株式会社メディアリンクス
~業界横断の連携と協創で実現する、IP化と放送DXへ~
株式会社メディアリンクス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長: 菅原 司、東証スタンダード:6659、 以下メディアリンクス)は、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)を中心に設立された「Media over IPコンソーシアム(MoIPコンソーシアム)」に、2025年4月より正式に参画いたしました。また、参画の一環として「プラットフォーム検討ワーキンググループ(WG)」にも参加し、業界全体のIP化推進に貢献してまいります。

■ MoIPコンソーシアムとは
MoIPコンソーシアムは、ITベンダー・放送機器メーカー・SIer・放送事業者・通信キャリアなど多様な事業者が集い、コンテンツ制作のIP化に向けた技術と運用のギャップ解消を目的に2025年3月7日に設立されました。設立のきっかけは、2018年よりInter BEEにて開催されている「IP PAVILION」にあります。年々参加企業が増加し、IP技術の実証・展示の場として成果を挙げてきましたが、同時に「放送局と技術ベンダーの間にある実運用上のギャップ」も明らかになってきました。これらの課題に体系的に取り組む場の必要性から、JEITAを中心に構想がスタート。準備期間を経て、多くの意見と協創の声に基づき、正式に設立されたものです。
関連リンク:https://moip.jp/
■ コンソーシアムの主な活動内容
MoIPコンソーシアムでは、以下5つの柱を中心に活動を展開していきます
・MoIPプラットフォームの提案(含むセキュリティ関連)
・国際標準規格に準拠した機器のテスト・マルチベンダー間による機器相互接続検証
・コンテンツ制作のプロセスイノベーションに資するワークフローの提案
・関連技術セミナーなどによるIP人材育成:放送技術者向けIP技術取得セミナーなど
・活動成果や集約化されたMedia over IP情報などを会員へ発信、外部へのPR活動など
従来、放送局は独自の仕様と文化のもと、個別最適化されたシステムを構築してきましたが、今後は共通仕様に基づく全体最適・効率化が求められています。
■ メディアリンクスの参画意義
当社は、長年にわたりMedia over IP技術を基盤に、放送・通信インフラのIP化に取り組んでまいりました。特に、非常に高い信頼性が求められるスポーツ中継や国際イベントなどにおいて豊富な実績を有し、リアルタイムかつ高信頼なIP伝送ソリューションを提供しております。本コンソーシアムへの参画を通じて、当社の技術的な専門性を広く共有し、マルチベンダーとの連携によるオープンな技術検証やワークフローの改善提案を行い、放送局における安心・安全なIP運用環境の実現に貢献してまいります。
当社の代表取締役社長である菅原 司は次のようにコメントしています。
「Media over IPの推進は、単なる機器の更新にとどまらず、放送・通信業界全体の価値創造の基盤となる変革です。コンソーシアムという協創の場で、業界の皆さまとともに次世代メディアインフラの未来を築いてまいります。」
メディアリンクスについて
メディアリンクスは、世界中の放送局や通信事業者に、4K UHD/HD/SD SDIビデオ、SMPTE ST2110、オーディオ、高帯域幅データなど様々なタイプのメディアをIPによって伝送する最先端技術を駆使した製品とソリューションを提供しています。メディアリンクスの製品は、オリンピック、サッカーワールドカップなどの世界中のスポーツやエンターテイメントイベントの放送でも活躍しています。2014年には、JPEG2000(J2K)相互運用の標準化と製品化の貢献により、テクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞しており、IP伝送技術の普及に貢献しています。
東証スタンダード証券コード:6659
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