グレードのアーキテクチャーを進化させるとともに、新たな数々のオールフラッシュおよびHDDアプライアンス オプションを提供します。
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AI向けの高速オブジェクト:「ObjectScale XF960」は、業界をリードするAIワークロードに対応するパフォーマンスを提供するために、高速なイノベーションを実現します。最も近い競合製品と比べてノードあたり最大2倍のスループットを提供し(*7)、前世代のオールフラッシュシステムと比べて最大8倍の密度を実現します(*8)。
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最新のワークロードを加速:HDDベースの「ObjectScale X560」は、メディア取り込み、バックアップ、AIモデルトレーニングなどの主要なワークロードを83% の読み取りスループットで高速化します(*9)。
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卓越した効率とレジリエンス:「ObjectScale」をベースにWasabi社と共同開発した新たなハイブリッド クラウド ソリューションを基盤として提供し、マルチサイト フェデレーション、クラウドへのコピー、Geoレプリケーション、グローバル ネームスペース、データ ガバナンスなど数々の機能によって、より容易なAIデータレイクの運用と安全な保護が可能になります。
AIデータのパワーを最大限に引き出す「Dell PowerScale」の数々のイノベーション:
「PowerScale」は、モダンなAIの運用環境のバックボーンとして最適なスケールアウト アーキテクチャーです。数々の先進的機能によってテラバイト(TB)あたりのパフォーマンスの向上、データセンターの設置面積のさらなる省スペース化を実現し、手頃な価格とパフォーマンスのバランスによってTCOを最適化します。
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高密度なオールフラッシュ ストレージ:122TB SSDがGPUの利用率を最大化し、単一の2Uノード構成で最大6 PB(*10)の高速データ アクセスを実現するとともに、業界をリードするパフォーマンスと密度によって膨大なAIスループット要件を満たします。
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ハイブリッド/アーカイブ ノード:「PowerScale」のAシリーズ/Hシリーズ ノード(A310、A3100、H710、H7100)は、HDDベースのプラットフォーム用に刷新したコンピュート モジュールによって、レイテンシーの低減とパフォーマンスの向上を実現します。精度と効率を高める柔軟で最適なTCOのポートフォリオの組み合わせによって、将来にわたりデータセンターの適応性を確保し、AIトレーニング データをより長期間保持することが可能になります。
「Dell PowerProtect」が、優れたパフォーマンスと効率でサイバー レジリエンスを強化:
デル・テクノロジーズは、バックアップ専用アプライアンスにおいて業界を代表するベンダー(*11)であり、このたびデータ保護機能をアップデートしました。今回のアップデートによって、サイバー レジリエンスを強化しながら、パフォーマンス、セキュリティー、効率の向上によって、さまざまなコストを削減することができます。
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あらゆる環境に対応する拡張性と効率性に優れたデータ保護:「PowerProtect DD6410」は、12 TB~256 TBの容量を備え、商業、小規模企業、リモート環境に最適なソリューションです。従来および新たなワークロードで最大1.9倍高速なリストアと拡張性に加え、業界をリードする最大65倍の重複排除機能による効率的な運用を実現します(*12)。
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オールフラッシュのパフォーマンスと効率:「PowerProtect」オールフラッシュ対応ノードは、デル・テクノロジーズにとってオールフラッシュ データ保護における重要な第一歩となるものです。容量220 TBのシステムによって、一層安全で効率的なデータ保護を提供し、1.6倍以上の高速なリストア スピード、最大36%の消費電力削減、5分の1のフットプリントを実現しています(*13)。
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エンタープライズ レジリエンスの強化:「PowerProtect Data Manager」のアップデートによって、異常検知機能によるセキュリティー リスクを迅速に発見できます。また、Microsoft Hyper-VおよびRed Hat OpenShift Virtualization環境の仮想マシン(VM)バックアップを管理し、「ObjectScale」への容易なアーカイブによってデータを長期にわたり保持することが可能になります。
コメント:
デル・テクノロジーズのインフラストラクチャー ソリューションズ グループ(ISG)担当プレジデント、アーサー ルイス(Arthur Lewis)は、次のように述べています。「モダン アプリケーションには、絶えず変化し続けるデータセンターのニーズに応えられる新たなインフラストラクチャーが必要です。ストレージからサーバー、ネットワーク、データ保護までを網羅したデル・テクノロジーズのエンド ツー エンドの分離型インフラストラクチャー ポートフォリオによって、複雑さを軽減しながらITの俊敏性を高め、データセンターのモダナイゼーションを促進できます」。
Enterprise Strategy Group社(現Omdia社)の主席アナリスト、Simon Robinson氏は、次のように述べています。「多くの組織がリソース管理を改善し、管理に伴う複雑さを簡素化してくれるインフラストラクチャーへの分離型アプローチを進めるように、より一層IT戦略に注力しています。デル・テクノロジーズは、導入企業がこれらの課題を容易に克服し、あらゆるワークロードに対応できるように設計・構築した数々のアップデートを、インフラストラクチャー ポートフォリオ全体にわたり提供しています」。
提供時期について
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PコアおよびEコア搭載のインテル(R) Xeon(R) 6プロセッサーを実装した「PowerEdge R470」「R570」「R670」「R770」サーバーは、すでに提供開始しています。
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「PowerStore」のソフトウェア アップデートは、すでに提供開始しています。
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「ObjectScale」は、現行の「Dell ECS」環境向けのソフトウェア アップデートとして、すでに提供開始しています。
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HDDベースの「ObjectScale X560」は、2025年4月に提供開始予定です。
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「ObjectScale」オールフラッシュ アプライアンスは、2025年第3四半期より提供開始予定です。
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HDDベースの「PowerScale」ノードは、2025年6月に提供開始予定です。
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「PowerScale」の122TBドライブは、2025年5月に提供開始予定です。
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「PowerProtect DD6410」およびオールフラッシュ対応ノード(All-Flash Ready Node)は、2025年4月に提供開始予定です。
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「PowerProtect Data Manager」のアップデートは、すでに提供開始しています。
本リリースの全文は、以下よりご覧いただけます。
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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