リスクモンスター
~公務員人気が継続、父母・祖父母は「安定企業」で「得意分野を生かした仕事」への就業を願う~
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、2025年5月5日の「こどもの日」に向けて実施した第13回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果を発表いたしました。
調査の背景
5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母800名に対し、お子さん/お孫さんの将来の職業についてどのように考えているのか、アンケート調査を実施しました。
「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果サマリー
●公務員人気が続く
今回の調査結果では、1位は「国家公務員」、2位「地方公務員」、3位「トヨタ自動車」、4位「パナソニック」、5位「任天堂」となりました。公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となっている点は、従来の傾向が続いています。
●トップ20の業種は、製造業、総合商社が多くランクイン
トップ20にランクインした業種は、製造業が10社(トヨタ自動車、パナソニック、任天堂、ソニー、アップル(Apple)、キーエンス、日立製作所、味の素、サントリー、資生堂)となり、次いで、総合商社3社(三菱商事、伊藤忠商事、住友商事)がランクインしています。
●勤務先は『経営の安定性』、働き方は『得意分野を生かした活躍』が1位
勤務先に重視するイメージでは、1位「経営が安定している」、2位「やりがいがある」、3位「過重労働・ハラスメントがない」の順となりました。期待する働き方では、1位「趣味・特技を生かした活躍」、2位「グローバル展開する企業での活躍」、3位「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」の順となりました。
▼本調査の詳細は、「リスモン調べ」掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
調査概要
・調査名称 : 第13回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2025年2月28日(金)
・調査対象者 : 未成年の子をもつ20~69歳の男性 200人
未成年の子をもつ20~69歳の女性 200人
未成年の孫をもつ20~69歳の男性 200人
未成年の孫をもつ20~69歳の女性 200人
・調査対象企業と選定方法: 各業界の大手企業・組織200社を抽出
・有効回答数 : 800サンプル
調査結果
(1)トップ20のうち製造業が半数、次いで総合商社が人気
第13回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査のランキング1位は「地方公務員」(回答率14.4%)となりました。次いで2位「国家公務員」(同13.4%)、3位「トヨタ自動車」(同9.9%)、4位「パナソニック」(同5.8%)、5位「任天堂」(同5.4%)、6位「全日本空輸(ANA)」(同5.3%)、7位「ソニー」(同4.0%)、8位「日本航空(JAL)」(同3.9%)、9位「三菱商事」(同3.8%)、10位「アップル(Apple)」(同3.6%)と続きました。
トップ20にランクインした業種は、製造業が10社(トヨタ自動車、パナソニック、任天堂、ソニー、アップル(Apple)、キーエンス、日立製作所、味の素、サントリー、資生堂)となり、次いで、総合商社3社(三菱商事、伊藤忠商事、住友商事)がランクインしています。(図表A)

前回の調査結果と比較したところ、1位「地方公務員」、2位「国家公務員」の順位は入れ替わっているものの、引き続き公務員人気の根強さがうかがえます。また、3位の「トヨタ自動車」は、初回調査から民間企業における1位を維持しています。
ラ ンクアップ傾向が強い業種として、「パナソニック」(前回5位→今回4位)、「ソニー」(同9位→7位)、「キーエンス」(同36位→12位)に見られる電気機器・電子部品製造業、「武田薬品工業」(同42位→27位)、「大塚製薬」(同86位→38位)に見られる医薬品製造業、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同33位→14位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(同22位→16位)に見られる鉄道業などが挙げられます。一方、ランクダウン傾向が強い業種として、「三菱UFJ銀行」(同19位→68位)、「みずほ銀行」(同26位→78位)に見られる銀行業が挙げられます。
なお、トップ100については図表Bにまとめました。(図表B)

また、お子さん・お孫さん(以下、子・孫)に勤めてほしい業種を調査したところ、1位「専門サービス」(回答率12.0%)、2位「医療」(同11.5%)、3位「通信・情報(IT)」(同10.5%)の順となりました。順位の変動はあったものの、上位3業種は前回調査でもトップ3となっており、安定した人気がうかがえます。(図表C)

(2)製造業、運輸、商社が多くランクイン
子・孫別に勤めてほしい企業について集計したところ、子・孫ともに公務員がトップ2となり、トップ20のうち11社が共通してランクインしました。製造業(トヨタ自動車、パナソニック、キーエンス)や航空運輸・鉄道業(全日本空輸(ANA)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、日本航空(JAL))、総合商社(三菱商事、伊藤忠商事)といった業種が子・孫を問わず人気のある様子が表れています。(図表D)

子・孫の男女別に勤めてほしい企業を集計したところ、男女ともに公務員がトップ2、「トヨタ自動車」が3位となり、トップ20のうち11社が男女共通してランクインしました。
共通していない企業について見てみると、銘柄に相違はあるものの、男女ともに製造業が多数ランクインしている点や、女子の子・孫に勤めてほしい企業において、「全日本空輸(ANA)」や「日本航空(JAL)」、「サンリオ」、「オリエンタルランド」、「タカラトミー」など、航空会社やアミューズメント企業がランクインしている点が特徴として挙げられます。(図表E)

(3)勤務先には『経営の安定性』、働き方は『得意分野を生かした活躍』が1位
子・孫に勤めてほしい企業において重視するイメージについて調査したところ、1位「経営が安定している」(回答率46.8%)、2位「やりがいがある」(同42.0%)、3位「過重労働・ハラスメントがない」(同41.6%)の順となりました。1位の「経営が安定している」は、子・孫、男女問わず高い回答率を得ており、子・孫の勤務先に対しては、事業の安定性が一番の関心事であることが表れています。男子においては、「経営が安定している」を超えて「過重労働・ハラスメントがない」が最も高い結果となり、男子を子・孫にもつ父母・祖父母は特に、健全に勤続してほしいという願いをもっている様子がうかがえます。(図表F)

また、子・孫に期待する働き方を調査したところ、1位「趣味・特技を生かした活躍」(回答率44.9%)、2位「グローバル展開する企業での活躍」(同30.4%)、3位「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」(同30.0%)となり、1位の「趣味・特技を生かした活躍」は、子・孫別、男女別ともに突出した回答率となりました。他方、「新進気鋭のベンチャー企業で活躍」(同6.6%)、「企業に属せずフリーランスとして自由に勤務」(同6.5%)は、低順位となっており、フリーランスやベンチャー企業に持たれやすい不安定なイメージにより敬遠されたと考えられます。(図表G)

(4)父母・祖父母・本人も、希望年収は『人並み以上』
子・孫に稼いでほしいと考える最低年収を調査したところ、「年収は気にしない」(回答率29.5%)が約3割を占める反面、「500万円以上」(同15.9%)、「600万円以上」(同 15.5%)など、全体の57.9%が、民間企業の平均年収460万円(2023年版「民間給与実態統計調査」)を超える年収を最低年収として求めていることが明らかとなりました。その点は、2024年3月に就職活動生向けに実施した「第10回就職したい企業・業種ランキング」(就活生ランキング)の結果とも共通しており、本人、父母・祖父母ともに、人並み以上の生活水準を望んでいることが浮き彫りとなりました。(図表H)

(5)父母・祖父母の勤めていた業種を推奨する傾向がうかがえる
父母や祖父母自身が勤務していた業種に、子・孫にも勤めてほしいと考えているかを調査したところ、約6人に1人(回答率16.4%)が同業種へ就職してほしいと希望していることが分かりました。同業種への就職希望が強い業種としては、「通信・情報(IT)」(同43.5%)、「専門サービス」(同30.6%)、「医療」(同26.7%)、「機械」(同23.1%)、「商社・卸売」(同19.2%)の順となっており、これら5業種は、勤めてほしい業種のTOP5と合致していることから、父母・祖父母の就業経験を踏まえた上で推奨され、高順位となっていることがうかがえます。(図表I)

総評
5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母がお子さん/お孫さんの将来の職業についてどのように考えているのかを調査するため、第13回目となる「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」の調査を行いました。
今回の調査結果では、公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となっている点については、従来の傾向が続いています。一方で、電気機器・電子部品製造業者や医薬品関連企業、鉄道業者の人気が回復し、金融業者の人気に陰りが生じた点など、前回調査からの変化も表れています。
父母・祖父母の、子・孫の勤め先に対する希望は、経営の「安定性」と、平均以上の年収を得られる企業であることが望まれています。また、子・孫の仕事は、「趣味嗜好」に沿った職種や、父母・祖父母自身の就業経験から魅力を感じた業種の仕事に就いてほしいという想いを読み取ることができます。
父母・祖父母が子・孫に勤めてほしいと考える企業とは、子・孫の将来を預けられる「未来ある企業」であると読み替えられます。本ランキング上位企業のように、自社が周囲や従業員から「未来ある企業」として次世代の若者を就業させたいと思われるよう、企業経営者には、安定した経営基盤の構築と健全な労働環境の更なる整備を期待します。
※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
※動画版リスモン調べはこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら:https://www.riskmonster.co.jp/study/research/

リスクモンスター株式会社
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しています。
リスモングループ会員数は、2024年12月末時点で14,463(内、与信管理サービス等7,901、ビジネスポータルサイト等3,071、教育事業等3,005、その他486)となっております。
【会社概要】
社名:リスクモンスター株式会社
本社所在地:東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル
代表取締役:藤本 太一
設立:2000年9月
上場区分:東証スタンダード市場(証券コード:3768)
HP:https://www.riskmonster.co.jp/
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
リスクモンスター株式会社 広報担当
TEL :03-6214-0350
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