株式会社Liquitous
Liquitous社は、Väki Insight社とコラボレーションし、日本国内で弊社が取り組むプロジェクトのアセスメント等を進めます。

株式会社Liquitous(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:栗本 拓幸)は、ヘルシンキ大学発のスタートアップであるVäki Insight社(本社:フィンランド共和国・ヘルシンキ市、CEO: Perttu Jämsén)と、基本合意書(”Memorandum of Understanding”、以下「MoU」)を締結しました。
本MoUの目的
Väki Insight社は、ヘルシンキ大学(University of Helsinki)のMikko Rask准教授の市民と行政の共創に関する25年以上の研究をもとに、2024年にスピンアウトして発足したスタートアップです。ガバナンスの透明性を高め、運用コストを削減し、活気ある民主的な文化を育むことを目的に、都市に対して、評価、分析、意思決定支援に関する高度なツールを提供する、Väki Insight社の知見と、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、日本国内外での「Liqlid」を活用した市民参画や共創に関するプロジェクトを推進するLiquitous社のノウハウのコラボレーションを図ります。
日本国内外で実施されている、市民参画や市民と行政の共創に関するプロジェクトに関して、定量的で強固な評価や分析を実施することで、より高度な次元で、市民参画や共創を実現することを目指します。また、市民参画や市民と行政の共創という、これまであまり定量的に評価・分析がなされてこなかった取り組みについて、定量的な評価・分析を可能とすることで、より多くの都市や自治体に、市民参画や市民と行政の共創の取り組みを広げることを目指します。
今後の展開の想定
今後、両者は、双方にノウハウや知見の交換等を行いながら、可能な限り早期に両者がコラボレーションしたPoCプロジェクトの実施を行い、「Liqlid」を活用したプロジェクトについての、より強固な定量的評価の実施に向けた可能性の探索を進めます。
また、両社間のコミュニケーションを強化し、双方の国への訪問等を定期的に行いながら、両国の中で、市民参画や市民と行政の共創に関する重要性や必要性、緊急性に関する認識の強化に資する取り組みを行います。
Väki Insight社 CEO Perttu Jämsén 氏のメッセージ(日本語仮訳)
Väki Insightの使命は、都市をより暮らしやすく、働きやすく、成長しやすい場所にすることです。そして、Mikko氏の数十年にわたる研究に基づく私たちの信念は、市民の参加を促し、都市の職員と市民が協力して創造していくことで、都市と市民が直面する現実的な問題に対処しながら、関わるすべての人々に喜びをもたらす、より調和のとれた効率的な環境を構築できるというものです。
これが、私たちがHiroyuki氏とLiquitousと協力できることを喜んでいる理由です。2024年にヘルシンキを訪問した際に初めてお会いした際、私たちはより機能的で民主主義に基づく都市というビジョンを共有していることが明らかになりました。最初の話し合いの中で、私たちはLiquitousの「Liqlid」に関する取り組みに感銘を受け、地域民主主義を強化するために協力できる方法を模索したいと強く思いました。
その後も多くの実りある意見交換を続けた結果、このたびLiquitous社とMoUを締結することができ、大変嬉しく思います。Liquitous社と緊密に協力し、当社の評価ツールで新たなパートナーを支援し、共同プロジェクトを通じて、日本およびその他の都市のニーズと実情に合わせたソリューションを共同開発していきたいと考えています。同時に、ヘルシンキ大学の研究を基盤とするスピンアウト企業として、この提携により、市民参加や共同制作に関する科学的理解を深め、これらの活動の評価を行い、世界のために新たな研究結果を発表できることを期待しています。
株式会社Liquitous 代表取締役CEO 栗本拓幸のメッセージ
日本国内において、都市や自治体における市民参画や市民と行政の共創の取り組みについて、逼迫する行政リソースの現状や、少子高齢化・人口減少などの状況を踏まえると、その必要性や重要性は指摘するまでもありません。他方で、これまでは、これらの取り組みは特に課題意識を強く覚えている都市や自治体において先行して実施され、認識や実際に行われている取り組みのギャップがより大きくなっていく状況にあり、強い問題意識を覚えていました。
今から数年前に、Mikko准教授の研究を偶然発見した際に、極めて独創的で、有効なアプローチだと、強く感激したことを記憶しています。それ以来、数度にわたる対面でのディスカッションを経て、このようなコラボレーションに至ったことは、弊社にとっても大変な光栄なことです。
フィンランドと日本では、置かれている社会情勢や環境等に差はあれども、Väki Insight社、そして弊社のチームが認識している課題感―どのように民主主義を深化し、強化するかーという点は、一致していると強く確信しています。今後、PerttuさんをはじめとするVäki Insight社の皆さんとコラボレーションを深めていくことを楽しみにしています。
Väki Insight社について(日本語仮訳)
ヘルシンキ大学のスピンアウト企業であるVäki Insightは、都市や組織がより包括的で民主的なものとなるよう、科学に基づく評価、分析、意思決定支援ツールのセットを提供しています。
当社は、AIを活用したデータ主導の洞察とガイダンスを提供することで、お客様がリソースを最適化し、透明性を向上させ、持続可能な変化をもたらすことを支援しています。また顧客の主要なステークホルダーと積極的に関わり、すべての人にとって最善の結果が得られるよう努めています。
〇 社名:Väki Insight Ltd,(CEO:Perttu Jämsén)
〇 ホームページ: https://vakiinsight.com/
株式会社Liquitousについて
Liquitousは「一人ひとりの影響力を発揮できる社会」を目指し、テクノロジーで政策形成プロセスの包摂性・透明性・対応性をより向上させるため、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援や効果分析を通した社会実装を一気通貫で行う「市民と行政の間のコミュニケーション・エージェント」です。
鎌倉市や京都市、日野市、木更津市をはじめとする全国の自治体や、柏の葉スマートシティをはじめとしたまちづくりにおいて、計画・構想策定や行政ニーズ把握の仕組みや、スマートシティの基盤として「Liqlid」を活用した取り組みを進めています。
〇 社名:株式会社Liquitous(代表取締役CEO:栗本 拓幸)
〇 ホームページ: https://liquitous.com
〇 X(Twitter): https://x.com/liquitous
〇 Facebookページ:https://www.facebook.com/Liquitous/
English version of this press release is available via this link ( https://liquitous.com/news/article/2025041101 ).