株式会社ダイヤモンド社
風邪をひいたとき、喉が痛いとき、食欲がないとき────おばあちゃんが身近な食材や植物でさっと作ってくれた“自然のくすり”。そんな日本の家庭で受け継がれてきた暮らしの知恵をまとめたレシピ集『昔の知恵からはじめる 回復のためのレシピ』(山田奈美 著、ダイヤモンド社 刊)が4月23日に発売となります。

喉が痛むときは「金柑の蜜漬け」、むくみが気になるときは「すいか糖」を作りましょう
かつて日本の家庭でも作られていた、昔ながらの“自然のくすり”
喉が痛いときの「金柑の蜜漬け」や倦怠感が続くときの「干ししいたけの煎じ茶」、胃腸の不調時に飲みたい「キャベツのジュース」、利尿やむくみ取りに人気の「すいか糖」、血流改善に効果があるとされる「焼き梅干し茶」――。身近な食材や植物で作る昔ながらの“自然のくすり”は、病院が今ほど身近でなかった時代、家族の体調を気づかう日々の手当てとして年長者から自然に受け継がれてきました。こうした暮らしの知恵こそ、心や体に不調を感じやすい今の時代に、もっと日常的に取り入れていきたいものです。
本書では、日本各地の家庭に伝わるものや、著者が日頃から実践するものを中心に、約110のレシピを紹介。その多くは漢方や中医学、薬膳の考え方と深く関わり、現代の栄養学から見ても理にかなったものばかりです。また、今の暮らしに取り入れやすいように、簡単なアレンジや効果を高める食材の組み合わせなど、新しい提案も加えています。
●梅肉エキス(本書P.12-13より)

●すいか糖(本書P.108-109より)

■目次
はじめに
1章 食材別 不調時に取り入れたい食材とレシピ
一、梅 : 梅肉エキス、梅酢 ほか
二、生姜 : 焼き生姜、生姜湯
三、黒豆 : 黒豆の煮汁、黒豆茶 ほか
四、玄米 : 玄米スープ、玄米コーヒー
五、大根 : 大根飴
六、れんこん : れんこんのおろし汁、れんこん湯
七、玉ねぎ : 酢玉ねぎ、玉ねぎの皮茶
八、にんにく : 焼きにんにく、にんにく玉
九、りんご : 蒸しりんご
2章 症状別 身近な不調を回復へと導くレシピ
●日々の不調
にんにくの味噌漬け、シナモン紅茶、にんじんのしぼり汁、しそジュース、きゅうりのおろし汁 ほか
●風邪などの感染症
生姜葛湯、卵酒、かりんシロップ、金柑の蜜漬け ほか
●消化器系の不調
みかんの皮の煎じ汁、キャベツのジュース、はちみつ番茶、たんぽぽコーヒー ほか
●循環器系の不調
昆布水、柿の葉茶、醤油番茶、しじみエキス、とうもろこしのひげ茶、すいか糖 ほか
●婦人科系の不調
よもぎ茶、アーモンドミルク、ごま塩番茶、いちじくの甘煮、シナモン豆乳 ほか
●美容系の不調
かぼちゃの種茶、白きくらげのスープ、かぼちゃの種の乾煎り、黒ごまドリンク ほか
身近な食べ物や植物の基本となる取り入れ方/食材別索引/参考文献
■著者プロフィール:山田奈美(やまだ・なみ)

薬膳・発酵料理研究家。国際中医薬膳師。「食べごと研究所」主宰。「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事し、東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やテレビ、ウェブなどで発酵食や和食薬膳、食養生に関するレシピ制作や解説などを行うほか、神奈川県三浦郡葉山町のアトリエ「古家1681」にて、「発酵教室」や「和食薬膳教室」などを開催し、人気を博す。著書に『はじめる、続ける。ぬか漬けの基本』(グラフィック社)、『二十四節気のお味噌汁』(WAVE出版)、『いつもの食材と調味料で 体が整うごはん』(ナツメ社)、『砂糖なしおやつ:かんたんでおいしい』(小学館)、『二十四節気を愉しむ 季節の保存食』(マイナビ出版)、『からだが整う一汁一菜』(主婦と生活社)ほか。
■『昔の知恵からはじめる 回復のためのレシピ』
著者:山田奈美
定価:1,650円(税込)
発売日:2025年4月23日
発行:ダイヤモンド社
判型:A5判並製・136ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478120323
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