ロフトワーク
KEYNOTEは、慶應義塾大学教授・人工知能学会会長の栗原聡氏とパナソニック コネクト株式会社 取締役 執行役員 SVP CMO DEI推進・カルチャー&マインド改革推進担当 山口有希子氏が登壇。

株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:諏訪光洋)は、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)との共催により、1Dayカンファレンス&ワークショップ「未来デザインとAIー変わりゆく世界を捉え、明日のビジネスを想像/創造しよう」を2025年5月14日(水)に開催します。
生成AIが広がり続ける今、企業や自治体はどのようにテクノロジーと向き合い、創造的な組織を築き、新たな事業を形にしていけるのでしょうか。本イベントでは、キーノート、セッション、ワークショップを通して、AIとの共創がもたらす変化と、その可能性を多角的に掘り下げます。
キーノート:企業変革の実践者が語る、生成AIの文化的インパクト
本イベントの2つのKEYNOTEでは、慶應義塾大学理工学部 教授であり、人工知能学会 会長を務める栗原聡氏と、パナソニック コネクト株式会社 取締役 執行役員 SVP CMO DEI推進・カルチャー&マインド改革推進担当 山口有希子氏をお迎えします。栗原氏は「人と共生できるAI」の研究を推進し、人工知能の自律性や人間との協調に関する深い知見をお持ちです。山口氏は、大手企業の中でも先駆的に全社で生成AI導入を実施し成果を上げているパナソニック コネクト社において、企業改革を担う立場にあります。マーケティング、デザイン、DEI、カルチャー変革などを横断する視点から、生成AI導入によって生まれた組織変化とその背景についてお話しいただきます。
セッション:生成AI × 組織・社会の実践知をひらく
生成AIの活用は、特定の担当者や部署だけのものではなく、現場の意思決定や創造性を支えるインフラとして広がりつつあります。本セッションでは、生成AI時代における「UX」「学び」「共創」「都市デザイン」をテーマに、多様な分野の実践者が登壇。企業の変革事例や研究最前線、プロトタイプの紹介を通じて、AIがもたらす変化と、それぞれの分野での可能性を議論します。
デザインやマーケティング、行政実務など異なる領域からの登壇者が、それぞれの現場における活用プロセスや試行錯誤を共有。導入の是非ではなく、「どう使い、どう学びを広げるか」に焦点を当てた議論が交わされます。
ワークショップ:未来洞察の“民主化”ーAIで誰もが未来を描ける時代
ワークショップでは、AIと共創するデザインの体験を「UXシナリオ」「未来洞察」「情報設計」の3つのテーマで展開します。生成AIを活用して、社会の兆しを読み解き未来を描いたり、人間理解に基づくUXを設計したり、情報の価値を再発見する手法を実践します。さらに、アフターAI時代の社会を俯瞰する公開会議も実施し、参加者と共に新たな事業機会を探ります。
各ワークショップは、ロフトワークのチームが企画しています。その一つが、「未来洞察の民主化」をテーマに、VU Unit(ビューユニット)が企画する体験型ワークショップです。これまでロフトワークが企業や自治体と実践してきた未来洞察のアプローチをベースに、生成AIと融合させたGPTsツールを試作。当日はそのプロトタイプを使い、誰もが未来を描く思考と対話のプロセスを体験できます。
未来デザインとAIについて
本イベントは、昨年ロフトワークが開催したカンファレンス「変革のデザイン」の思想を継承し、そこからさらに発展的に展開する新たな試みとして位置づけられています。「変革のデザイン」では、企業や社会がこれからの時代に価値を生み出し続けるための“あり方”と“実践”を問い直しました。その流れを受けて今回の「未来デザインとAI」では、「生成AI」という新たな創造のパートナーとともに、未来をどう描き、共につくっていくかをテーマに開催します。
AI実装が進む社会で、創造性が果たすべき役割とは
ロフトワークはこれまで、企業や行政や教育機関、クリエイターや研究者とともに、デザインやテクノロジー、そして多様な人の創造性を活かしながら「変革」を実現するプロジェクトを数多く手がけてきました。私たちが大切にしてきたのは、既存の課題を解決するだけではなく、まだ気づかれていない可能性を“ひらく”こと。そして、その実現において「共創」が不可欠であると信じています
今、生成AIの進化がもたらす変化は、社会全体に新しい問いを突きつけています。AIはツールではなく、私たち人間の創造性を引き出す「共創パートナー」になりうる存在です。だからこそ、AIと人間が手を取り合いながら、いかによい未来をデザインしていけるのか。その実践とヒントを共有し合う場が必要だと考えました。
POINT
アフターAIの価値観で事業を再構築する
AIを単なるツールではなく、常識や価値観すら更新する、時代変化の象徴として捉えるーーそんな視点で、これからの事業のあり方を見つめ直します。実践者たちとともに、現場で起きている兆しを読みとき、新たな事業機会の可能性を探ります。
AIに適応する組織づくりのカギを見つける
AI時代に価値を生み続けるために、組織はどう変わるべきか。どんな未来を構想し、AIをどう位置付け、戦略に落とし込むか。組織の文化や構造に目を向けながら、進化し続ける組織への変革のヒントを一緒に考えます。
共創のプロセスから、新時代のあたりまえをつくる
アフターAIのインパクトは、さまざまな業界や地域の再編・再接続にまで影響を及ぼします。そこで、企業や団体の境界を超えたワークショップを通じて、AI時代における共創のプロセスを体験。対話と実践を通じて、新たなビジネスエコシステムを生み出す視点を共に育てていきます。
PROGRAM
「未来デザインとAI」は、2つのKEYNOTE、4つのSESSION、3つのWORKSHOPで構成されています。プログラム終了後に、会場参加者限定で交流会も開催されます。
KEYNOTE

“AIにできない” ことから考える、企業の「価値創造」とは
『AIにはできない』の著者で、日本のAI研究の第一人者の1人でもある栗原聡氏を招聘。AIにできること/できないことを手がかりに、企業が未来に向けて挑むべきイノベーションの可能性をお話しいただきます。
慶應義塾大学理工学部 教授/人工知能学会 会長 栗原聡

パナソニック コネクト社が描く未来ビジョンと全社AI導入から見えた新たな兆し
ChatGPT登場から半年後、全社的に生成AI導入を宣言したパナソニック コネクトは、1年で18.6万時間の労働時間削減を実現。同社でマーケティングやデザイン、DEI推進、カルチャー変革など幅広い役割を持ち企業改革を牽引する山口有希子氏より、パナソニック コネクトのAI導入への挑戦、変革の取り組み、そして未来に向けたビジョンをご紹介いだきます。
パナソニック コネクト株式会社 取締役 執行役員 SVP CMO DEI推進・カルチャー&マインド改革推進担当 山口有希子

DISCUSSION:AI時代の未来ビジョンとイノベーション実践
急速に進化するAI。半年後も予測できないなかで、企業は世界をどう捉え、自社の未来ビジョンに落とし込み、AIを取り入れ、価値を生み出していけるのか。KEYNOTEゲストを交え、ディスカッションします。
慶應義塾大学理工学部 教授/人工知能学会 会長 栗原聡
パナソニック コネクト株式会社 取締役 執行役員 SVP CMO DEI推進・カルチャー&マインド改革推進担当 山口有希子
株式会社ロフトワーク Culture Executive 岩沢エリ
SESSION

UXとビジネスエコシステムはどう変わる?
AIが当たり前となった「アフターAI」の世界で、企業はどうUXを再定義し、新たなビジネスエコシステムを描くべきか。社会課題・顧客課題とその突破口を、AIテックの先端を走るリッジアイの小松平佳氏とUX・イノベーションの専門家であるロフトワークの棚橋弘季が登壇。企業の実践事例を紹介しながら、変化の兆しと次の一手を議論します。
株式会社 Ridge-i 常務取締役 小松平佳
株式会社ロフトワーク 執行役員 Chief Produce Officer(CPO) 棚橋弘季

AIは「学び」をどう変えたか。進化させるか
生成AIの登場により、「学び」のあり方やプロセスが大きく変化しています。教育・研究・自己学習・教養など、広義の「学び」を大学や企業はどう捉え直し、進化させていけるか。デジタルと創造性を融合した実践に取り組むデジタルハリウッド大学 事業部長・池谷和浩氏、『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』著者の大塚あみ氏、ロフトワークのAI活用をリードする寺井翔茉が登壇。実践事例を交え、AI時代の学びのヒントを探ります。
デジタルハリウッド株式会社 執行役員(大学事業部長)/小説家 池谷和浩
合同会社Hundreds代表/研究者/著述家/SE 大塚あみ
株式会社ロフトワーク 取締役 COO 寺井翔茉

ひとの可能性をひらく、ロボット・AIとの共創 〜ムーンショット研究最前線から
人間の可能性はAIと共創することでどこまで広がるのか。現時点で実現可能なレベルとは。ムーンショットプロジェクトにも携わるなど、第一線で研究する南澤孝太氏から研究最前線の事例をご紹介。FabCafe Tokyo COO 兼 CTOの金岡大輝から、世界14拠点に点在するFabCafeのクリエイティブコミュニティの事例紹介を通じて、ひとの可能性をひらくロボット・AIの実践アイデアを一緒に考えます。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授 南澤孝太
FabCafe Tokyo COO 兼 CTO 金岡大輝

感性価値に寄り添う都市デザインとAI活用
都市の魅力を高める鍵となる「感性価値」に着目したAI活用による、新たな都市デザインの可能性とは?建築特化型画像生成AIを開発する株式会社SAMURAI ARCHITECTSの加藤利基氏、ソニーCSL 初のスピンアウト企業となるクウジット株式会社 代表の末吉 隆彦氏とCMO雙木 弘美氏が登壇し、議論します。
クウジット株式会社 代表取締役社長 CEO 末吉隆彦
クウジット株式会社 取締役 CMO 雙木弘美
株式会社SAMURAI ARCHITECTS 代表取締役CEO 加藤利基
株式会社ロフトワーク LAYOUT シニアディレクター/ SHIBUYA QWS ディレクター 加藤翼
WORKSHOP(会場参加)
Workshop01<AI×未来洞察>
誰でも実践できる未来の描き方「Future in Hands」
Workshop02<AI×UXシナリオ>
未来の施策のUXを導く「THE HUMAN開発センター」
Workshop03<AI×情報設計>
情報の見方を変える「価値のリフレーミング」
Dialogue<AI社会のデザイン>
人口減少問題の介入点を探る「AI社会デザイン会議」
※プログラムは、予告なく変更される場合があります。
参加方法は2種類
本イベントは、会場参加チケット、オンライン視聴チケットのいずれかを選択して申込いただきます。会場参加の方は、4種類(3つのワークショップと1つの公開会議)の中から1つ選び、ご参加いただけます。ワークショップでは、AIと共創するデザインの体験をUXシナリオ、未来洞察、情報設計と3テーマを企画。公開会議では、アフターAIの社会をシステム思考で捉え、事業機会を参加者と探る対話の場を企画しました。
1、会場参加
渋谷駅直結の共創施設「SHIBUYA QWS」を会場に、トークセッション・ワークショップの全てに参加いただけます。後日、会場A/B両方のアーカイブ映像もご覧いただけます。
2、オンライン視聴
A会場(SHIBUYA QWSスクランブルホール)で開催されるトークセッションをYouTubeで視聴いただけます。B会場(SHIBUYA QWSクロスパーク)のライブ配信はありません)後日、会場A/B両方のアーカイブ映像もご覧いただけます。
「未来デザインとAI」変わりゆく世界を捉え、明日のビジネスを想像/創造しよう
開場参加の申し込み締切…5月7日(火)10:00まで
オンライン視聴の申し込み締切…5月9日(木)17:00まで
イベント概要

イベント名 |
未来デザインとAI ー変わりゆく世界を捉え、明日のビジネスを想像/創造しよう |
開催日 |
2025年5月14日(水)12:30-19:00(オンライン視聴は16:00まで) |
会場 |
SHIBUYA QWS(渋谷キューズ) 東京都渋谷区渋谷2丁目24−12 渋谷スクランブルスクエア15F |
配信 |
YouTubeライブ 全参加者に期間限定アーカイブ配信を共有予定 |
参加費 |
会場参加 10,000円(懇親会費込み) オンライン視聴 無料 |
参加人数 |
会場参加120名 オンライン参加 上限なし |
共催 |
株式会社ロフトワーク、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ) |
協力 |
FabCafe Tokyo、株式会社 Ridge-i |

SHIBUYA QWS(シブヤ キューズ)
SHIBUYA QWSは、年齢や専門領域を問わず、渋谷に集い活動するグループのための拠点です。コミュニティコンセプトを「Scramble Society」 とし、グループ間の交流や領域横断の取り組みから化学変化が生まれ、未来に向けた価値創造活動を加速させます。

株式会社 Ridge-i (リッジアイ)
株式会社 Ridge-iは、「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」をミッションに、AI活用コンサルティング、開発サービスなどを提供するテクノロジーソリューションカンパニーです。

FabCafe(ファブカフェ)
FabCafeは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。 人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。 “デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。

株式会社ロフトワーク
ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。