タレスDISジャパン株式会社
革新的なシミュレーションソフトウェアの収益化を通じ、ミシュランの成長を支援
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収益化ソリューションにより、ミシュランのシュミレーションソフトウェアの開発がさらに加速します。
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タイヤメーカーであるミシュランにおける、同社のソフトウェア部門による収益拡大を支援します。
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アプリケーションの技術的環境やエコシステムに応じ柔軟な適応オプションに対応します。

世界をリードするテクノロジーとセキュリティのプロバイダーであるタレスはこの度、タイヤメーカーのミシュランと連携することを発表しました。タレスのソフトウェア収益化ソリューション「Sentinel」を活用して、ミシュランが保有する知的財産(IP)を保護するとともに、ミシュランが開発したソフトウェアを世界中の顧客に展開していきます。
ミシュランは、最も歴史があり、かつ信頼されている、世界最大級のタイヤメーカーであり、自転車からスペースシャトルに至るまで、さまざまな用途にあったタイヤを提供しています。現在、同社はソフトウェア主導の収益モデルへの移行を進めています。ミシュランが提供するソフトウェア製品の一例である「TameTire」は、自動車メーカーやモータースポーツチームが、実際に使用するタイヤの性能を高い精度でシミュレートすることができます。
TameTire は複雑なアルゴリズムを用いて、さまざまな力、トルク、温度に対するタイヤの挙動を予測し、メーカーがより優れたハンドリング性能を持つ車両を、低コストで開発できるよう支援します。また、モータースポーツチームは、より安全かつ利便性の高い環境で車両のセットアップをテスト・微調整することができます。
タレスのSentinelを活用して市場に展開し、IPを保護するミシュランのシミュレーションソフトウェア製品は、TameTireだけではありません。クラウドコンピューティングと数値解析を行う独自のコロケーションソルバーを活用し、ラップタイムのシミュレーションや車両モデリング、セットアップの調整を短時間で実現する「Canopy」、タイヤ、シャーシ、サスペンションなどコンポーネントに関するデータセットを自動車メーカー、レーシングチーム、サプライチェーン企業に提供する取り組みである「SiMiX」においても、タレスのソフトウェア収益化ソリューションが採用されています。
タレスのソフトウェア収益化部門バイスプレジデントであるDamien Bullotは次のように述べています。「ミシュランの革新的なソフトウェアは高度で独自性が高いため、容易に導入可能で、知的財産の盗用を防ぐことができる、柔軟なライセンス管理プラットフォームの必要としていました。当社のSentinelは、ミシュランのすべてのソフトウェアライセンスを一元管理し、同社のインフラと完全に互換性のあるソリューションです。今回の協業により、運用効率の向上と収益増加が報告されていることを非常に嬉しく思います」
ミシュラン「TameTire」の製品責任者であるPierre-Yves Mauriere氏は次のように述べています。「当社は品質に対する評価によって、その基盤を築いてまいりました。ソフトウェア主導の製品・サービスへと事業を拡大するにあたり、品質へのこだわりは何より重要でした。当社はこの種のソリューションにおいて明確な市場リーダーであり、タレスとの提携により、貴重なソフトウェアの知的財産を保護できるようになっただけでなく、新たなサブスクリプション型ビジネスモデルを提供し、ライセンス収益の拡大も可能になりました。Sentinelプラットフォームによって、ソフトウェアのさらなるイノベーションと、お客様への価値創出に注力することができます」
ミシュランは、オンプレミス、クラウド、またはその両方を組み合わせたソフトウェアライセンス供与を可能にするタレスSentinelの機能を広く活用しています。TameTireは通常オフラインまたはハイブリッド環境で展開される一方、CanopyとSimixは、Sentinel Cloud License Managerを活用し、クラウド専用で展開しています。
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タレスグループについて
タレス(本社:フランス・パリ、Euronext Paris: HO)は、防衛、航空・宇宙、サイバー・デジタル分野における、先端技術のグローバルリーダーです。主権、セキュリティ、サステナビリティ、インクルージョンなどの課題に対し、革新的な製品とソリューションで応えてまいります。
タレスグループは、AI、サイバーセキュリティ、量子技術、クラウド技術など主要分野における研究開発に関して、年間40億ユーロ近くを投資しています。
68カ国に8万3,000人の従業員を擁するタレスの2024年度売上高は、206億ユーロを記録しています。