株式会社Recho
~PoCを超え、ビジネス価値を創出する次世代音声AIプラットフォーム~

次世代の音声AIプラットフォームを開発する株式会社Recho(読み方:レコー、本社:東京都中央区、代表取締役:邱 実)は、音声AI技術の実用化を加速させる基盤技術に関する特許を出願したことを発表します。本出願技術は、音声AIの理論的可能性を超え、実際のビジネス環境での価値創出を実現する基盤となるものです
AI音声対応技術の進化とRechoの優位性

AI音声対応技術は大きく進化してきましたが、多くの限界も存在します。以下の表は、これまでの音声AI技術の世代別比較とRechoが提供する独自価値を示しています。
AI 2.0/LLMによる音声対応は従来技術から飛躍的に進化しています。Rechoのプラットフォームは、業界最速の応答速度を実現し、人間のような自然な会話リズムを維持します。具体的には、多様なコーナーケースの対応や保険契約に関する督促業務など、従来のAIでは困難だった高度な対応が可能です。また、PaaS形式での提供により、導入企業はAI開発に必要な専門人材確保や数億円規模の初期投資を回避しながら、既存のCRMやコールセンターシステムとAPIで簡単に連携できます。大手保険会社では導入から3ヶ月で顧客対応の約80%以上を自動化し、さらに入金率を1.6倍にする等具体的な成果を上げています。
音声AI市場、コールセンター・電話対応業務の構造的課題
生成AIの急速な進化により、対話型AIへの期待は高まっていますが、コールセンターをはじめとする電話対応業務は依然として人件費が運営コストの70-80%を占める構造的課題を抱えています。この高い人件費率は単なるコスト効率の問題ではなく、ビジネスモデル全体の成長天井を規定する根本的な制約となっています。
従来のIVRシステムやAI 1.0と呼ばれる基本的な音声認識技術は、この課題解決に十分な貢献ができていません。多くの企業が音声AI導入の実証実験(PoC)を行う一方、実用段階への移行には以下のような障壁が存在します:
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理想と現実のギャップ: 限定された実験環境では機能しても、実際のビジネス環境では多様なユースケースに対応できない
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運用コストの高さ: 導入後も継続的な調整・改善に大きなリソースが必要となる
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実装の複雑さ: 多様な対話パターンや例外処理など、実用レベルでの実装には高度な専門性が求められる
特に音声コミュニケーションは、テキストベースの対話と比較して、応答のタイミングや自然なリズムが重要であり、こうした点への対応が実用化への大きな壁となっています。
Rechoの技術: 自然なコミュニケーションを実現する音声AI基盤
Rechoが今回特許出願した技術は、上記の実用化障壁のうち、特に「自然なコミュニケーションの実現」に焦点を当てた基盤技術です。音声対話における応答や自然なリズムという課題に対して、革新的なアプローチを提供します。
この出願技術がもたらす主な価値は以下の通りです:
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自然なコミュニケーションの実現: 人間同士の対話に近い、適切なタイミングでの応答を可能にする技術基盤
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継続的な対話品質の維持: 実際の利用環境における対話品質を安定して維持するための仕組み
これらの要素により、特に音声対話における「応答性」という重要な課題に効果的に対応し、音声AIの実用レベルでの導入を支援します。なお本技術は、Rechoが開発を進める音声AI基盤の一機能として位置づけられるものです。
実用フェーズでの実績
Rechoの技術は、すでに複数の企業の本番環境における実運用を実現しており、理論上の可能性を超えた実用的な価値を創出しています。実際のビジネス現場での大規模運用において、従来の音声AI技術では対応が難しかった以下のような課題にも効果的に対応しています:
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自然な対話の実現: 適切なタイミングでの応答により、より自然な対話体験を提供
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長期運用における品質維持: 時間経過とともに劣化せず、むしろ向上し続ける対話品質
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業務システムとの安定した連携: 既存システムとの協調による、一貫したビジネスプロセスの実現
今回特許出願した技術は、これらの実績を支える重要な要素の一つであり、特に自然な対話の実現において中核的な役割を果たしています。
今後の展開
Rechoは、本技術を基盤として音声AIプラットフォームの展開を加速させていきます。当面は特定領域での導入実績を積み重ねながら、順次適用領域を拡大していく予定です。また、開発者向けのSDK提供も計画しており、より多くの企業が自社のニーズに合わせた音声AIソリューションを構築できる環境の整備を進めていきます。
株式会社Recho 代表取締役 邱 実 コメント
音声AI技術は、その潜在的可能性が注目される一方で、実際のビジネス環境で継続的に価値を生み出すという段階に到達できていないケースが多く見られます。我々が追求してきたのは、デモンストレーションではなく、日々の業務で実際に使われ続ける音声AI技術の実現です。今回特許出願した技術は、実際の運用経験から得られた知見を体系化したもので、特に音声対話における自然なコミュニケーションの実現に貢献するものです。この技術は『Your 2nd Voice』というビジョンを現実のものとする重要な要素の一つとなります。今後もこの分野での技術開発を続け、企業のコミュニケーション変革を支援していきます。
株式会社Rechoについて
「Your 2nd Voice」というコンセプトのもと、音声AI技術を基盤とするプラットフォームを開発・提供し、自社の技術基盤を軸に企業の課題に合わせた音声AIソリューションをワンストップでサポート。独自開発の言語処理・音声技術と高速応答システムにより、品質の高いVoice Agentを企業・開発者が構築できる環境を提供し、すべての人がもっと豊かにつながる社会を目指しています。
代表者:邱 実
主要事業:Voice AIの基盤及びVoice Agentの開発・運営
住所:〒104-0053 東京都中央区晴海3丁目10-1 Daiwa晴海ビル 2F
URL:https://recho-ai.com
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