識学
~日本の製造業改革に識学理論がもたらす変革とは~

富士油圧精機株式会社(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:石田 桂司)は、株式会社識学(本社:東京都品川区、代表取締役社長:安藤広大)の新生識学1号ファンドの投資・識学のハンズオン支援として、組織改革を実現しました。その成果が世界的な改善コンサルティング機関であるKAIZEN Instituteの関心を集め、同社による視察が行われました。視察では、識学理論を活用したマネジメント改革の成果や、生産性向上の実態について意見交換が行われました。
■ 背景:富士油圧精機株式会社が抱えていた課題
富士油圧精機株式会社は製本・印刷業界を主軸に、様々な業界に向けた自動省力化機械の開発・製造・販売を行っている会社です。主な製品として、縦型・落下型・横型スタッカーバンドラーや当紙当板供給装置、高速スタッカー・表裏反転機などがあります。
従業員約85名を擁する同社では、従来、以下のような課題を抱えていました。
• 財務状況のひっ迫:当時の年商を上回る負債を抱え、経営継続が困難な状況に直面。
• 技術継承の難航:人材の流動が激しく、熟練技術者のノウハウが十分に蓄積されない。
• 管理体制の不透明さ:特定の技術者が業務を独占し、納期遅延や赤字案件が慢性化。
• 組織の不透明性:仕事の完了の基準が不明確で、社員のモチベーションが低下。
• 技術情報の共有不足:類似図面の検索が困難で、無駄な再設計が頻発。
こうした課題を解決するため、2022年3月より新生識学1号ファンドの投資・識学のハンズオン支援として識学を導入した本格的な改革に乗り出しました。
■富士油圧精機株式会社に投資実行した背景
新生識学1号ファンドが富士油圧精機株式会社への投資を決定した背景には、同社の優れた技術力と豊富な実績がある一方で、過去の慣習、特定の技術者への依存、基準の不明瞭さ等、組織運営が正しくなされていないことが、赤字の原因となっていました。同社の経営陣は、組織改革に対して前向きかつ柔軟であることがマネジメントインタビュー等で確認できたため、識学の支援による企業成長の可能性が高いと見込み、投資を実行しました。
■投資実行後の識学ハンズオン支援による組織改革目標と結果
新生識学1号ファンドは、富士油圧精機株式会社への投資に際し、組織改革と経営改善を通じて企業価値の向上を目指し、結果、以下の通りとなりました。
・売上高46%アップ
・EBITDA 約4倍
・平均賃金約20%アップ
当初の目標を大幅に上回る成果を達成し、同社の成長を実現しました。
■識学による組織改革のプロセス
識学のハンズオン支援により、識学を取り入れ、富士油圧精機株式会社では以下のような施策が実施されました。
• 管理者層向けマネジメント教育:幹部に対し50時間以上のマンツーマン研修を実施。
• 明確なルール設定:挨拶・身だしなみ・話し方のルールを統一し、企業文化を再構築。
• 責任と権限の明確化:役職ごとの権限を整理し、業務の最適化を図る。
• DX推進:技術情報をクラウド化し、知見の共有・蓄積を強化。
これにより、企業の管理体制が抜本的に改善され、より効率的かつ公平な職場環境が整備されました。
■ KAIZEN Instituteの視察と評価


KAIZEN Instituteは工場を巡回し、識学導入後の変化を確認。視察後、以下のような評価を寄せました。
「一貫生産によるノウハウ独占が素晴らしい。」
「工場が整頓され、古い機械でもメンテナンスが行き届いている。」
「DX導入と手作業マニュアルの併用が良い。」
「危機からの再生には変化への勇気が必要。」
「経営陣はオープンで透明性があり、素晴らしい。」
また、KAIZEN Instituteから次のような質問と意見交換が行われました。
Q ベテラン離職によるスキル喪失への対策は?
A ノウハウをクラウド化し、個人依存から組織共有へ移行。
Q 品質とコストのバランスは?
A 日本の品質重視を優先し、後にコスト効率化を図る。
Q ルール設定と運用のポイントは?
A 能力不要なルールから始め、事実に基づき修正。誰でも守れるルールを作り、相互注意と賞賛で定着させる。
KAIZEN Instituteは、識学理論を用いた組織改革の実例に強い関心を示し、日本の製造業改革における有効な手法として評価しました。
■ 富士油圧精機株式会社 変革後の成果
識学導入後、富士油圧精機株式会社では以下のような具体的な成果が確認されています。
• 組織の風土の改善:役割と責任が明確になり、意思決定の迅速化を実現。
• 生産性向上:DX導入により設計情報の共有が進み、無駄な再設計を削減。
• 技術やノウハウの資産化:DXの推進による技術情報のクラウド化は、ノウハウの蓄積と共有を促進し、持続可能な組織運営に寄与。
■ 今後の展望
富士油圧精機株式会社は、今後も識学理論を活用し、さらなる組織改革改善を進める方針です。また、識学としても製造業をはじめとした幅広い業界への支援を強化し、日本の産業競争力向上に貢献していきます。


■識学とは
識学は「意識構造学」からとった造語であり、20年以上前に提唱された組織運営理論です。人はそれぞれ過去の経験や知識によって、その人特有の「思考の癖」を持ちます。この思考の癖によって、事実に対する認識にズレが生じ、これが誤解や錯覚となります。この誤解や錯覚こそが、組織運営に問題をもたらす原因となります。
弊社では、思考の癖に紐づく誤解や錯覚の発生要因を特定と、これを発生させないためのマネジメント手法を体系化、基幹理論として整備し、組織コンサルティング事業で展開しております。
■識学ハンズオン支援について
株式会社識学では、識学ファンド事業を展開し、投資先企業の成長を加速させるためのハンズオン支援を行っています。具体的には、識学理論に基づいた組織マネジメントの導入支援を実施し、経営課題の可視化、意思決定の迅速化、責任範囲の明確化を推進。これにより、企業の生産性向上と持続的成長を実現します。
また、経営陣との定期的な対話を通じ、事業戦略の最適化等支援し、投資先企業の企業価値向上に貢献しています。
【富士油圧精機株式会社 会社概要】
会社名:富士油圧精機株式会社
代表者:代表取締役社長 石田 桂司
本社所在地: 〒379-2101 群馬県前橋市泉沢町1250-2
事業内容:印刷機械関連装置、上製本機械ライン、並製本機械ライン、中綴じ製本機械ライン、事務機・電動帯封機、一般産業機械の自動省力機械の設計、制作及び販売・サービス、メカトロニクス機械の製造・販売
URL: https://www.fuji-y.co.jp/
【株式会社識学 会社概要】
会社名:株式会社識学(SHIKIGAKU. Co., Ltd.)
URL:https://corp.shikigaku.jp/
本社所在地:〒141-0032 東京都品川区大崎2-9-3 大崎ウエストシティビル1階
上場区分: 東証グロース(7049)
電話番号:03-6821-7560
事業内容:
「識学」を使った経営、組織コンサルティング
「識学」を使った従業員向け研修
「識学」をベースとしたwebサービスの開発、提供
「識学」関連書籍の出版
設立:2015年3月
代表者:代表取締役社長 安藤 広大
従業員数:224名(※役員・パートアルバイト除く) ※2024/8/31 時点
支店情報:
■大崎分室
〒141-0032 東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー8階、19階
電話番号:03-6821-7560
■大阪支店
〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町3-3-9 田村駒ビル3階
電話番号:06-4400-6231
■名古屋支店
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1-20-30 伏見フロントビル10階
電話番号:052-990-6577
■福岡支店
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神4-6-7 JRE天神クリスタルビル2階
電話番号:092-600-7990
■ 東北営業所
〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9 enspace4階
電話番号:03-6821-7560
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社識学 広報担当:光田
TEL:03-6821-7488 メールアドレス:brandcomm@shikigaku.com