Plug and Play Japan株式会社
海外展開と国内大手企業との連携支援を通じて日本発のユニコーン創出を目指すシリコンバレーVCの日本初号ファンドとしてファーストクローズが完了

Plug and Play Japan株式会社(代表取締役社長:ヴィンセント・フィリップ、以下「Plug and Play Japan」)は、日本国内のスタートアップのグローバル展開を支援するために投資事業有限責任組合「Plug and Play Japan Fund I 」を設立し、ファーストクローズとして、株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員:半沢 淳一、以下「MUFG Bank」)、独立行政法人中小企業基盤整備機構(理事長:宮川 正、以下「中小機構」)、東急不動産株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:星野 浩明、以下「東急不動産」)、株式会社サザビーリーグ (代表取締役社長:角田 良太、以下「サザビーリーグ」)より総額30億円以上の出資を受けたことをお知らせいたします。ファンド全体の運用総額50億円を目指し、運用と並行して、本ファンドのファイナルクローズに向け活動を継続して参ります。
「Plug and Play Japan Fund I 」設立の背景と目的
Plug and Playは2006年にシリコンバレーで創業しました。これまでにPayPalやDropbox、Guardant Healthなど2,000社以上に投資を行い、30社以上のユニコーン企業を輩出し、世界で最もアクティブな投資家としての地位を確立してきました。日本においては、2017年の進出以来アクセラレータープログラムを含むオープンイノベーションの活動を通じて、独自のエコシステムを構築し、これまで自己勘定投資として20社以上に出資してきましたが、その中で日本のスタートアップエコシステムにおける海外市場へのアクセス不足がもたらす巨大な機会損失や、その課題・限界を目の当たりにしてきました。日本発のユニコーン企業創出のためには、日本のスタートアップが持つ優れた技術に加え、海外展開の推進が不可欠です。投資先の業界・事業内容・ステージに応じ、グローバル市場全体を視野に入れた支援が可能な投資家の存在が求められています。「Plug and Play Japan Fund I 」は、グローバルでの投資実績・知名度・ネットワーク、そしてスタートアップ支援のノウハウを活かし、日本発で世界に通用するスタートアップを支援し、日本発のユニコーン企業の輩出を目的としています。
「Plug and Play Japan Fund I 」は、「The fund that connects Japan to the world」というミッションのもと、日本市場に特化したファンドとして運営します。本ファンドは、日本国内のスタートアップおよび一部日本市場との親和性が高く、最先端技術を有する海外スタートアップに対し、シード・アーリーステージでの投資を行います。
本ファンドの約8割は日本国内のスタートアップへの投資に充て、Plug and Playがグローバルに築いてきた豊富なネットワークと実績を活かし、海外展開に向けたハンズオン支援や大手企業との協業機会の創出を提供します。残りの約2割は、日本市場との親和性が高く、最先端技術を有する海外スタートアップへの投資に充てます。
日本国内の大手企業やスタートアップエコシステムへのアクセスを提供することで、日本市場での事業拡大を加速させると共に、日本の技術力向上にも貢献してまいります。
「Plug and Play Japan Fund I 」の特色
本ファンドは、Plug and Playが有する以下の強みを最大限に活用し、投資先スタートアップの成長を加速させます。
・60拠点以上のグローバルネットワークを通じた海外展開支援
・550社以上の国内外大手企業とのネットワークを活かした、スタートアップと大手企業の協業支援
・海外大手企業へのM&Aや海外市場でのIPOなど、多様なEXIT手法の機会提供
【Plug and Play Japan Fund I の提供価値】

Plug and Play Japanからのコメント

・代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
このたび、Plug and Play Japanとして初のファンドを設立できたことを、大変誇りに思います。本ファンドの設立は、日本国内のスタートアップエコシステムのさらなる発展に貢献するための重要な一歩であり、Plug and Playのイノベーションプラットフォームに新たなダイナミズムをもたらすと確信しています。
Plug and Play はこれまでに世界中で2,000件以上の投資を行い、現在30以上のユニコーン企業も輩出しています。グローバルで最もアクティブなシード投資家の一つとしての地位を確立し、近年では業界特化型のファンドを立ち上げることで、投資事業をさらに拡大しています。その成功を受け、このファンド戦略をグローバルに展開し、Plug and Play Japan Fund I はシリコンバレー本社外で設立される最大規模のファンドとなります。
本ファンドは、日本のスタートアップ・エコシステムを世界とつなぐことを目的とし、国内事業の成長支援にとどまらず、Plug and Playの莫大なグローバルネットワークを活用した海外市場への展開も後押しします。 また、国内外の多くの企業パートナーとの協業機会を提供し、投資先スタートアップの成長を加速させます。
今こそ、日本のスタートアップ・エコシステムに投資する絶好のタイミングであると確信しています。 日本企業のグローバル展開への意欲はこれまでになく高まっており、このモメンタムを活かし、日本全国の起業家たちの挑戦を多角的に支援できることを楽しみにしています。

・Partner, Head of Ventures 馬 静前
日本のスタートアップ、そしてそのエコシステムには、計り知れないポテンシャルがあると私たちは確信しています。経済規模、基礎研究開発力、そして国の政策といったスタートアップが成長するための環境はすでに整っている中、アメリカ、中国、欧州と比較した際に日本のスタートアップが直面する最大の課題の一つが「海外における知名度の低さ」だと考えます。これまで、日本のスタートアップが海外市場で成功するケースは言語の壁や商習慣の違いに加え、投資家が提供できる支援の不足などの要因により、限られていました。その結果、海外市場へのアクセスが難しくなり、日本企業はグローバル市場の開拓機会、資金調達における選択肢の拡大、IPOに留まらない多様なExit戦略など、多くの成長機会を逃してきたと考えます。もちろん、すべての日本のスタートアップが海外展開を目指すべきだとは考えていません。しかし、「海外市場への進出」は、あくまで“選択肢”として持つべき重要な成長戦略の一つです。本格的な海外展開の支援には、単に1〜2拠点の海外ネットワークを持つだけでなく、業界や事業内容、成長ステージに応じて、 世界各国に対する具体的な展開戦略を提案できる投資家の存在が不可欠です。
今、日本のスタートアップ市場は、かつてない追い風を受けています。ここ数年で海外投資家の日本市場に対する関心とコミットメントは大きく高まりました。この機を逃さず、私たちは 「The fund that connects Japan to the World」というミッションのもと、日本と海外の架け橋として、また海外資本の日本市場参入を促すプラットフォーム として、日本のスタートアップエコシステムの成長に貢献してまいります。
各社によるコメント(順不同)
・株式会社三菱UFJ銀行 常務執行役員 尾藤 大祐氏
Plug and Playの皆さまにとり初めてとなる日本国内のファンドが組成されましたこと、大変喜ばしく感じております。Plug and PlayとMUFG Bankは長年のパートナーであり、2017年の日本進出以降、オープンイノベーション活動をご一緒してまいりました。
この度、日本国内のシード・アーリーステージのスタートアップを中心に投資を行い日本発のユニコーン企業を継続的に生み出していくとのビジョンに賛同し、出資を決定しております。ファンド構想段階より、日本のスタートアップが持つ可能性や更にグローバルに成長していくための方法について議論を重ねてまいりました。Plug and PlayとMUFG Bankは本ファンドを通じて日本のスタートアップを支援してまいります。
・東急不動産株式会社 都市事業ユニット渋谷事業本部 執行役員本部長 黒川 泰宏氏
Plug and Play Japanファンド第一号の立ち上げ、誠におめでとうございます。
この度、LP出資者として、共に新たな挑戦の一翼を担えることを大変光栄に思っております。
Plug and Play Japan社と当社の連携の歴史は2017年の渋谷拠点開設時に遡りますが、Plug and Play社がシリコンバレーで培った実績と知見をもとにこれまで国内外、数百社のスタートアップの支援、そして広域渋谷圏における新しい産業創出を実現されてきました。
Plug and Play Japanチームが持つ卓越したビジョンと専門性を駆使し、これからも、渋谷、ひいては日本のスタートアップシーンに革新と成長をもたらすことに期待をお寄せ致します。
当社としても本年1月に、渋谷サクラステージにて「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」というディープテック支援の施設を開設し、より一層の国内外のスタートアップ支援を推進して参る所存です。
この素晴らしい一歩をお祝い申し上げ、今後のスタートアップエコシステムの更なる発展と持続可能で豊かな社会を共に創っていきましょう。
・株式会社サザビーリーグ ビジネスデベロップメント事業部 シニアプロジェクトマネージャー 植村 剛直氏
Plug and Play Japan Fund I の設立おめでとうございます。これまで国内においてイノベーションプラットフォームとして支援実績を豊富にもつPlug and Play Japan社とLP出資でご一緒できることを大変嬉しく思います。当ファンドを通して革新的なスタートアップの成長支援を行っていくことは当社にとっても大きな価値をもたらすものと確信をしておりますし、国内にとどまらず海外との強いネットワークを持つPlug and Play Japan社のスタートアップサポートを私たちも学んでいきたいと考えております。
株式会社三菱UFJ銀行会社概要
会社名:株式会社三菱UFJ銀行(MUFG Bank, Ltd.)
代表者:取締役頭取執行役員 半沢 淳一
事業内容:個人・法人に対して幅広い金融商品サービスを提供
設立年月:1919年8月
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
独立行政法人中小企業基盤整備機構組織概要
団体名:独立行政法人中小企業基盤整備機構(Organization for Small & Medium Enterprises and Regional Innovation, JAPAN)
代表者:理事長 宮川 正
事業内容:日本国内の中小企業・小規模事業者成長支援のための政府系機関
設立年月:2004年7月
所在地:東京都港区虎ノ門三丁目5番地1号 虎ノ門 37 森ビル
東急不動産株式会社会社概要
会社名:東急不動産株式会社(TOKYU LAND CORPORATION)
代表者:代表取締役社長 社長執行役員 星野 浩明
事業内容:不動産業
設立年月:1953年12月
所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目21番1号
会社HP:https://www.tokyu-land.co.jp/
株式会社サザビーリーグ会社概要
会社名:株式会社サザビーリーグ(SAZABY LEAGUE, Ltd.)
代表者:代表取締役社長 角田 良太
事業内容:衣食住ブランドの企画・販売・卸売等を行うグループ全体の統括、経営支援、およびコーポレート機能を提供
設立年月:2010年8月
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目11番1号
会社HP:https://www.sazaby-league.co.jp/
Plug and Play Japan Fund I(投資事業有限責任組合)について
「Plug and Play Japan Fund I 」は、グローバル展開を目指すスタートアップを支援するファンドです。Plug and Playが保持する550社以上の国内外の大手企業とのネットワークを活用した事業拡大支援や、シリコンバレーをはじめ世界60を超える拠点と連携した海外展開支援を通じて、日本発のグローバルスタートアップの創出を促進します。
【ファンド概要】
・名称
Plug and Play Japan Fund I
・投資ステージ
シード・アーリーステージのスタートアップ
・投資領域
国内(全体の8割を想定):サステナビリティ、AI、SaaS、DX、フィンテック、および国内外のトレンドに沿った成長分野のスタートアップ
海外(全体の2割を想定):日本市場との親和性の高い「最先端分野」のスタートアップ(日本市場に展開予定または展開希望のスタートアップ)
・想定ファンド規模
50億円
・運用期間
10年間(2年までの延長オプション有)
※本組合への投資のリスクの大きさに鑑み、Plug and Play Japan Fund I投資事業有限責任組合は、金融商品取引法に基づく特定投資家(特定投資家への移行申し出により特定投資家とみなされる場合を含みます。)のみを対象とさせていただいております。
Plug and Play Venturesについて

Plug and Playの投資部門であるPlug and Play Venturesは、投資件数において世界で最も活発なベンチャーキャピタルの1つです。これまでに2,000社以上の投資実績を有し、多数のユニコーン企業を輩出してきました。
投資先一例:PayPal, SoundHound, Course Hero, Dropbox, LendingClub, Honey, Guardant Health, N26, Rappi, Hippo, Apply Board, Kustomer, BigIDなど。
年間約250社に投資を行っており、これまでのポートフォリオ企業のうち、30社以上がユニコーン企業となりました。
日本では2019年から本格的に投資活動をスタートし、アクセラレータープログラムへの採択の如何や事業領域を問わず、国内スタートアップを対象に投資を実施しています。
Plug and Play投資先ユニコーン30社を紹介「Unicorn Report 2022」ダウンロードページ
Plug and Play Japanについて
Plug and Play Japanは、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルです。
シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームとして、現在では40社以上におよぶ各業界を牽引する企業・団体がパートナーとして参画しています。当社はグローバルネットワークを活かした「大手企業のイノベーション支援」「業界横断型アクセラレータープログラム」「スタートアップ投資」「政府・自治体連携によるスタートアップの海外展開支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創を支援しています。
Plug and Play Japan HP:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
Plug and Play Japan会社概要
名称:Plug and Play Japan株式会社
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂一丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル1F
代表者:代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
URL:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
設立年月日 2017年7月14日
Mail : press-japan@pnptc.com