特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所
──ライズぷらす 始動
不登校やLDなどとされる子らの学びと育ちの支援に取り組む、特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所(所在地:茨城県つくば市、代表:小野村哲、以下:同法人)は、2025年4月14日、同法人が運営する「むすびつくばライズ学園(旧ライズ学園)」での実践の中から得られた成果のシェアを目的としたWebサイト「ライズぷらす」を開設、オリジナル教材等の配信サービスを開始いたしました。

【背景】
4月10日に開催された文部科学省中央教育審議会の特別部会では、不登校児童生徒への支援について、学びの質の確保や適切な評価の実施が課題となっており、子どもたち一人ひとりに合った学びの仕組みづくりが急がれています。
不登校の背景に、学習面でのつまずきがあることも少なくありません。2011・2012年から二度の学習指導要領の改訂を経て、子どもたちが中学卒業までに学ぶ英単語数は900語程度から1200語、そして今2500語を超えようとしています。その間、不登校は急増し、2023年度には2012年度のおよそ3.1倍、約34.6万人に達しています。


一方、フリースクールなどの整備は進められつつあるものの、LD(Learning Disabilities:学習障害 / Learning Differences:学び方のちがい)等への対応はいまだ不十分です。経済的な理由から、または送り迎えが難しいなどの理由から、それらを利用できないでいる子も少なくありません。
【ライズぷらすの概要】
「ライズぷらす」は、不登校やLD、経済的な理由などから学びの機会を狭められている子どもたちとその学びを支えるみなさんを応援する会員制ウェブサイトです。
子どもたちには、学び方のちがいや苦手に寄り添う動画やPDF教材さらにWEBアプリなどの多くを無償で提供、保護者や支援者には研修教材を提供するなどします。さらに、ここで得られた収益は、子どもたちを対象とした無償講座や支援者への研修補助、フリースクール等への備品購入補助(実験器具、画材、スポーツ用品、タブレット)などに充てます。
■ WEBサイトURL
■ 利用料金
・ベーシックコース:無料
・ベーシックプラスコース:月額550円(税込)
・学びアシストコース:未定
・サポートコース:月額600円(税込)~
■ 対象
未就学児~大学生、保護者、教育関係者
■ SNSアカウント
https://www.facebook.com/riseplus.net
https://www.instagram.com/riseplus298/
■ 主な提供コンテンツ
動画、PDF、音声、インタラクティブWEBアプリ、記事
■ 3つの特長
1:現場の実践から生まれた教材
「ライズぷらす」のコンテンツは、2000年(平成12年)の開園以来、子どもたちの学びを支えてきたむすびつくばライズ学園(旧ライズ学園)のスタッフが作成しています。その中核を担う小野村は、公立中学校での勤務を合わせ40年以上、子どもたちの学びを支え続けています。
2:つまずきや苦手に寄り添う
その子がどこで、どのような困難を感じているのか、私たちはかたわらに寄り添い、その声に耳を傾けてきました。「ライズぷらす」のコンテンツは、大人が気づきにくい子どものつまずきポイントに着目し、スモールステップを踏むなどしています。
3:学び方の違いを大事にする
耳からのヒントに強い子には耳から、目からの情報に強い子には目から情報をインプットするなど、「ライズぷらす」のコンテンツは強みを生かしながら少しずつ苦手をサポートします。さらに毎日の暮らしの中で身につけた知識を生かすなど、その子自身がもつ力を引き出します。
【今後の展望】
オリジナル教材の普及を通じて不登校やLDへの理解を深め、学びと育ちの支援を充実に寄与するとともに、他団体とも協働の上、ここで得られた収益をもとに基金を設立し、子どもたちやその支援に取り組む人々の応援にあたりたいと考えています。
【NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所について】
本社:〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1-10-1 つくばセンタービル1F オフィスC
代表者:小野村 哲
設立:2000年7月
Tel:029-856-8143 Fax:029-896-4035
URL:https://rise.gr.jp/ e-mail:info-rise@rise.gr.jp
事業内容:不登校や学習につまずきがちな子どもたちの支援 他
団体概要:
民間レベルからの教育改革を実際の行動により提案することを目的に、2000年7月に活動を開始、同年11月には つくば市谷田部に不登校やLDなどと呼ばれる状態にある子ども達を対象とした「ライズ学園」を開設、つくば市との協働事業を経て、現在は「つくば市民大学」を運営していた ウニベルシタスつくば ととともに「むすびつくばライズ学園」を運営している。
ライズ学園では子どもたちの多様な学びに寄り添い続け、最難関といわれる大学に進学するなど多くの
子どもたちがそれぞれの道へと巣立っており、文部科学省を始め、県外の教育委員などからの視察訪問も受けている。
その実践の成果をまとめた「もじのかたちをとらえるための ひらがなれんしゅうちょう」や「よめるか
ける ABC英語れんしゅうちょう」は、NHKや専門誌、独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所のWebサイト等でも紹介されている。