オフィス麦野
ジェラルド・チャールズはオパールの石をあしらったユニークな「マエストロGC39リマスター」をクリスティーズ・レアウォッチ・オークションに出品、落札価格を全額アクション・イノセンスに寄付します。
<マエストロGC39リマスターのオークション落札価格はチャリティ活動に全額寄付>
ジェラルド・チャールズは、創立25周年を記念し、オーストラリア産の希少なファイアー・オパールをあしらった「マエストロGC39リマスター」をクリスティーズ・レアウォッチ・オークションに出品し、落札価格を、スクリーンやデジタル技術を使用する子供やティーンエイジャー、特別なニーズを持つ人々の尊厳と誠実さを守ることを目的とした財団「アクション・イノセンス」に寄贈することを発表しました。

この唯一無二のタイムピースは、2025年5月12日にクリスティーズのオークションに出品される予定です。
ケースバックには購入者のイニシャルがエングレーヴィングされ、この唯一無二の時計がさらにパーソナライズされたものとなります。そしてこの時計にはオレンジとブルーの2色のストラップと、ポリッシュ仕上げのチタン製バタフライ式バックルが付属します。レザー、ベルクロ、ラバーのアディショナルストラップの選択肢もあります。コレクターにとっては、ジェラルド・チャールズの特別な作品を手に入れるまたとない機会となることでしょう。
極めて希少なオーストラリア産ファイアー・オパールがあしらわれたこのモデルは、ジェンタ氏の遺産を称える真のコレクターズ・アイテムであると同時に、意義深いチャリティ活動にも貢献します。
<革新と伝統の融合:ミスター・ジェンタのアイコンのリマスター>
2005年に伝説的なジェラルド・チャールズ・ジェンタによってデザインされ、自社で開発されたマエストロGC39は、特許取得のスライディングアワー・ムーブメントを搭載し、このたびリマスターされ、ジャンピングアワー・コンプリケーションを搭載してさらに進化しました。
マエストロGC39リマスターは、アヴァンギャルドな時計技術と職人技の融合を表現しています。卓越したジャンピングアワー・コンプリケーションと息をのむようなオパール・ストーンの文字盤を特徴とするこのGC39は、他に類を見ない逸品です。 オーストラリアの中心部から産出する希少な宝石、オーストラリアン・ファイアー・オパールは、その暖かく鮮やかな色合いと魅惑的な自然の美しさで知られています。この石は、イエロー、オレンジ、深紅の輝きを放ち、しばしば半透明またはガラスのような透明度を持ち、この石の特徴である「炎のような」輝きを放ちます。どの石も古代の地質学的プロセスの産物で、水和シリカから成り、最大20%の水分を含んでいます。

42mmのポリッシュ仕上げグレード5チタン製ケースは、センターに配された特別な石によって、その存在感を高めています。マエストロ・シェイプにカットする複雑さ(80%の破損リスク)と相まって、この文字盤は真の希少品となっています。マエストロのケースのインスピレーションは、フランチェスコ・ボッロミーニが17世紀にローマに建てたバロック様式のモニュメントにあります。アシンメトリックなケース、流れるようなベゼル、そして6時位置の凸型の「スマイル」は、このファサードから生まれました。オリジナルのGC39と同様、マエストロが長方形であるのに対し、このモデルは基本的な正方形を中心にデザインされています。複雑なケースデザインとムーブメントのジャンピングアワー機構にもかかわらず、マエストロGC39 25周年記念モデルの厚さはわずか11mmとなっています。
しかし、このケースはポリッシュ仕上げのグレード5チタンをCNCで削り出しているため、マエストロが現在よく知られている軽量で人間工学に基づいた品質を維持しています。チタンは加工が難しい素材ですが、メゾンの社内エンジニアの野心とたゆまぬ努力のおかげで、マエストロの象徴的なケース形状と着用感の両方を維持する解決策が見出されました。

<メタ・ギョーシェ:伝統的なギョーシェ技法の進化>
文字盤には、光の反射を利用した伝統的なギョーシェ技法を進化させたメタ・ギョーシェが施されています。
微小電気化学的機械加工により、コーティングやワニス、添加物を必要とせず、純粋な素材の再形成だけで超精密な微細構造を作り出します。この技法は、パターンを事実上見えなくすることで、古典的なギョーシェを再構築するものです。光の角度によって、表面は照らされた状態から暗い状態へと変化し、ダイナミックな視覚効果を生み出し、多光線星パターンに生命を吹き込みます。
内側から光を放つこの特別な仕上げのおかげで、文字盤は一見しただけでダイヤモンドのように見え、まるでバゲットカットの宝石をセッティングしたかのようです。

<レガシーのエンジニアリング:マエストロ39の技術的進歩>
ジェンタ氏のオリジナルモデル以来、その進化は美しさだけでなく、技術面でも大きな進歩を遂げてきました。たとえば以下のような点が挙げられます。:
•スライディング・アワーからジャンピングアワー・コンプリケーションへ
•マザー・オブ・パール・ダイアルから、オーストラリア産ファイアー・オパールをコアに、メタギョーシェ仕上げで囲まれた、より洗練されたバージョンへ
•防水性が100mに向上
•耐衝撃性が5Gに向上
•メゾン独自のErgonteq®規格により着け心地が向上。この革新的な技術により、ラグ、ケース、ストラップが人間工学に基づき手首にフィットし、手首の大小に対応します。また、表面接触を最大化し、安定性を高め、重量配分を最適化することで、比類のない快適性を実現しています。

<ジャンピングアワー:複雑機構へのディープダイブ>
2005年のオリジナル・モデルは、12時位置の文字盤開口部から見える回転ディスクによって時間を表示するスライディング・アワー表示を備えていました。
しかし、ジャンピングアワーは機械式時計製造では依然として珍しく、ジェンタ氏がこの複雑機構に魅了された理由のひとつでもあります。新しいジェラルド・チャールズのスイスマニュファクチュール キャリバー4.0ジャンピングアワーは、自社で開発され、特許を取得しています。
ジャンピングアワー機能と50時間のパワーリザーブを備え、標準的な時刻表示のみのムーブメントに比べ、さらに80個の部品が必要とされました。

メゾンのエンジニアは、このキャリバーを開発するにあたり、難しい物理学と戦わなければなりませんでした。1時間を進めるのに、ジャンピングアワー・ディスクは、機械式ムーブメントが通常3,600秒で消費するのと同じエネルギーを消費します。
同時に、ジャンピングアワー・ディスクは従来の時針の25倍の重さがあります。従って、この複雑機構には3針時計の90,000倍の力が必要なのです。ムーブメントの部品は、コート・ド・ジュネーブ仕上げとペルラージュ仕上げが手作業で美しく施されています。ムーブメントの歯車にもロジウムメッキが施されています。キャリバーはゴールドのローターで仕上げられ、サファイアのケースバックからは、ハニカムモチーフのデザインと25周年記念ロゴのエングレービングが施されたローターを見ることができます。
■オークション参加方法
マエストロGC39リマスターは、5月12日にクリスティーズ・ジュネーブのフォーシーズンズ・ホテル・デ・ベルグで開催されるライブ・オークションに出品されます:
•事前オークション登録:オークションに興味のあるコレクターは、パスポートのコピー、電話番号、Eメール情報を準備し、オークションに参加できるようにクリスティーズに事前登録してください。
https://www.christies.com/en/help/buying-guide/overview
•ライブオークション – 5月12日 午後1時(日本時間)にクリスティーズがオークション会場にお客様をお迎えいたします。さらに、クリスティーズのプラットフォームを通じて、オンライン入札と電話入札をご利用いただけます(オークション開始の1時間前)。オークションの概要と参加登録は、
をご覧ください。
マエストロGC39リマスター モデル詳細

REF:GC39-TNPS-OP01-RSDP-REM
価格:クリスティーズ・オークションの落札価格
限定数:ユニークピース
ムーブメント
自動巻き、スイス製マニュファクチュール4.0キャリバー
ジェラルド・チャールズの 「ハニカム 」デザインで装飾された、新しい25周年記念ロゴ入りセンターローター
・タイプ:自社開発のGCジャンピングアワームーブメント
・パーツ総数:265点
・石数:38石
・ムーブメントの厚さ:JHモジュールを含む高さ6.15mm
・仕上げ:コート・ド・ジュネーブ装飾とペルラージュ仕上げを施したブリッジ、
ロジウム仕上げのモジュールホイール
・機能:中央に同心円状のミニッツセルを配した反時計回りのジャンピングアワー
・振動数:4Hz
・パワーリザーブ:50 時間
文字盤
文字盤中央にオーストラリア産ファイヤーオパール
ジェラルド・チャールズが開発した独自の新しい精密マイクロケミカル・エングレービング技術(メタ・ギョーシェ)
カラーミックスブルースチールフレーム
ブラックのミニッツトラック
アプライド・カボション・インデックス、ポリッシュ仕上げのカラーミックスブルー
剣型針、カラーミックスブルー
ジェラルド・チャールズ・ジュネーブ のロゴ
クリスタル
内側と外側に多層反射防止加工を施したサファイアクリスタル
ブレスレット
ロイヤルブルーとオレンジのバルカナイズドラバーストラップ、24/20サイズ
トップサイドにクル・ド・パリ柄、裏蓋にジェラルド・チャールズのロゴ入りタピスリー
バタフライ・デプロワイヤント・バックル、ポリッシュ仕上げグレード5チタン製
ケース
・素材:グレード5チタン、ポリッシュ仕上げ、34部品
・直径: 42 mm x 42mm 、右側にクル・ド・パリ仕上げのねじ込み式リューズ(ロゴ刻印あり)
・厚さ:11mm
・裏蓋:フラットサファイヤクリスタル
・防水性:10気圧/100m
『アクション・イノセンス』について
アクション・イノセンスは、ジュネーブ州議会の法令により公益性を認められた民間財団です。
ヴァレリー・ヴェルトハイマーは、1997年にタイを旅行した際、インターネットの出現による不穏な新産業の出現を目の当たりにしました。
アクション・イノセンスはその初期に、インターネットがもたらす新たな悪影響に注意を喚起し、この新しい形の小児性愛犯罪を糾弾しようと努めました。
2018年まで、同財団はAntiPedoFilesとして知られるプログラムを運営し、追跡ソフトウェアを開発し、それを警察が自由に利用できるようにすることで、何千人もの児童ポルノ利用者の逮捕につながりました。
財団のもうひとつの初期のイニシアチブは、子どもたちを対象とした予防プログラムを開発することで、インターネットに関連するさまざまなリスク(不穏な画像や違法画像への暴露、個人情報の漏洩、有害なオンライン上の出会い、セクスティング、ネットいじめ、インターネット中毒など)を知らせることでした。このプログラムは徐々に拡大し、現在ではティーンエイジャー、特別なニーズを持つ人々、両親、教育、医療、福祉サービスの専門家も対象としています。この草の根活動と並行して、アクション・イノセンスはメディアを使った大規模な防止キャンペーンを実施し、一般の人々の意識を高めています。
『ジェラルド・チャールズ』について
『Gerald Charles (ジェラルド・チャールズ)』は、2000年にジェンタ氏の2つのファーストネームを冠したブランドとして誕生しました。 “時計界のピカソ”と称されたジェンタ氏は同社で3年間トップとして勤めた後、彼と親交の深かったイタリアの時計業の名家 ジヴィアーニ家に2003年会社を売却し、逝去した2011年まで自身はチーフデザイナーとして残りました。2003年から2018年までは”フランコ・ジヴィアーニ” 元CEOが組織を統率、2019年からは息子の”フェデリコ・ジヴィアーニ”がCEOとして就任し、2019年に新たな株主を迎えます。2020年にはオンライン上でファンクラブを結成。 2022・23年に中東市場、北ヨーロッパ、米国市場へと進出し、全世界で50店舗(ヨーロッパ市場では40店舗)にまで展開を拡大し、ついに2024年にアジアへの足掛かりとして日本市場へ本格上陸を果たします。
『Gerald Charles (ジェラルド・チャールズ)』のデザインは、バロック建築の奥深い創造美から着想を得ており、主にローマのバロック建築を代表する教会「サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂」からインスピレーションを受ています。教会内壁の六角形、八角形、および十字形の絶妙な組み合わせをケースへと見事に反映されており、他のどの時計にも見られない独創的なデザインとして完成されています。6時位置の丸みを帯びたケースデザインは、ジェンタ氏のスマイルラインとなっており、ジェンタ氏自身がポートレートを遺したとされています。クリエイティビティと熟練技術が絶妙なバランスで融合し、エレガントかつスポーツティーな仕上がりとなっています。
全ての現行モデルは2004年にデザインされた、ジェンタ氏のオリジナルデザインをベースに創られ、展開するコレクション名には全て彼の愛称であった“マエストロ”を冠してます。レギュラーコレクションである “マエストロ 2.0 Ultra Thin”、スポーツ中に手の甲を傷めないように左リューズで開発された“マエストロ 2.0 Ultra Thin GC Sport”(内2モデルは世界限定200本)、重厚感のあるクロノグラフ仕様の“マエストロ 3.0 Chronograph”、Gerald Charlesのクリエイティブチームがムーブメントを一から開発したスケルトン仕様の “マエストロ 8.0 Squelette”、ジェンタ氏が2005年にデザインした、マエストロ・フライング トゥールビヨンをベースに開発された“マエストロ 9.0 Tourbillon”(世界限定50本)、数々の高級ジュエリーブランドの装飾を手がけるスイスのジュエリーデザイン会社: “SALANITRO”(サラニトロ)によって装飾された “マエストロ GEM SET”(各モデル世界限定10本)が並びます。
さらにムーブメントはヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ社と共同開発されており、全モデルが100mの防水性能かつ5Gの衝撃にも耐える耐久性を備えた、性能面も重要視した傑作時計です。フォーマルな装いからスポーツの用途まで場面を問わず使用できることから、”究極のあがり時計”とも称されています。
その性能面の信用性が高いことから、2023年オーストリア/キッツビュールにて開催されたテニスの大会 :Generali Open (ゼネラリ・オープン) / ATP250ではオフィシャルタイムキーパーとして選ばれました。実際に数々のプロテニスプレイヤーも試合中に着用しており、ニコロズ・バシラシビリ選手(Nikoloz Basilashvili)、ホベルト・ホルカシュ選手(Hubert Hurkacz)、ティム・ファン・ライトホフェン選手(Tim Van Rijthoven)などが挙げられます。その他、プロのサッカー選手やクリケット選手、モーターバイクレーサーなどのスポーツ選手やセレブリティの愛用者が多く、その卓越したデザインと実用性は彼らを虜にします。
そんな愛用者達をもてなすべく、ミシュラン星を取得したシェフと時計師が常駐している専用サロンが2023年にジュネーブ中心地のモンブラン通りに完成しました。このサロンは生前のジェンタ氏の住居でもあり、愛用者達は『Gerald Charles (ジェラルド・チャールズ)』の世界観を心ゆくまで堪能できます。
2024年、2025年とWatches & Wondersでは本会場にブース出展をするなど、『Gerald Charles (ジェラルド・チャールズ)』の躍進は止まることを知りません。
『オフィス麦野』について
代表の麦野豪が数々のラグジュアリー・ブランドのリポジショニングを手掛けた後に独立・設立し、様々な業界で企業やブランドのブランド・マーケティングやリポジショニング業務を請け負うコンサルティング・ファーム。それまでのラグジュアリー・ブランドの経験から、富裕層関連ビジネスにおいては、媒体・流通・顧客・オピニオンリーダーとの人脈を豊富に有している。北米、台湾、マレーシア、グアム、スイスにそれぞれ現地法人を設立し、海外ブランドのアジア進出や日本企業の海外進出支援の足掛かりを固めている。
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