東京都
痴漢被害が1年で最も多い新年度の時期に初開催
東京都は、4月15日(火)、東武東上線池袋駅南改札外にて、新生活を守る「春の痴漢撲滅啓発イベント」を実施しました。当日は、松本副知事、高際豊島区長、警視庁、鉄道事業者、高校生など約50名が出席し、複数の鉄道会社・路線が乗り入れている池袋駅を利用する方々に、啓発グッズを配布しながら痴漢被害撲滅を呼びかけました。
4.5月は痴漢被害が多く発生し、新入生等を狙った痴漢被害も懸念されることから、東京都として、初めて4月に啓発イベントを行いました。


◇松本東京都副知事より
本日は、警視庁、地元豊島区、池袋駅に乗り入れのある鉄道事業者の皆様、そして高校生の皆さんと一緒に、痴漢撲滅を訴える啓発活動を行います。多くの方にご賛同いただき、ありがとうございます。
痴漢は、被害に遭われた方に身体的・精神的な苦痛をもたらす卑劣で許しがたい犯罪です。電車を利用する方に、痴漢を許さない・させない取組に共感していただけるよう、力を合わせて呼びかけましょう。
◇高際豊島区長より
進学したり就職したり新しいワクワクが始まるこの時期に、痴漢被害に遭うことで、すごく嫌な思いをさせられてしまうこと、本当に許せないと思っています。
ここ池袋駅は、新宿、渋谷に続いて乗降客数が多く、1日で約265万人の方が利用しています。
「痴漢は絶対に許さない」という思いで、今日は皆さんと一緒にキャンペーンをしたいと思います。
◆イベントに参加した高校生の声
・私の回りの人から痴漢の被害に遭って怖かったという声を聞いたことがありました。このキャンペーンを通して、少しでも痴漢の被害に遭う方を減らし、皆さんの理解と痴漢を絶対に許さないという考えを持っていただきたいです。
・初めて満員電車で通学した際に、痴漢に遭いやすい環境であることを実感しました。被害に遭われた方を目撃したら、声掛けをするなど助けになる行動を自分からとっていきたいです。
痴漢被害を止めるためには声を上げることや周囲に助けを求めることが効果的ですが、被害にあった方の多くは、驚き・恐怖・羞恥にかられ、その場で咄嗟に行動を起こせないことがあります。
一方、東京都の調査によると、目撃した方の行動によって痴漢被害の9割超が止まったことがわかりました。 「周囲の人が痴漢を防ぐ」という考え方を広め、「その場に居合わせた人=第三者」の介入行動を増やしていくことが重要です。
東京都は、社会全体で痴漢を許さない気運を醸成するため、警視庁や鉄道事業者等と連携して啓発活動に取り組んでいきます。

■参考:ちょこっとアクション
東京都では、痴漢を含む女性が遭いやすい犯罪の未然防止を目指し、その場に「居合わせた人=第三者」が誰でも実践できる「さりげない行動=ちょこっとアクション」を広めています。
≪みんなでできるちょこっとアクション≫
例:混んでいる電車で、密着されている人がいる場合
・「体調が悪そうですが大丈夫ですか?」と声かけをして席をゆずる
・デジポリスの画面を提示する
・密着している人に視線を送る
例:電車が空いているにも関わらず、不自然に密着して座られている人がいる場合
・不自然に密着している人の前に移動して、視線を送る
・「もし困っているなら助けたいです。困っていたら頷いてください。」等と
文字を打ったスマホ画面を提示する
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