株式会社Liquitous

概要
株式会社Liquitous(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:栗本 拓幸)は、一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 (以下「大丸有協議会」)と連携し、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid(リクリッド)」を活用した実証を開始します。来街者やワーカーを含む多様なステークホルダーがまちづくりに主体的に関わる仕組みを構築し、エリアの魅力向上と持続可能な都市空間の形成を目指します。
都市空間におけるエリアマネジメントは、単なる物理的な環境整備にとどまらず、利用者の声を反映しながら、継続的な改善と適応を重ねていくことが重要です。本実証では、デジタル技術を活用することで、まちづくりへの市民参加をより身近で効果的なものとし、より快適で魅力的な都市空間の実現を目指します。
なお、本事業は、令和6年度中に取り組みが開始したものであり、令和6年度の東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」の取り組みとして進めます。
具体的な実証内容
本実証では、エリアマネジメントの一環として、交通規制やオープンカフェ、イベントなどを積極的に導入し、来街者やワーカーにとって魅力的で過ごしやすい空間づくりを進める大手町・丸の内・有楽町エリア(以下「大丸有エリア」)において、来街者やワーカーを対象とした市民参加型のフィードバック収集と改善の仕組みを構築します。このプロセスにおいて、「Liqlid」を活用し、利用者のリアルな声をまちづくりの意思決定に反映させることで、より効果的なエリアマネジメントを実現します。
Liqlidを活用することで、来街者やワーカーをはじめ、エリアに関わるあらゆる多様な主体からの意見やニーズを効果的に収集し、エリアマネジメント活動を補完する仕組みを提供します。これにより、日常的にエリアの魅力や改善点について意見を発信できる環境を整備し、まちづくりへの参画意識を高めるとともに、実施される施策へのフィードバックを集約し、エリア全体の活性化と魅力向上を実現します。
デジタル市民参画プラットフォーム「Liqlid(リクリッド)」とは
市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」は、Liquitousが独自に開発した、『じっくり話して、しっかり決める』がコンセプトの、対話・熟議に基づく参加型合意形成プラットフォームです。
Liqlidは、ブラウザ上で動作し、ダウンロード・インストール等不要で、市民と行政をつなぎ、市民発のアイデア出しからプロジェクトの共創、意向調査までを一気通貫で行うことができます。

株式会社Liquitousについて
Liquitousは「一人ひとりの影響力を発揮できる社会」を目指し、テクノロジーで政策形成プロセスの包摂性・透明性・対応性をより向上させるため、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援や効果分析を通した社会実装を一気通貫で行う「市民と行政の間のコミュニケーション・エージェント」です。
鎌倉市や京都市、日野市、木更津市をはじめとする全国の自治体や、柏の葉スマートシティをはじめとしたまちづくりにおいて、計画・構想策定や行政ニーズ把握の仕組みや、スマートシティの基盤として「Liqlid」を活用した取り組みを進めています。
〇 社名:株式会社Liquitous(代表取締役CEO:栗本 拓幸)
〇 ホームページ: https://liquitous.com
〇 X(Twitter): https://x.com/liquitous
〇 Facebookページ:https://www.facebook.com/Liquitous/
株式会社Liquitous 代表取締役CEO 栗本拓幸のメッセージ
「まち」は、さまざまな人々が生活したり、行き交ったりすることで、そのまちの「らしさ」が現れてきます。今回、取り組みを進める大丸有エリアは、日本でも屈指のオフィス立地を有していることから、ほかのまちとは大きく異なる特性を持つ「まち」です。
本プロジェクトの推進にあたっては、大丸有エリアの地域特性を強く意識しつつ、大丸有協議会の皆様が推進されてきたデータ利活用の取り組みなどとも連携しながら、対話や熟議をはじめとした参加型プロセスのデザインと実行を進めてまいります。
大丸有協議会について
当協議会は大手町・丸の内・有楽町地区(通称大丸有地区)の地権者によって構成されています。
まちの将来像とその整備手法・ルールを地権者自らが話し合い、それらを行政と連携して実現することによって、東京のビジネスをリードする当地区の、豊かなコミュニティの形成とサステイナブルデベロップメントに取り組んでいます。
〇 社名:一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
〇 ホームページ: https://www.tokyo-omy-council.jp/
〇 Instagram: https://www.instagram.com/omy_council
〇 Facebookページ: https://www.facebook.com/OMY.council
大丸有協議会からのメッセージ
多様なステークホルダーの声を集める本実証実験は、都市のリアルタイムデータを活用する大丸有エリアのスマートシティ化の取り組みとビジョンが重なるものであり、「エリアマネジメントのDXモデル」「データ利活用型エリアマネジメントモデル」の確立を寄与するものと考えます。ウォーカブルな街の実現に向けては、これまでも質の高い歩行者空間の整備やストリートファニチャーの設置、キッチンカーやイベントの誘致などを公民連携で進めてきました。Liqlidの活用が、利用者にとってより快適で魅力的な空間形成につながることを期待しています。
東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」について

東京都では、デジタルを通じて都民の生活の質向上を目指す「スマート東京」の実現に取り組んでいます。
都民の生活をより便利により豊かにするサービスを実装する事業として、東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」を2022年度より開始しています。
スタートアップが手掛ける多様なスマートサービスを都内で展開することで、都民の生活の便利さとQOL(Quality of Life)を高めることを目的としています。
本取り組みでは「Be Smart Tokyo」のスマートサービス実装促進事業者であるTIS株式会社とともにサービスの実装を行いました。