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日本空調サービスが国内屈指の分析体制を誇る新拠点を開設~ラボ面積が3倍へ!放射線管理・分析体制を大幅強化~

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日本空調サービス株式会社

■2025年5月1日より業務開始   ■場所:名古屋市南区港東通1-2-1

 建物設備の保守・維持管理を手がける日本空調サービス株式会社(本社:名古屋市、代表取締役社長:依藤敏明)は、測定分析・研究開発部門を担う環境管理部を約2.3億円かけて、従来の約3倍の広さとなる名古屋市南区の当社技術・研修センター内へ移転し、2025年5月1日より業務を開始することについてお知らせ致します。本施設は、分析・評価能力を向上させるだけではなく、大学等研究機関をはじめとした関係各所との連携を強化し、次世代の技術や評価手法の開発を目指します。

移転先のラボ内の様子
目次

高まる社会的ニーズに応え、課題克服へ

 現代社会は、医療、産業、環境の各分野において、より高度で精密な分析・評価技術が求められています。医療分野では、放射線を用いた診断・治療技術の進歩に伴い、その安全管理と、特に最新のがん治療等で用いられる放射性医薬品は厳格な放射線管理が不可欠となっています。産業分野においては、労働安全衛生法の改正による多様な化学物質に対するリスクアセスメント(リスクを定量的に見積もり、対策の優先度を決め、危険な箇所を除去し低減する活動)の実施と、それに基づく適切な管理措置が事業者に求められています。さらに、PM2.5などの大気汚染問題を経て、環境・公衆衛生分野における高精度な分析・検査技術の重要性も増しています。

 しかしながら、当社における従来の施設はスペースに限りがあり、高まる社会的なニーズに応えるための最新設備の導入が困難であるという課題を抱えていました。このような社会的背景と課題を踏まえ、当社は測定分析・研究開発機能の中核を担う環境管理部を拡張移転する決定をいたしました。本移転により、各分野における分析・評価能力を飛躍的に向上させ、お客様のみならず、社会全体の安全確保と技術発展に貢献する体制の強化を目指します。

【施設概要】

移転先

技術・研修センター

場所

名古屋市南区港東通1-2-1

アクセス

名鉄大江駅より徒歩6分

ラボ面積

約490㎡(従来の約3倍)

投資額

約2.3億円

【環境管理部の主な業務内容】

微生物検査・レジオネラ属菌検査

放射線作業従事者への漏洩線量測定(サービス名:ドーズコレクタ)

作業環境測定、フィルタ付着物などの異物検査

空気中放射性物質の濃度測定、排水に含まれる放射性物質の測定

新技術の研究開発

新施設における各分野の特長

【 1.漏洩線量測定(ドーズコレクタ) 】

 当社が1993年に国内で先駆けてサービスを開始した積算線量計「ドーズコレクタ」は、定期的な測定義務が必要な医療機関向けの放射線漏洩線量測定サービスとして、現在では国内約2,500の事業所に導入され、国内最大規模の実施数を誇ります。新施設では、従来の5倍まで処理を拡充する能力を有しており、迅速かつ効率的なサービス提供が可能となります。

※「ドーズコレクタ」について :

https://www.nikku.co.jp/ja/service/dosecollector.html

ドーズコレクタ

【 2.放射性物質分析 】

 新施設の床面は1㎡あたり2tの重さに耐えられるように設計し、放射線の一種であるγ線を非常に細かく分析する能力を有するGe(ゲルマニウム)半導体検出器の3台設置を可能としました。(将来的に4台体制を検討中) この検出器はγ線分析において最高レベルの分析能力を有し、最新のがん治療に用いられる放射性医薬品に含まれる微量な放射性不純物の精密な定性・定量分析が可能となります。このような分析体制は国内屈指であり、加えてα線やβ線といった別の放射線についても分析装置を拡充することで、より多角的かつ高精度な評価サービスを提供します。

Ge(ゲルマニウム)半導体検出器

【 3.理化学分析 】

 従来、スペースの制約で導入を見送っていた最新の分析機器を新たに導入します。

ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)

 ・極めて微量の金属成分を高精度で検出できる装置

 ・1兆分の1という非常に小さな量でも検出可能

卓上型XRD(X線回折装置)

 ・アスベストなどの固体物質を分子レベルで詳しく分析できる装置

 これらの導入により、お客様が取り扱う多種多様な化学物質の安全性評価や作業環境測定をより詳しく実施できる体制が整います。また、設備トラブル時の原因物質を化学的に分析することが可能となります。

今回導入したICP-MS
今回導入した卓上型XRD

【 4.微生物検査 】

 新施設ではレジオネラ属菌検査などに対して迅速な結果報告が行えるようにPCR検査室を設けました。将来的には遺伝子レベルでの高精度かつ迅速な特定を可能とするPCR検査法の導入を検討しています。これにより病院や食品工場など清潔さが特に重要な施設に対して、科学的根拠に基づいた情報を提供し、お客様に安心感を与えるサービスの提供を目指します。

【今後の展望】 知見を結集し、次世代技術創出へ

 当社は現在、慶応義塾大学とのPM2.5に関する共同研究をはじめ、今までも産学連携を通じて先端技術開発に取り組んでまいりました。その成果として、抗がん剤分析技術やその除去技術の開発、酢酸を用いた劇物を使用しない微生物の除染技術に関する特許取得などの実績があります。

 今回の最新鋭の設備が整った環境への移転は、研究開発活動をさらに加速させるための重要なステップと考えております。既存の研究テーマを深化させるだけでなく、放射線測定、精密化学分析、微生物遺伝子解析といった横断的な知見を結集することで、複合的な課題解決に繋がるイノベーションを目指します。

 そして、この新しい研究開発拠点を核として、大学や公的研究機関との連携を一層強化し、推進することで、次世代の分析技術や評価手法の開発に取り組みます。これにより、環境負荷の低減、人々の健康と安全の向上に貢献し、持続可能な社会の実現に向けた役割を果たしてまいります。

■お問い合わせ先

 日本空調サービス株式会社 経営企画部

 お問い合わせフォームURL:https://www.nikku.co.jp/ja/contact/contact1.html

■日本空調サービス株式会社について

【住  所】 名古屋市名東区照が丘239番2

【代表者名】 代表取締役社長 依藤 敏明

【設  立】 1964 年 4 月

【事業内容】 総合建物設備メンテナンスサービス業

当社は、建物設備のメンテナンス・維持管理、設備・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核に、リニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ、建物設備のトータルサポート企業です。

中核事業のメンテナンスサービスで培った技術力を生かし、質の高い診断に基づく省エネ提案・環境改善提案を行い、お客様の立場に立ったきめ細かなサービスを提供します。

【ホームページ URL】 https://www.nikku.co.jp/ja/index.html

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年4月24日 13時00分)

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