株式会社エーディエフ
年間2000件近いフォークリフトに起因する事故の防止へ
アルミ製品の設計・製造・販売を行う株式会社エーディエフ(本社:大阪府大阪市西淀川区、代表取締役社長:島本敏)では、中軽量の荷物の運搬に特化し軽量化・操作性を重視したアルミ台車「ちょいカーゴ」の新たな展開として、AGV(無人搬送車)との連結を可能にした「AGV専用ちょいカーゴ」を4月24日(木)より発売開始します。物流のDX化から利用が増加するAGVとの連結により、フォークリフト利用の代替とすることで、作業効率のアップ・省人化だけでなく、倉庫内での事故発生も抑制する狙いです。

「AGV×ちょいカーゴ」で物流DXを促進、年間多くの事故を招くフォークリフトの代替にも
倉庫内作業の効率化から広く用いられているフォークリフトですが、年間2000件近い労災事故が報告されており、
「挟まれ・巻き込まれ」「激突され」の合計が死傷災害の全体の62.7%を占めています。
そのような背景にくわえ、省人化と効率化を進めるべく、倉庫内では物流DXの取り組みの1つとして、AGV(無人搬送車)の導入が進んでいます。そこで、更なる効率化と作業者の安全性の確保を図るため、AGVとの連携により荷物の運搬を可能にする「AGV専用ちょいカーゴ」を発売いたしました。
ちょいカーゴがフォークリフトの代わりになることで倉庫内の事故を防ぎ、さらに、AGVとの連携でより効率よく作業を進めることが可能です。

AGV連結を前提に、引っ張り強度に耐えるフレーム形状に進化
2018 年に当社で開発・発売開始した「ちょいカーゴ」は、近年売り上げを伸ばし、2024 年の売上は2021 年から4 年で4.2 倍となりました。特に物流現場では、人手不足対策としての省人化・作業の効率化などの理由にくわえ、高額で運転のための資格も必要なフォークリフトや、小回りが利かず狭い場所や通路では移動ができないハンドリフトの代替として利用されています。
今回の「ちょいカーゴ」は、AGV と連携した特別仕様で、物流搬送関連機器の設計製造などを行う株式会社モノリクスと共同開発しました。
株式会社モノリクスが扱っていた今までのAGV の台車は、鉄製で重く、重量物に特化したものしかなく、小回りが利いて、AGV から切り離してもそのまま台車としても使用できるようなものを求めていました。
当社の中軽量向けアルミ台車「ちょいカーゴ」と株式会社モノリクスが求める台車、このニーズを合わせた今までにない「AGV 専用ちょいカーゴ」が生まれました。
AGV を使用する際、一点の方向からぐっと引っ張る際に引っ張り強度に強いフレーム形状にすることで、耐えられる台車に設計し、AGVの安全装置であるセンサーが反応するように、地面からパレット積載面の間にカーテンを設け、AGV 同士が衝突しないようにカスタマイズしました。
汎用性が高い台車だからこそAGVにも対応、カスタマイズにより様々な現場の課題を解決
1. フォークリフト事故削減と安全性向上
AGVと「ちょいカーゴ」の導入により、従来のフォークリフトを使った荷物の移動作業の自動化が可能となります。これにより、人手による操作ミスや誤動作のリスクを減少させ、作業員の安全を確保することができます。特に、狭い通路や危険なエリアでも自動で作業を進めることができ、事故のリスクを最小限に抑えます。
2. 省人化と人手不足解消
現在、倉庫業界をはじめとする物流業界では、人手不足が深刻な問題となっています。AGVと「ちょいカーゴ」の導入により、作業の一部を自動化し、限られた人員で効率的に作業を進めることが可能になります。この省人化により、業務の負担が軽減され、従業員の生産性向上にも寄与します。
3. オーダーメイドの台車で柔軟な対応
当社の「ちょいカーゴ」は、お客様のニーズに応じてオーダーメイドで製作可能です。これにより、特定の荷物や作業環境にマッチした台車を提供することができます。他社が提供する鉄製の重くて扱いにくい台車に比べ、当社のアルミ製台車は非常に軽量で取り扱いやすく、作業効率を大幅に向上させることが可能です。
4. 台車の収納と省スペース性
「ちょいカーゴ」を使用しない時には、台車同士の積み重ねができコンパクトに収納が可能です。これにより、倉庫内のスペースを有効活用でき、限られた作業空間でも効率的に活用が可能です。倉庫内のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
【製品概要】

商品名:AGV専用ちょいカーゴ
内寸:1104x1104
フレーム:アルミニウム
積載重量:600㎏まで
価格:見積
ちょいカーゴの概要はこちら…https://alframe.jp/tyoicargo_201002/
多様なニーズに応える、オーダーメイド台車のあり方
今後は、台車のバリエーションをさらに拡充していきたいと考えています。一口に「倉庫」と言っても、業種や現場によって求められる使い方はさまざまです。
そのため、より多くのニーズに応えるために、さまざまな業種・用途にフィットするラインナップを展開していく予定です。
実際に使用する現場の方の声を反映しながら、人手不足などの社会課題に対応する製品も積極的に展開します。