炎重工株式会社
最長4時間使えるスタミナで日進量アップとコスト削減にも貢献します
炎重工株式会社 (所在地: 岩手県滝沢市穴口57-9、代表取締役: 古澤洋将) は、自社製品Swimmy Eyeについて、下水道など管渠・暗渠の点検・調査に対応する改良を行いました。これにより、流水の有無にかかわらず、水位のある管内への立ち入りを最小限にして、作業員の安全確保と業務効率化に貢献します。



φ600mmヒューム管(コンクリート管)の管内撮影の様子
2025年4月10日(木)、株式会社カンツール(1952年創業、下水道・排水施設の維持管理機器総合商社)にご協力いただき、管の外から無線による遠隔操作を行い、管内を航行する様子の撮影、Swimmy Eyeによる管内撮影を行いました。




[03]Φ600mm~対応のため、マンホールから投入して使い始めることができます。
[04]管の外から手元のプロポ(写真左)でFPVカメラの映像を確認しながら管内を航行し、調査・点検を行うことができます。写真右のモニタには、株式会社カンツール製の管口カメラが捉えた映像(管内の入り口から見たSwimmy Eyeが航行する様子)を表示しています[05][06]。


管渠・暗渠の点検・調査対応Swimmy Eyeの特長
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3軸ジンバル・4K高画質カメラ・12000ルーメンの照明を搭載
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水没による故障リスクなし
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全長620mm 軽量6.5kg、1人で持ち運べるサイズ
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最長4時間使える(※)スタミナ
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管渠・暗渠の外から調査・点検できる無線システム
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船舶等の免許不要で使える
(※)使用方法や環境により変わります
開発の背景と今後の展望
弊社は、水上ドローンを活用した点検・調査業務の無人化や自動化について、多数ご相談をいただき、課題達成への挑戦を重ねてまいりました。国土交通省による「令和6年度 海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」にて弊社の取組を採択いただき、2025年1月に千葉県千葉市の下水管・雨水管で行った実証実験もその1つです。これまでに得られた成果をもとに、自社製品「超小型水上ドローン Swimmy Eye」の改良を行い、下水道など管渠・暗渠の点検・調査に対応する新たなモデルとして進化させました。
船と同じく水面を航行しますので、流水の有無にかかわらず、水位のある下水道など管渠・暗渠を点検・調査することができます。4K高画質カメラ搭載により大口径管のスクリーニング調査も可能にしました。
管の外から無線で遠隔操作できることは、硫化水素など有毒ガス発生の危険もある管渠・暗渠の点検・調査において、作業員の安全性を高め、業務に集中できる環境づくりにも貢献します。
国土交通省により進められている下水道施設の老朽化対策・ストックマネジメント促進に向けた取組に資する超小型水上ドローン Swimmy Eyeの導入を日本全国にて推めてまいります。
■参考リンク
【炎重工】下水道など管渠・暗渠を無線による遠隔操作で調査・点検
https://www.hmrc.co.jp/case/case-marinedrone/case_u01/
株式会社カンツール
国土交通省 令和6年度 海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/ocean_policy/sosei_ocean_fr_000022.html
国土交通省 下水道の維持管理
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000135.html