株式会社テックドクター
「データに基づくAI医療」の実現に向け、AI×デジタルバイオマーカーの社会実装を加速

株式会社テックドクター(代表取締役:湊 和修、本社:東京都中央区、以下、テックドクター)は、このたびシリーズBラウンドにおける第三者割当増資および銀行融資により、総額約12億円の資金調達を実施したことをお知らせします。これにより累計資金調達額は約18億円となりました。
今回の調達は、既存投資家であるジャフコ グループ、日本ベンチャーキャピタル、三井住友海上キャピタルに加え、新たに大和企業投資、ミライドア(あすか製薬)、山口キャピタル、りそなキャピタル、小野デジタルヘルス投資、ライオンを引受先とする第三者割当増資と、金融機関からの融資によるものです。
テックドクターは創業以来、日常生活における連続的な生体データから、病気の有無や治療による変化などを客観的に示す指標である「デジタルバイオマーカー(dBM)」の研究開発に取り組んでまいりました。これまでに100件を超える企業や研究機関との研究を行い、多様な疾患領域やQOL(生活の質)に関する指標を開発しています。
この実績を基に、これらの指標を医療やヘルスケアの現場で活用する「社会実装」に注力してまいります。その一環として、AI技術と医療を融合させた研究体制を強化し、デジタルバイオマーカーの実用化をさらに推進していきます。
データとAIの力を通じて、一人ひとりの健康に寄り添い、医療の新たな可能性を切り拓いてまいります。
◾️資金調達に関する詳細
調達額:約12億円(第三者割当増資および銀行融資)
第三者割当増資における引受先一覧(敬称略、順不同):
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ジャフコSV6投資事業有限責任組合(ジャフコ グループ株式会社)
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ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合(ジャフコ グループ株式会社)
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NVCC9号投資事業有限責任組合(日本ベンチャーキャピタル株式会社)
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デジタルヘルスファンド大阪投資事業有限責任組合(日本ベンチャーキャピタル株式会社)
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MSIVC2023V投資事業有限責任組合(三井住友海上キャピタル株式会社)
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DCIベンチャー成長支援2号投資事業有限責任組合(大和企業投資株式会社)
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あすかイノベーション投資事業有限責任組合(ミライドア株式会社)
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UNICORN2号ファンド投資事業有限責任組合(山口キャピタル株式会社)
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りそなキャピタル8号投資事業組合(りそなキャピタル株式会社)
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小野デジタルヘルス投資合同会社
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ライオン株式会社
◾️投資家の皆様からのコメント
ジャフコ グループ株式会社 パートナー 藤井 淳史 氏
前回ラウンドに続いてのご出資になります。医療分野は技術的な仮説から社会実装に至るまでに必要な労力が特に大きいと感じています。テックドクターは、医療R&Dスタートアップのような爆発力を持ちながらも、IT・AIスタートアップのように足元の業績をしっかり作ることのできる会社です。医療とIT・AIのハイブリッド事業であるが故の2倍の苦労は、ハイブリッドならではの2倍の価値創造に繋がると考えています。
日本ベンチャーキャピタル株式会社 取締役副社長執行役員 桑園 寛之 氏
初回投資に続き参加させて頂きました。前回と比較すると「デジタルバイオマーカー」の認知度も上がっていますが、「会社として達成したいゴール」も自ら難度を上げている印象でいつも感銘を受けています。困難な道のりの中でも湊さんを中心に、メンバーの皆さんは皆明るく、よく食べ、よく笑いながら着々とチャレンジしている印象で、私もデジタルバイオマーカーが医療にもたらす福音を楽しみにしながらご一緒させていただいております。
三井住友海上キャピタル株式会社 投資部マネージャー 細谷 裕一 氏
前回ラウンドに続き、追加投資させていただきました。
ウェアラブルデバイスの進歩とともに、生体・行動に関するビックデータと、疾患情報を掛け合わせることで生成される、デジタルバイオマーカーの活用可能性が急速かつ大きく拡がっており、事業が大幅に進捗している点を評価させて頂くとともに、テックドクターが目指す「データで調子をよくする時代」が近づいている事を確信しております。
多くの人々のQOL向上に資するサービスとして、事業が大きく躍進する事を期待しております。
大和企業投資株式会社 主任 三浦 尚之 氏
デジタルバイオマーカーを活用し、24時間リアルタイムで健康状態を測定することで、新しい医療のかたちを作る― テックドクターが目指す世界に強く共感し、出資させていただきました。
湊社長を中心としたチームは、ウェアラブルデバイスなどのデータ解析に強みを持ち、そして何より「データで調子をよくする時代」の実現に対する情熱にあふれており、今後の成長を確信しております。
この度ご一緒できることを大変光栄に思います。弊社も全力でサポートさせていただきます。
◾️今後の展望:データに基づくAI医療の実現に向けて
今回調達した資金は、当社の中核技術であるデジタルバイオマーカー(dBM)の社会実装をさらに加速するため、AIソリューションの研究開発に充て、医療・ヘルスケア現場での活用促進を目指します。
具体的には、AI技術とデジタルバイオマーカーの医療・ヘルスケア活用に関する実践的研究を行う体制を強化し、実用的なソリューションの開発を推進してまいります。
私たちは、データとAIを活用して「一人ひとりに最適な医療」を届ける未来の実現に向け、これからも挑戦を続けてまいります。
◾️株式会社テックドクターについて
テックドクターは「データで調子をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、ウェアラブルデバイスをはじめとした日常のセンシングデータから健康に関するインサイトを導く「デジタルバイオマーカー」の開発と、その社会実装を進めています。医療・製薬・食品関連企業や研究機関と連携し、個人に寄り添うデータ医療の実現を目指しています。
会社名 :株式会社テックドクター
WEB :https://www.technology-doctor.com/
設立日 :2019年6月21日
所在地 :東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン4階
代表者 :湊 和修
事業内容:デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」の開発および運用、デジタル医療ソリューションの提供