ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
次世代の低軌道(LEO)衛星ネットワークで最適な性能を確保するには、最新鋭の信号発生器やシグナル・スペクトラム・アナライザは欠くことのできない重要な測定ツールです。なかでもTelesat社のLightspeed宇宙・地上統合ネットワークのモデリングと性能評価では、ローデ・シュワルツの高度な測定技術が重要な役割を果たしています。

モバイル・ネットワークのテスト・サービスで世界をリードするローデ・シュワルツから、先進的な次世代衛星ネットワークに特有の要件に応えるため、テスト機器ポートフォリオ全般にわたる測定オプションを強化したことをご案内します。最も革新的で世界最大規模の衛星通信事業者の1つであるTelesat社(NASDAQおよびトロント証券取引所:TSAT)は、ローデ・シュワルツの先進的なテスト機器を活用して、同社のTelesat Lightspeed LEOネットワークにおけるサービス・リンク設計の最適化をはかってきました。このTelesat Lightspeedは、光ファイバ並みの速度での大容量リンクを手頃な価格でユビキタスに提供し、世界の衛星接続に革命をもたらすことを目指すものであり、2027年末までには世界規模でのサービス開始を見込んでいます。
ローデ・シュワルツで信号発生器と電源/パワーメータを担当する副社長のGerald Tietscherは次のように説明しています。「ローデ・シュワルツは、衛星接続に秘められた可能性を押し広げているTelesat社のような先見性に富んだ企業と協力できることを光栄に思います。Telesat社のLightspeedプロジェクトに対する当社の取組みは、革新的な電子計測ソリューションがいかに最先端技術の開発を加速させ、ひいては世界的な通信のあり方を変革に導くかを実証するものと言えます。特に今回、同プロジェクトに当社のハイエンドなテスト機器がシームレスに統合されたことで、低軌道ネットワークを信頼性高く運用するうえで不可欠な要素である正確かつ再現可能な測定結果を提供するという当社のコミットメントをあらためてお示しすることができました」。
Telesat社は、ローデ・シュワルツの信号発生器R&S SMWとシグナル・スペクトラム・アナライザR&S FSWを使用して、複数のベンダーにわたる新しいRFチップセットと衛星モデムの検証・認定を行っています。これらの測定器が、レシーバー・チップセットのテストや、とりわけDVB-S2X規格やDVB-RCS2規格の複数の波形に対するモデム性能の総合的な評価・検証に活用されています。その類例のないテスト能力によって、Telesat Lightspeed衛星コンステレーションの極めて高いデータ・スループット・レートの完全性と信頼性を保証しているのです。
Telesat社との協力によって、Telesat Lightspeedネットワークの高度な機能のテストに応えられるように新たな製品強化が実現しました。たとえば、ビーム・ホッピングやスーパーフレームのほか、これまでの衛星ネットワークで利用可能だったものよりさらに拡大したリターン・チャネルを含めたDVB-RCS2規格などに対応できます。
このローデ・シュワルツが開発した最新機能は、Telesat Lightspeed衛星のオンボード・プロセッサの開発とテストにとどまらず、モデム・メーカーやチップセット・メーカーなど、より広範なTelesat社を中心とするエコシステムの皆様にも活用いいただけます。
Telesat社でLightspeedシステム開発を担当する副社長のAneesh Dalvi氏は次のように述べています。「Telesat Lightspeedの波形生成能力に対応したローデ・シュワルツの革新的な製品は、衛星の本格生産や地上局の整備に先行して、システムの性能を検証できるという重要なイネーブラーです。ローデ・シュワルツのテスト機器を当社Telesatの低軌道衛星開発ラボに組み入れたことで、開発およびテストの自動化環境が整備され、現場でも、またリモートでもテストを24時間体制で行えるようになりました」。
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お問い合わせ:
欧州(本社):Patrizia Muehlbauer(電話:+49 89 4129 0、email:press@rohde-schwarz.com)
北米:Dominique Lutkus(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Lutkus@rsa.rohde-schwarz.com)
アジア太平洋地域:Sze Ming Ng(電話:+603 5569 0011、email:press.apac@rohde-schwarz.com)
宇宙航空および防衛分野におけるローデ・シュワルツのテスト技術
ローデ・シュワルツは、レーダーや電子戦、衛星、ナビゲーション、誘導、軍用無線通信、無線監視などの各システムをテストできるように、必要なすべての周波数帯域に対応した製品ラインナップを幅広く揃えています。卓越した性能とぞれぞれのアプリケーションに特化した測定機能により、研究開発から検証、生産、そしてフィールドにいたるまで、宇宙航空および防衛分野の特殊なニーズに応えています。RFおよびマイクロ波に対する研究室向けの試験・計測機器のほか、フィールド向けの測定機器、ターンキー・システム、一連のEMC測定機器、アンテナを含めたRF周辺機器などもご用意しています。なにより、ローデ・シュワルツでは持続可能な製品を提供するという戦略を採用しており、当社の製品はその長い寿命を通じて、新たな技術の進歩に合わせて進化していきます。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2023/2024会計年度(昨年7月から本年6月まで)には29.3億ユーロの純収益を上げました。また、2024年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約14,400名の従業員が全世界で活躍しています。
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