株式会社TYL
~こんな症状が見られたら病院へ!自宅でできるストレスケアは?TYLの獣医師が解説~
ペットの家族化推進をミッションとし、ペット医療DXをおこなう急成長ベンチャー企業の株式会社TYL(本社:東京都港区 代表取締役社長:金児 将平、以下TYL)は、引っ越しやライフスタイルの変化が大きい春に合わせ、人間だけでなくペットのストレスにも着目してほしいという想いから『ペットのストレスに関する調査』を実施しました。
◼︎調査背景
TYLでは、ペットが健康に暮らせる環境をつくり、ペットと飼い主ともに「幸せな生活」を送れるように「ペットの医療DX」を進めており、首都圏にて5店舗の動物病院の運営および往診サービスを提供しております。今回の調査では、犬や猫を飼っている方を対象にペットのストレスについて調査しました。本調査では、飼い主の約7割が「ペットがストレスを感じているように見える」と回答しており、日常生活に潜む“ストレスの兆し”に気づいている一方で、正しい知識や対処法に自信がない人が半数以上見られるなど、飼い主の意識と実態のギャップも浮き彫りになりました。さらには獣医師の視点から、注意が必要な症状や状況や自宅でできるストレスケアについて解説します。ペットも飼い主も、お互いに健康で幸せな暮らしができることを願っております。
◼︎調査結果
・約7割が「ストレスを感じているように見える」と回答し、体調への影響も飼い主の3人に1人が経験。ストレスがペットの健康課題に
・ペットのストレスサインは1位「吠える」、2位「食欲低下」、3位「グルーミング過多」。不安のきっかけは「知らない人がきた」、「雷や花火などの大きな音」、「留守番中」など様々
・ストレス原因の多くは「留守番の時間が長い」、「騒音・来客・環境の変化」、「運動不足・散歩の時間が短い」など。春は「生活リズムの乱れ」や「環境の変化」に要注意
・対策は「一緒に過ごす時間を増やす」が半数以上。一方で「特に何もしていない」飼い主が16.2%いる現実も浮き彫りに
・約6割の飼い主が「ペットのストレスについて正しい知識に自信がない」と回答。求められるのは「ストレスサインの見分け方」など行動につながる情報支援
◇トピックス1
約7割が「ストレスを感じているように見える」と回答し、体調への影響も飼い主の3人に1人が経験。ストレスがペットの健康課題に
犬猫の飼い主555名に対し「ペットがストレスを感じているように見えることはありますか?」と質問したところ、「よくある」(18.9%)、「たまにある」(47.9%)と回答した飼い主が合わせて66.8%という結果に。全体の約7割の飼い主が、日々の生活の中でペットのストレスを認識していることが分かりました。

また、犬猫の飼い主555名に対して「ペットがストレスで体調を崩したことはありますか?」と質問したところ、36.2%の飼い主が「ある」と回答しました。犬猫の飼い主の3分の1が体調への影響も経験しており、ストレスが日常に潜む健康リスクとなっていることが伺えます。

◇トピックス2
ペットのストレスサインは「吠える」、「食欲低下」、「グルーミング過多」など。不安のきっかけは「知らない人がきた」、「雷や花火などの大きな音」、「留守番中」などペットによって様々
Q1で「まったくない」と回答した方を除く犬猫の飼い主523名に対し「ペットのストレスサインとして、どんな行動を見たことがありますか?」と質問したところ、「吠える・鳴く頻度が増える」(41.3%)、「食欲が落ちる」(31.7%)、「体をなめ続ける・かきむしる」(31.0%)などの回答が多く寄せられました。その他にも「攻撃的になる(噛む・引っかく)」(27.0%)、「元気がなくなる」(26.8%)などの回答も見られ、ペットによって様々なストレスのサインがあることが分かります。

また、犬猫の飼い主555名に対して「ペットが不安になりやすいと感じる状況はどれですか?」と質問したところ、過半数が「知らない人が来たとき」(55.0%)と回答しました。次に多かったのが「雷や花火などの大きな音があるとき」(38.6%)と「留守番中」(36.8%)で、「病院・通院時」(33.5%)という回答も見られました。

◇トピックス3
ストレス原因の多くは「留守番の時間が長い」、「騒音・来客・環境の変化」、「運動不足・散歩の時間が短い」など。春は生活リズムの乱れや環境の変化に要注意
Q1で「まったくない」と回答した方を除く犬猫の飼い主523名に対し「ストレスの原因として思い当たることは何ですか?」と質問したところ、「留守番の時間が長い」(33.5%)、「騒音・来客・環境の変化」(33.1%)、「運動不足・散歩の時間が短い」(31.0%)などが原因として挙がりました。春は引越しや転勤など生活の変化が多い季節なので、生活リズムの乱れや環境の変化に注意が必要です。

◇トピックス4
対策は「一緒に過ごす時間を増やす」が半数以上。一方で「特に何もしていない」飼い主が16.2%いる現実も浮き彫りに
犬猫の飼い主555名に対し「ペットのストレス対策としておこなっていることを教えてください」と質問したところ、過半数の飼い主が「一緒に過ごす時間を増やす」(50.5%)と回答しました。「散歩・運動の時間を増やす」(33.2%)や「ストレス軽減グッズ(おもちゃ、アロマ、ハーブなど)を使う」(31.5%)といった回答も見られた一方で、「特に何もしていない」と回答した飼い主も16.2%存在し、ストレス対策について知識がなくやり方が分からない飼い主がも一定数いることが伺えました。

犬猫の飼い主555名に対し「ペットがリラックスしていると感じる状況や時間帯はいつですか?」と質問したところ、過半数の飼い主が「寝ているとき」(59.8%)や「飼い主と一緒にいるとき」(54.4%)と回答しました。その他に「散歩・遊びの時間」(40.4%)や「ごはんの後」(33.9%)という回答も見られ、ペットにもリラックスタイムがあることが分かります。

◇トピックス5
約6割の飼い主が「ペットのストレスについて正しい知識に自信がない」と回答。求められるのは「ストレスサインの見分け方」など行動につながる情報支援
犬猫の飼い主555名に対し「ペットのストレスについて、正しい知識を持っている自信はありますか?」と質問したところ、「ある程度ある」(13.7%)、「少しはある」(40.4%)、「あまりない」(35.1%)、「まったくない」(10.8%)という結果に。「ある程度ある」(13.7%)と「少しはある」(40.4%)の回答を合わせて約6割の飼い主が「ペットのストレスについて正しい知識に自信がない」と回答しています。

犬猫の飼い主555名に対し「今後、ペットのストレスに関してどのような情報を知りたいですか?」と質問したところ、半数以上が「ストレスサインの見分け方」(52.1%)と回答しました。その他に「ストレス対策グッズ・サービス」(39.8%)や「年齢・種類別のケア方法」(36.2%)、「獣医師・専門家のアドバイス」(27.4%)などを求める声も。どんなケアをすればいいのかが分かるような情報を求める飼い主が多いことが伺えます。

■こんな症状が見られたら病院へ!自宅でできる効果的なストレスケアは?~TYL 取締役 兼 アニホック動物病院グループ 総獣医師長 藤野洋が解説~
(1)調査の中で、ストレスサインの見分け方を知りたいという回答が多く見られました。様子見、自宅でのケアが必要なサイン、すぐに病院で診てもらうべきなどといった対応の見分け方はありますか?
例えば「少し元気がない」「寝ている時間が増えた」などは様子見で問題ないことが多いですが、「食欲の低下」「体をなめ続ける」などは、自宅でのケアが必要です。「食欲の低下」の際は、温めて香りを立たせる、水分量を増やすなど、食べやすくする工夫をしてください。「体をなめ続ける」場合は、暇や退屈が原因のことがあるので適度な運動や知育トイで気をそらすと改善されることがあります。また、安心できる空間を作ってあげることもストレス緩和につながります。
「下痢や嘔吐が続く」「攻撃的になる」「まったく食べない」といった症状は、すぐに病院を受診してください。これらの症状は単純なストレスではなく、重大な病気が隠れている可能性もあります。大切なのは「普段と違う様子が続くかどうか」。気になる変化が数日以上続く場合は、早めにかかりつけの動物病院へ相談することをおすすめします。
(2)仕事が忙しく、ペットを留守番させる時間が増えています。ストレスを緩和するためにできることはありますか?犬の場合、猫の場合に分けてそれぞれ教えてください。
犬はもともと群れで生活する動物なので、ひとりで長時間留守番するのがあまり得意ではありません。本来は誰かと一緒にいることが安心につながるため、なるべくひとりにしないことがストレスの軽減になります。とは言え、仕事などでどうしても留守番をさせなければならないことはあります。そんな時は、出かける前に知育トイやガムを与えて、ひとりでも楽しく過ごせる工夫をしてあげましょう。また帰宅後は、たっぷりお散歩したり、一緒に遊んだりして、楽しい時間を過ごせるようにしてあげてください。留守番とふれあいの時間にメリハリをつけることで、犬のストレスをやわらげることができます。
猫は犬とちがって、もともとひとりで行動することに慣れている動物です。そのため、犬よりも留守番を上手にできる子が多いですが、なかにはひとりでいるのが苦手な猫もいます。そうした猫は、粗相をしたり、ゴミをあさったりして不安やストレスを表すことがあります。そんな時は、キャットタワーなどで運動できる環境を用意してあげると、気分転換になっておすすめです。また、不安をやわらげるフェロモン製品も市販されているので、試してみるのもでしょう。猫の性格や反応をよく観察しながら、その子に合った環境づくりをしてあげることが大切です。
■調査概要
・調査テーマ:ペットのストレスに関する調査
・調査方法 :インターネットリサーチ
・調査対象者:ペットを飼っている方555名
・調査実施日:2025年4月10日~2025年4月17日
・調査主体 :株式会社TYL
■TYL について
TYL は「ペットの家族化推進」をミッションとして掲げている急成長ベンチャーで、動物病院支援とペットの飼い主支援という両輪で全17のサービスを展開しており、ペットが健康に暮らせる環境を作り、ペットと飼い主ともに幸せな生活を送れるようにペットの医療DXを進めております。動物病院支援では、動物病院従事者向けの人材紹介事業や求人媒体等を運営、病院経営に関わる課題および事業承継のコンサルティング等をおこなっています。飼い主支援では、ペットのヘルスケアに係る往診事業や病院の運営等を提供しております。
コーポレートサイトURL:https://pet-tyl.co.jp/
■会社概要
名称:株式会社 TYL
代表取締役社長:金児 将平
設立:2017年8月1日
資本金:225,124,800 円 ※資本準備金含む
所在地:東京都港区芝 2-13-4 住友不動産芝ビル 4号館4階