日本ウエスト株式会社
ブランドオーナーや廃棄物排出業者が期待する混合廃棄物や高度選別に対応

粗破砕機・光学選別・六面梱包機で、受け皿の拡大と出口品質の強化へ
日本ウエストグループでは、日本ウエスト東海株式会社(三重県三重郡川越町大字亀崎新田字下新田80-1)におきまして、産業廃棄物の処理範囲拡大と出口品質の向上を目的として、破砕機・光学選別機・手選別ライン・六面梱包機の導入を行いました。これにより、従来のRPF製造ラインに加え、多様な廃プラスチックや混合廃棄物の受け入れが可能となります。
新設備は2025年5月より本格稼働を予定しており、それに先立ち4月18日に竣工式を実施いたしました。
多様な廃棄物に対応する“幅広い受け皿”を構築
近年、脱炭素社会や資源循環への注目が高まるなか、廃プラスチックをはじめとする混合廃棄物の適正処理と再資源化は、企業にとって喫緊の課題となっています。しかし、異物混入や素材の多様化などにより、処理の難易度が高まる中で、対応できる処理業者は限られているのが現状です。
このような課題に対し、当社は「より広く、柔軟に受け入れられる処理体制の構築」を目指し、新たな設備導入に踏み切りました。今回の整備により、物理的な破砕から高度な選別、品質管理まで一貫した処理体制が整い、多種多様な廃棄物に対応可能となりました。


出口品質を高め、素材利用への信頼性を強化
導入した光学選別機は、赤外線による素材判別を活用し、廃棄物の自動識別・分類を実現しています。また、バリオセパレーターでの風力・重力選別を経た後、手選別ラインによる目視確認工程も備えており、人と機械を組み合わせることでさらなる精度向上を図っています。さらに、六面梱包機により、選別後の資源を高密度・高品質に整形し、再資源化先へのスムーズな提供が可能になります。こうした出口での品質管理の強化により、再生原料としての信頼性が高まり、エネルギーリカバリー用途での脱炭素への貢献に加えて、ケミカルリサイクル用途における資源循環の担い手としての役割拡大が期待されます。



排出事業者との協働で、サステナブルなリサイクルモデルを共創
日本ウエスト東海株式会社では、従来から排出事業者とのパートナーシップを重視し、リサイクル推進に取り組んできました。今回の設備導入により、処理対象物の幅を拡大するとともに、排出元企業と共に「分別方法」「資源化方法」といった視点での取り組みを強化してまいります。
引き続き、工場見学や需要家との情報共有の場を積極的に設け、排出事業者をはじめとするステークホルダーの皆様と共にエシカルかつ実効性ある資源循環の実現を目指します。

今後の展望
新たな設備ラインは、まず中京エリアを中心とした受け入れ強化を図り、順次対応エリアを拡大予定です。また、CO₂排出量削減や選別効率のさらなる向上を視野に、DX・IoTとの連携による技術革新にも取り組んでまいります。
持続可能な社会の実現には、単なる「廃棄物処理」を超えた視点が不可欠です。日本ウエスト東海はこれからも、排出事業者、リサイクル事業者、素材利用者と共に、資源の未来を切り拓いてまいります。

【会社概要】
・社名:日本ウエスト東海株式会社 (https://japanwaste.jp/jwt/)
・所在地:三重県三重郡川越町大字亀崎新田字下新田80-1
・代表者:長田 和志
・設立:2012年
・事業内容:産業廃棄物の中間処理、再生資源製造販売(RPF等)ほか