株式会社クランピーリアルエステート
不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している株式会社クランピーリアルエステート(本社:東京都中央区築地、代表取締役社長:大江 剛 / 寺田 真吾)は、注文住宅を購入した既婚者336人を対象に、「家を買うときに起こる夫婦間の衝突」についてアンケート調査を実施いたしました。調査の結果、家を買うとき夫婦で対立するのは3割程度で、原因は「間取りや部屋数」「予算・価格の問題」が多数であることがわかりました。
※当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/survey/32858)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
注文住宅購入と家族のライフイベントの関係

注文住宅を購入したときの動機を聞いたところ、「家族が増えたため(結婚や出産)」が最も多く、32.3%を占めています。次に多いのが「子どもの教育環境を改善するため」が13.8%で、夫婦どちらも子どもに関する理由が重要な要因であることがわかりました。
具体的な購入の動機は以下のとおりです。
【夫のマイホーム購入動機】
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二人目の子供が生まれた後に、将来的な学区のことを考えて広々と生活できる戸建てを考え始めたから。
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子供が中学生になるので、子供部屋も作れる家に住もうと考え購入しました。
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結婚を機に、将来の生活基盤を確立するため購入を決意しました。賃貸では将来的な資産形成が難しいと考え、長期的な視点で投資価値の高い物件を探しました。
【妻のマイホーム購入動機】
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結婚して妊娠し、子育てするために環境を整えたいと考え、いずれ戸建て購入を検討していたのでこの機会にと思い踏み切りました。
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長男の小学校入学に合わせて、小学校の近くかつ実家の近くに家を購入しました。
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第二子が生まれたことと、アパートが狭くて住みづらかったこと、自分たちが住みたい街に土地がたまたま出ていた事が重なり購入しようと決意しました。
結婚や出産、子どもの学区などの意見が多く、夫と妻に購入動機の大きな差は見られませんでした。
お金を出す夫が多く、意思決定も夫が多い
注文住宅を購入するときの出資割合や、意思決定を行った人について調査を行いました。
その結果、夫のほうが資金負担の割合が高く、最終的な意思決定を行うのも夫が多いことがわかりました。
夫が購入費用の全額または大部分を負担するケースが多い

注文住宅を購入したときに「お金を出したか」を聞いたところ、お金を出した夫は94.0%、お金を出した妻は31.3%であることがわかりました。
また、夫のほうが出資負担の割合が高く、妻も一定数出資していることがわかります。具体的な出資割合の例は以下のとおりです。
【住宅購入時の出資割合】
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夫が100%出すケース:27.2%
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夫が5割以上出すケース:91.1%
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夫婦半々で出すケース:16.0%
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親も出資者に入るケース:21.3%
夫婦で50%ずつ出資するケースもありますが、妻が過半数を負担するケースはあまり多くはないようです。また夫や妻の親から購入費用の支援を受けるケースも見受けられます。
6割の夫が最終的な意思決定をしている

「購入する家を決めるにあたって、最終決定をしたのは誰か」を聞いたところ、夫が決めたと答えた人が66.0%、妻が決めたと答えた人が32.0%でした。なお、親やその他の人が決めたと回答した人も2%おり、夫婦以外の人が最終決定をしたケースも見受けられます。
半数以上の人が「夫が決めた」と回答しており、住宅購入に関しては夫が最終決定を下すことが多いとわかります。妻が最終決定するケースも一定数見受けられました。
生活空間の配置やコスト感覚で意見が対立しやすい
注文住宅を購入するときに起こった夫婦の衝突について調査を行いました。その結果、意見の対立があったのは全体の3割程度であることがわかりました。
対立の原因は「間取りや部屋数」「予算・価格の問題」が多数を占めており、夫と妻で価値観に違いがあることがわかりました。
意見の対立があったのは約3割

「注文住宅購入時に夫婦で意見の対立があったか」を聞いたところ、「意見の対立があった」と答えたのは男性が35.2%、女性が27.6%で、夫のほうがやや対立を感じていることがわかりました。
また「意見が対立したときは夫婦どちらの意見を採用したか」を聞いたところ、折衷案が46%、夫の提案を採用した人が26%、妻の提案を採用した人が27%でした。
半数近くの人が折衷案を採用しており、歩み寄りの姿勢が見られました。
対立の原因は「間取りや部屋数」「予算・価格の問題」が多数

注文住宅購入時に意見の対立があった人に原因を聞いたところ、もっとも多いのは「間取りや部屋数」22.0%、次が「予算や価格」16.5%という結果になりました。
生活空間の配置やコスト感覚で意見がすれ違うことが多く、具体的な理由や経緯は以下のとおりです。
【夫に聞いた対立の原因】
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それぞれの個人スペースとして、どのくらいあれば良いかで多少揉めた。
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私はかなり余裕がある感じでローンを組みたかったので、なるべく安いものを探していましたが、妻は大きな買い物で今後二度と購入することがないのだから予算ぎりぎりで購入できるものを購入しておいた方が良いと言い出して意見が対立しました。
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その当時、妻の収入はほとんどなかったのですが、妻はできるだけ良い物件を購入したいと考え、私はなるべく安い物件を購入したかったので意見が対立しました。
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少しでも安いものを夫の自分が選ぼうとしたが、妻はセキュリティについてしっかりしたものを選んだ
【妻に聞いた対立の原因】
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私は子どもが男女1人ずつなので将来的に子ども1人につき1部屋を用意してあげたいと思っていたのですが、夫は自分の部屋と子ども部屋が1部屋ずつあれば良いと考えていて、間取りについて意見が対立しました。
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間取りがよくて200万上がる方を希望したが、夫が嫌がった。
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私は寒がりなので、浴室乾燥機、浴室暖房をつけたかったが、夫が必要ないと譲らなかったので私があきらめた。
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子供達が独立した後のことを考えて、将来は部屋を広く使えるようにしたいと私は考えたのですが、主人は自分の書斎にしたいと言い、意見が割れました。
夫はなるべく予算を抑えつつ、費用対効果の高いものを選びたいと考える傾向があります。一方、妻は品質や間取りなどにこだわり、快適な居住空間をつくりたいと考える人が多いようです。
また間取りや部屋数、予算、建物のデザインなど、「夫に聞いた対立の原因」は内容にある程度まとまりがあります。一方、「妻に聞いた対立の原因」は内容が幅広く、人によってさまざまな問題を抱えていることがわかりました。
立地選びは夫の意見がやや強い

「注文住宅の場所を決めるとき、夫婦どちらの意見が採用されたか」を聞いたところ、夫の意見が23.8%、妻が10.7%、話し合いが42.0%という結果になりました。
立地に関しては夫の意見が強いものの、半数近くが話し合いで解決しています。
また立地が衝突の原因になったと回答している人も一定数おり、具体的な意見は以下のとおりです。
【立地が衝突の原因になった人の意見】
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私は最寄駅から近い立地を希望したのですが、妻は最寄り駅から離れたスーパーマーケットの近くの立地の方が良いと主張したので軽く対立しました。
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私は駅から近い場所を希望していましたが、夫は駅から遠くても価格や環境を重視するべきという意見でした。我が家にある車(1台)は主に夫が使用するため、駅から遠い場所だと私の移動が不便になってしまいます。話し合いを重ねた結果、「駅からは遠いけれど、バス停からは近い場所」という立地に落ち着きました。
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土地探しでかなり対立しました。ハザードマップの影響や小学校区で意見が分かれてしまい、なかなか決まりませんでした。
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土地がやや斜面を開拓した場所にあるため、地盤が少々心配だったことと、玄関までが階段が10段くらいあるため、老後足が悪くなったときにどうするのかなどの心配があり、多少対立がありました。
設備選びは妻の意見が強い

「住宅の設備を決めるとき、夫婦どちらの意見が採用されたか」を聞いたところ、夫の意見が14.6%、妻の意見が23.8%、話し合い41.1%という結果になりました。
設備の選定に関しては妻の意見が強く、半数近くが話し合いで解決をしていることがわかります。
また設備選びが衝突の原因になったと回答している人も一定数おり、具体的な意見は以下のとおりです。
【設備選びが衝突の原因になった人の意見】
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妻はやたらと、フローリングにこだわりました。壁にも。漆喰や、パイン材といった素材です。私は、維持が大変だから「やめよう」と反論しました。
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壁紙の色、間取り、台所の蛇口の性能。
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妻はキッチンをグレードがいい物にしたかったが、自分が欲しい部屋があったので、その予算が足りなかった。
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主に主婦が生活しやすい、利用しやすい住環境面で対立が起こった。特にキッチンや普段くつろげる空間など。
2〜3割ほどの人が購入後の後悔を抱えている
注文住宅を購入した後の後悔について調査を行いました。その結果、2〜3割程度の人が後悔を抱えていることがわかりました。
後悔を感じる点は「間取りや部屋数」「立地」が多く、そのほかにもさまざまな理由が見受けられました。
「購入後に後悔がある」と答えた人は妻の方が多いため、注文住宅購入の満足度を高めるためには、妻の意見を反映させることが重要といえるでしょう。
後悔するポイントで一番多いのは「間取りや部屋数」

注文住宅の購入後に後悔した点について聞いたところ、最も多いのが「間取りや部屋数」17%、次が「立地」12.4%という結果になりました。
ただし「その他」を選んだ人も14.4%と多く、人によってさまざまな後悔のポイントがあることがわかりました。具体的な意見は以下のとおりです。
【夫に聞いた後悔のポイント】
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子供達の部屋の間取りと暖房設備と基礎問題をもう少し自分なりに勉強しておくべきでした。
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バブル経済で物価がかなり上がっていた。もっと早く買った方が安く買えた。
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当たりの悪さ。北東角地だが冬期の日当たりが悪い(特に1階)。南道路の物件を選べばよかったと後悔している。
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建築業者の技術レベルが低く入居して間もなく不具合が出た。
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間取りは妻の意見を優先し過ぎて、自分の居場所がなくなった
【妻に聞いた後悔のポイント】
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プライベートを尊重して、音の対策をすればよかったと後悔しています。
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立地を優先して狭めの家にした結果、収納が少ないという問題が発生していること。狭過ぎてカーポートが付けられず、雪の対策が面倒なこと。
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日当たりが良い物件だと思っていましたが、実際に住んでみると、道路の向かい側のマンション(3階建て)が日差しを遮り、冬は期待していたほど日当たりがないと分かったことです。
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子供たちが中学校から寮生活などで家をでたので、もう少し小さいサイズでもよかった。住宅ローンの借入金額も大きく毎月の負担があり今となっては正直しんどいと感じている。
女性の方が購入に対する後悔を感じやすい

「注文住宅の購入で後悔を感じているか」を聞いたところ、夫は全体の13.7%、妻は全体の20.8%が後悔を抱えていることがわかりました。
購入後の後悔は女性の方が多いため、注文住宅の満足度を向上させるには、女性の希望をしっかり反映させることが重要といえます。
注文住宅の満足度向上のカギは「女性の意見をしっかり反映させること」
注文住宅の購入は、家族の成長や出産・結婚などによる影響が大きいことがわかりました。
資金負担や最終決定は夫が担うことが多いものの、住宅の設備や間取りは妻の意見が反映されることが多いようです。夫婦間の意見の対立は3割ほどと少なく、衝突が起こったときは夫婦間で意見をしっかり調整し、双方が納得できる結果を出すのがよいでしょう。
加えて、住宅購入後に後悔を抱えるのは妻のほうが多いようです。注文住宅の満足度を向上するには、妻の意見をしっかりと反映させることが大切です。
※当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/survey/32858)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
【調査概要】
■調査名:注文住宅購入の意思決定についてのアンケート
■調査対象:注文住宅を購入した経験のある男女
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
■有効回答人数:336名
■調査期間:2025年1月8日~2025年1月22日
【会社概要】
社名:株式会社クランピーリアルエステート
代表者:代表取締役社長 大江 剛 / 寺田 真吾
事業内容:Webマーケティング / 士業集客コンサルティング
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-10-6 Daiwa築地駅前ビル9F
電話番号:03-6226-2561 / 03-6226-2562
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