認定特定非営利活動法人カタリバ
-カタリバが支援する全国11か所の”現場”をリアルに体感!自治体・図書館向け見学会-
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下「カタリバ」)が運営する「ユースセンター起業塾」は、日本全国で10代の居場所を運営する、または立ち上げたい団体を支援する取り組みです。このたび、これまで民間団体・自治体・企業と連携し、10代の居場所の立ち上げを支援してきた中で見えてきた実践から学ぶ「10代の居場所EXPO」を企画しました。
4月開催の第1・第2弾(オンラインセミナー)に続き、最終回となる第3弾では、ユースセンター起業塾が携わってきた全国の10代の居場所一斉見学会「オープンデー」を5月30日(金)に開催します。

子どもの居場所づくりと公共施設の活用 ― 2つの課題をつなぐ官民連携の可能性
いじめ、不登校、そして10代の自殺増加——。社会構造の変化により、子どもが安心して過ごせる場所がなく、悩みや問題を誰にも打ち明けられずに社会で孤立している子どもや若者が近年問題視されています。
こうした状況を受け、こども家庭庁が2023年に発足され、同年12月には「こどもの居場所づくりに関する指針(*1)」が策定されました。
しかし現場では、持続可能な人材の確保や官民連携の実現に課題が残されており、自治体の現場からは「具体的にどう始めればよいか分からない」という声も少なくありません。
一方、子どもの居場所のひとつになり得るとされる全国の公共施設は、全国的に老朽化が進んでおり、2025年には約7割が大規模改修の時期を迎えるとも言われています。人口減少の影響も相まって、施設の統廃合も進む中で、既存インフラを活かした新たな利活用が求められています。(*2)
10代の子どもの居場所施設は、こうした公共施設の「新たな活用法」として、子どもたちが安心して過ごせる場を提供し、地域・社会全体で子どもを支える役割を担う可能性を秘めています。
*1:こどもの居場所づくりに関する指針 こども家庭庁
*2:今後の公共施設のあり方 一般財団法人地域総合整備財団
https://www.ribc.or.jp/info/pdf/sprep/sprep88_01.pdf?utm_source=chatgpt.com
「10代の居場所EXPO」最終回!全国の現場を見学できる「オープンデー」開催
「ユースセンター起業塾」は、これまで自治体と協力しながら居場所をつくる人材の確保・育成や運営や、図書館を10代の居場所として活用する取り組み、そして地域の資源を活かした新しい居場所づくりを模索してきました。
その活動を続けていくうちに、他の自治体でも居場所の検討をしたいという問い合わせをいただくようになる中で、「具体的にどう運営していいかわからない」「そもそもどんなことから始めていいのかわからない」という声を耳にするようになりました。こうしたお悩みを解決する一助となればという想いから、これまでの実践事例を共有する「10代の居場所EXPO」を企画しました。
最終回となる第3弾イベントでは、「ユースセンター起業塾」が支援してきた全国各地の“10代の居場所”を自治体・図書館関係者らへ一斉公開する施設見学会「オープンデー」を、2025年5月30日(金)に開催します。
参加者は実際に現地を訪問し、活動内容や雰囲気、地域との関わり方などを直接見て・聞いて・体感することができます。
また、オープンデーをきっかけに、官民(自治体と地域団体など)のより良い協働が生まれたり、より現実的で持続可能な「地域の居場所づくり」につながる第一歩となればと考えております。
■これまでのEXPO(参考)
第1弾: 図書館という公共施設を活用した居場所事例の紹介セミナー(4月18日開催済み)
https://www.katariba.or.jp/event/47389/
第2弾: 官民連携での居場所づくり最前線を語るオンラインセミナー(4月23日開催予定)
https://www.katariba.or.jp/event/47395/
オープンデイ概要
■開催日:2025年5月30日(金) 終日開催(見学時間は施設ごとに異なります)
■参加費:無料(事前申込制)
■参加対象:自治体職員、図書館関係者、教育関係者、居場所づくりに関心のある団体等、メディア関係者
■対象施設:ユースセンター起業塾採択団体の活動拠点うち11か所
【一覧】
視察可能時間:10:00〜17:00
〇NPO法人miraito「いわてユースセンターミライト」(岩手県岩手郡)
視察可能時間:終日可能
〇NPO法人はなのば「いわて南ユースセンターキャリノバ」(岩手県花巻市)
視察可能時間:9:00~12:00
〇NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク 「ゆ~くる」(福島県郡山市)
視察可能時間:13:00~15:00/15:00~17:00
〇一般社団法人子どものみらい開墾社「ナッツアップ?」(千葉県八街市)
視察可能時間:終日可能
〇認定NPO法人カタリバ「b-lab」(東京都文京区)
視察可能時間:13:00~15:00
〇一般社団法人YOUTH PACE「ユースのリビング」(石川県金沢市)
視察可能時間:13:00~15:00/15:00~17:00
〇NPO法人こどもの未来をかんがえる会「ユースセンターまるいち」(長野県諏訪郡)
視察可能時間:15:00~17:00
〇一般社団法人ヒトノネ「クリエイターズクラブ」(岐阜県岐阜市)
視察可能時間:13:00~15:00/15:00~17:00
〇NPO法人セブンシーズ「郡上八幡青少年センター(トイ・ボックス)」(岐阜県郡上市)
視察可能時間:13:00~15:00/15:00~17:00
〇NPO法人f.saloon「放課後スペースINBase」(岡山県備前市)
視察可能時間:13:00~19:00
〇NPO法人WeD「KARATSU YOUTH CAFE」(佐賀県唐津市)
視察可能時間:終日可能
■内容:事業説明/質疑応答・施設案内・子どもの利用の様子の見学 など
※施設によって実施内容は異なる場合があります。
■申込方法:
①以下の申込フォームより必要項目を入力の上、見学希望の施設を選択してください。
https://forms.gle/d51Po2fPxSgySdob7 〆切:4月30日(水)まで
②申し込み後、施設と受け入れの調整を行い、確定のご連絡をします。(5/2(金)頃を予定)
※受入れ可能人数に上限がある施設もあるため、ご要望に沿えない場合もございます。その場合は先着順とさせていただくか、1自治体あたりの参加人数を減らしていただく可能性がございます。
■注意事項
・視察にかかる諸経費(視察先までの交通費・宿泊費)は各自ご負担ください。
■特設イベントページ:https://www.katariba.or.jp/event/47672/
【事業紹介】ユースセンター起業塾とは

「意欲と創造性をすべての10代へ」というカタリバのミッションを共にする団体を支援することで、今までカタリバ単体では届けることができない日本全国の子どもたちへ学びの機会を届けるためのインキュベーション事業です。10代を支援する人を応援する事業「ユースセンター起業塾」を運営し、カタリバが創立以来20年間で蓄積した子ども支援や行政との連携など、ノウハウや団体の運営基盤をサポートします。
【団体紹介】認定特定非営利活動法人カタリバ

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
【団体概要】
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都中野区中野5-15‐2 カタリバ中野事務所
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/