ベルテックス静岡
日頃よりベルテックス静岡の報道に格別のご高配賜り厚く御礼申し上げます。
本日4月15日(火)に開催されたBリーグ理事会において、2025-26シーズン B.LEAGUEクラブライセンス 第2回判定の結果が「B1ライセンス交付」となりましたことをご報告いたします。報道各位におかれましては、報道賜りたくお願い申し上げます。
松永康太 代表取締役社長コメント
このたび、クラブ発足以来初となる「B1ライセンス」の交付が正式に決定いたしました。
改めまして、難波静岡市長をはじめとする静岡市行政の関係者の皆さま、そして数えきれないほど多くのステークホルダーの皆さまに、クラブを代表して心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
今回の交付により、施設基準に該当する「新設アリーナ建設の蓋然性」が認められたことになります。
ご存知の通り、現在のホームタウンである静岡市には4,000名以上を収容できる施設が存在せず、現行のB1ライセンス取得のみならず、2026-27シーズン以降のB.LEAGUE PREMIER参入における施設基準を満たすことが困難な状況にありました。
B.LEAGUEが定める「新設アリーナ建設の蓋然性」とは、「新設アリーナが3年以内に着工し、5年以内に竣工すること」を示すこととされています。
今回のB1ライセンス取得は、静岡にとって長年の悲願であったアリーナ建設プロジェクトが、2030年春の竣工を目指して正式にスタートしたことを意味し、また、B.LEAGUE PREMIER参入に向けた大きな一歩ともなります。
繰り返しお伝えしてきた通り、新アリーナの建設は「ベルテックス静岡のため」だけのプロジェクトではありません。
2050年には人口が50万人を下回る可能性が高いとされる静岡市において、より魅力的で、より活気ある未来を創造するための「まちづくりへの投資」でもあります。
他のクラブの傾向を踏まえると、新アリーナ完成後は、年間30~50日のホームゲーム開催とその準備日を含め、約100日程度の利用が見込まれています。また、年間の延べ来場者数は24万~40万人規模となる見通しです。
これは、B.LEAGUEというコンテンツが、年間を通じて最も頻繁に、かつ持続的に利用されることを意味し、それを担うのが私たちベルテックス静岡です(※平均来場者数8,000名×30~50日)。静岡という立地を考えても、県外からの多数の来場も期待できます。
もちろん、今回のB1ライセンス取得はゴールではなく、ようやくスタートラインに立ったという位置づけです。
この地点にたどり着くまでの道のりは決して平坦ではなく、発足から6シーズンを迎える今、多くの方々の支えのもと、数々の困難や課題を乗り越えてまいりました。
今回のライセンス審査においても、財務基準ぎりぎりでの交付となったことは、経営状況の厳しさを象徴しています(※債務超過の場合、ライセンス剥奪の可能性あり)。
外から見ると、順調に成長してきたように映るかもしれませんが、私たちは大企業の資本に支えられたクラブではありません。だからこそ、毎シーズン高い目標を掲げ、知恵と工夫を凝らしながら、クラブ一丸となって成長を続けてきました。
声を大にしてお伝えしたいのは、「ベルテックス静岡が今ここに存在していること」は、決して当然ではなく、まさに“奇跡の集合体”であるということです。
オーナー企業やパートナー企業の皆さまからは、地域と未来のために、これまでに20~25億円ものご支援をいただきました。また、ファン・ブースターの皆さまには、チケット、グッズ、飲食等を通じて継続的にご支援いただき、着実に静岡にムーブメントを起こしてきたのです。
これからも、過去への感謝の気持ちを忘れず、地域の皆さまとともに誇りを持って歩んでまいります。
アリーナプロジェクトにおいては、今後さらに多くの関係者の皆さまが関わることになると思いますが、我々を含め、多くの人々の想いの上に成り立つこのプロジェクトを、互いに敬意をもって推進していけたら幸いです。
さて、晴れてB1ライセンスが交付された今、あとは競技面で結果を出すのみです。
先週末は、西地区首位・ライジングゼファー福岡さんとの対戦が開催され、プレーオフのホーム開催権をかけて挑みましたが、一歩及ばず、西地区3位が確定しました。
それによってプレーオフトーナメントポジションも確定し、対戦相手こそ最終戦までわかりませんが、どこが相手でも勝利に繋げられるよう最高の準備をしていく所存です。
我々の今季目標は、あくまで「B1昇格」です。
昨季のB1では、7位でプレーオフに出場した広島ドラゴンフライズさんが見事チャンピオンに輝きました。プレーオフは何が起こるか分かりません。最後まで静岡一丸、総力戦で挑みますので、ぜひご注目ください。
最後に、クラブの今後の成長戦略についてご説明いたします。
新アリーナが完成する2030-31シーズン終了時点において、現B1クラブ(例:琉球ゴールデンキングス)をベンチマークに、以下の目標を設定しています。
・事業規模:25~27億円
・平均入場者数:6,000~6,500人
・年間総来場者数:18~19.5万人
これを実現するためには、新アリーナ完成前年である2029-30シーズンまでに、以下の規模を達成しておく必要があります。
・事業規模:17~18億円
・平均入場者数:3,800~4,000人
・年間総来場者数:11万~12万人
最後になりますが、スポーツには「人の心を動かす力」があります。そして、地域の誇りを一つにする「つながりの力」があります。
私たちは、理念として掲げる「スポーツで、日本一ワクワクする街へ。」の実現に向けて、スポーツが持つ熱狂と一体感を武器に、この街の未来をより良くするべく、これからも地域の皆さまとともに成長を続けてまいります。
今後とも、変わらぬご指導・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
過去経緯参照
◼︎2025年3月19日クラブ発表
2025-26シーズン B1ライセンス継続審議について
https://veltex.co.jp/news/detail/id=47933
◼︎2024年12月1日クラブ発表
2025-26シーズンに向けたB1ライセンス“申請”のお知らせ
https://veltex.co.jp/news/detail/id=47647
◼︎2023年12月7日クラブ発表
【ご報告】2024-25シーズンに向けたB1ライセンス”不申請”に関する表明
https://veltex.co.jp/news/detail/id=46379