UDS株式会社
人、まち、暮らしをつなげるプラットフォーム
UDS株式会社(所在地:東京都渋谷区 代表取締役社長:中原典人 以下UDS)が基本計画、デザイン監修を手がけた東急田園都市線「駒沢大学駅」(東京都世田谷区)が、3月31日にリニューアル工事を完了し、新たな駅空間として生まれ変わりました。4月より、公園のような心地よさとワクワクする地下駅体験を提供する場として、みなさまをお迎えしています。

■リニューアルの背景とUDSの関わり
開業後40年以上が経過した田園都市線の地下区間5駅のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」を東急電鉄が2021年より進めています。UDSではこのリニューアルプロジェクトの基本方針策定の部分から携わり、同プロジェクト第一弾の駒沢大学駅のリニューアルでは以下業務を担当しました。
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リニューアルコンセプト策定サポート
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駅構内 内装デザイン監修
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駒沢大学駅西口1ビル・2ビル デザイン監修
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駒沢大学駅東口ビル* 既存外壁改修工事 実施設計
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駒沢大学駅公園口 デザイン監修
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テナント店舗デザインクライテリア取りまとめ、サイン提案・監修
*駒沢大学駅東口ビルにおいては、1–2階のドトールコーヒーショップ駒沢大学駅前店の内装設計も担当しました。
■デザインコンセプト
駒沢大学駅は都立駒沢オリンピック公園の最寄り駅です。今回のリニューアルは、心地よくてワクワクする地下駅体験を提供することを目指し、「UNDER THE PARK」をコンセプトに進められました。同コンセプトのもとUDSでは、駅を訪れる人が公園のように居心地よく過ごせる駅空間を創出するデザインを手がけました。
■デザインのポイント
まちのシンボルツリーのような駅ビル
地下駅構内をまちの魅力を吸収し育むまちの根っこ、東口・西口出口に接続する3棟の駅ビルを地下から伸びる木に茂る葉として駒沢大学駅を1本の木のように見立てて、まちの新たなシンボルとなり親しみの生まれるデザインを行いました。

公園の要素と呼応させた空間構成
公園の構成要素である土木、木、葉になぞらえて駅の要素を分類し、それぞれに対応するマテリアルを組み合わせることで、公園を想起する素材・色彩計画を行っています。


グリーン
駅構内の天井は木漏れ日をイメージしたグリーン調に。また地下駅には珍しい取り組みとして、地下駅構内に植栽を配置し、明るいグリーンや柔らかい質感の植物で駅構内を緩やかに繋いでいます。


既存素材の活用・アップサイクル
緑の壁面タイルや床材などの既存地下駅構内の既存材を最大限活かした形で計画を行いました。駅係員休憩スペースの什器には駅係員の使用済み制服を再利用し、トイレの手洗いカウンターの天板には旧玉川線の敷石として保管されていた廃材を活用しています。


【駒沢大学駅リニューアル プロジェクト概要】
所在地 : 東京都世田谷区上馬4-3ほか
着工 : 2021年7月30日(金)
竣工 : 2025年3月31日(月)
建物名称 : 田園都市線駒沢大学駅、駒沢大学駅東口ビル、駒沢大学駅西口1ビル、駒沢大学駅西口2ビル
内容 : 駅設備・内外装・旅客トイレの改修、エレベーター、店舗新設 など
事業主体 : 東急電鉄株式会社、東急株式会社
設計・デザイン : 東急電鉄一級建築士事務所、株式会社交建設計、UDS株式会社、株式会社東京建築研究所、株式会社坂田涼太郎構造設計事務所
施工 : 東急建設株式会社
UDSについて
「Urban Design System」の頭文字を社名に掲げるUDSは、「デザイン」と、事業性と社会性を実現するしくみ「システム」で、まちをより豊かで楽しい場所にすることを目指しています。
地域や場所の特性に合わせ、企画・設計・運営を一貫して手がけることを強みとし、国内外でホテル、コワーキングスペース、シェアハウス、学生寮、飲食施設など、多様な施設を手がけています。
デザイン性・事業性・社会性を兼ね備えた持続可能な場づくりを通じて、地域の魅力を引き出し、さらに磨き上げながら、地域コミュニティに寄与していきます。
主な実績
キッザニア東京 / MUJI HOTEL GINZA / ホテル アンテルーム 京都 / 下北線路街 など
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https://www.uds-hotels.com/
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