bestat株式会社
3D CADデータの生成を1クリックで。製造業DXにおける2D⇨3D移行を促進し、設計資産の活用可能性を拡大
3Dデータ処理特化のbestat株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:松田 尚子、以下bestat)は、2Dの三面図を自動で3Dデータに変換できる「3D.Core for CAD」のβ版サービスの提供を開始します。

製造業における設計資産3D化の課題
近年、自動車製造や機械製造などの業界では、大企業を中心に設計業務が2Dから3Dへと移行し、標準化が進んでいます(※1)。
しかし、紙やPDFで管理されている過去の設計図面は2Dのまま保管されていることが多く、その参照の際には、専門のトレーニングを受けた担当者の手作業による3D化が必要です。こうした変換作業は大きな工数を伴い、正確性の確認にも実物を直接見た経験のある技術者が求められるなど、属人的かつ非効率なプロセスが課題となっています。
加えて、ベテラン技術者の引退や、紙管理された設計図が意図せず廃棄されてしまうといったことが現場では課題となり、設計資産のデジタル化は急務となっています。
また、機械部品の供給を担う中小企業では、大企業に比べて初期投資や人材不足などを背景に設計図の3D化が遅れている実態があります。そのため、3D図面を標準とする大企業との連携において、設計図の3Dデータへの変換を外注するコストや手間が発生し、企業間連携の障壁となっています。(※2)
※1 TechFactory『CADの利用動向に関する調査』(2023年7月26日)
https://wp.techfactory.itmedia.co.jp/contents/74703
※2 経済産業省『ものづくり白書』(2024年5月31日)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2024/pdf/gaiyo.pdf
アルゴリズムに強みを持つbestatの新サービス『3D.Core for CAD』
bestatはこれまで、インフラ建設や重工業の現場向けに、保守・点検、デジタルツインによるシミュレーション環境の構築などを主な目的として、3Dデータ処理に特化したクラウドサービス「3D.Core」を提供し、動画や点群データから高精度での自動3D生成を実現してきました。
その現場での顧客ヒアリングから、実際の建物や設備だけでなく、設計資産として保管されている2D図面の3D化における課題も浮き彫りになってきました。
そこで、今回新たに2D図面から3D CADデータを高精度で自動変換するアルゴリズムを開発し、β版としてサービス提供を開始します。
これにより、これまでの手作業による2D図面から3D CADデータ化に比べ、自動かつ低コストで高精度に生成し、過去の設計資産の再活用や企業間連携の効率化を促進します。これにより、より広い事業や業務領域を3Dデータによってエンパワーします。
『3D.Core for CAD』サービス概要
今回開発されたアルゴリズムは、まずDWG形式で描かれた2Dの三面図を入力データとし、3D CADソフトで直接読み込めるSTL形式のデータを出力します。
今後は、さらに複雑な2D図面や、図面作成特有の省略がなされている情報の自動補完などの分野への対応も進めてまいります。

想定活用シーン
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部品製造における試作工程のコミュニケーションを効率化
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過去に販売した特注パーツの2D図面を3D CADデータ化して管理することで、再生産を容易にするとともに、現物の保管にかかる手間やスペースを削減
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自動車・機械製造業における企業間取引での部品図面データの受け渡しをスムーズに
<問い合わせ先>
『3D.Core for CAD』の導入や詳細のお問い合わせについては、以下へご連絡ください。
info@bestat-data.com(担当:松田・鹿島田)
会社概要
bestat株式会社について
会社名:bestat株式会社
代表 :代表取締役 松田 尚子
設立. :2018年
所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷6丁目25−14
事業内容:
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3Dデータの自動生成・管理・活用クラウドサービス『3D.Core』の提供
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3Dデータ処理API提供
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デジタルツイン構築