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「地中海中央ルート」漂流で 2人の幼い子どもが死亡 ユニセフ、各国政府に国際法上の義務履行を求める 【プレスリリース】

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公益財団法人日本ユニセフ協会

【2025年5月12日 ランペドゥーサ(イタリア)発】

地中海中央ルートを渡ろうとしていたボートで幼い子どもが亡くなったことを受け、ユニセフ(国連児童基金)欧州・中央アジア地域事務所代表で、欧州の難民・移民対策の特別調整官を務めるレジーナ・デ・ドミニチスは以下の声明を発表しました。

* * *

昨日、地中海中央部で漂流していたところを発見されたゴムボートの中で、3歳と4歳の2人の子どもが脱水症状で亡くなっていました。これは、安全を求めてヨーロッパへ渡ろうとする人々が直面する危険をあらためて痛感させる悲惨な出来事です。ご遺族、そしてすべての関係者の方々に、心よりお悔やみを申し上げます。

 

リビアを出発し、複数の子どもを含む 62 人が乗っていたこの船は、エンジンが動かなくなって数日間海上で漂流していたと報じられています。救助隊が到着した時点で、2 人の幼い子どもは亡くなってからすでに 1 日近くが経っていたとのことです。生存者たちは、航海中にさらに 1 人が溺死したと報告しています。

 

救助された人々の多くは、海水と流出した燃料が混ざった液体による重度の化学やけどを負っていました。これは激痛を伴う危険な傷で、早急な医療措置が必要です。

 

生存者全員が、最終的にイタリア沿岸警備隊に引き渡され、ランペドゥーサ島に搬送されました。

 

この出来事、そしてこれまで起きた無数の同様の出来事は、迅速で協調的な捜索・救助活動が切実に求められていることをあらためて浮き彫りにしています。私たちは各国政府に対し、国際法上の義務を履行するよう引き続き求めます。このような過酷な旅を乗り越えられるよう、子どもたちと家族をサポートするため、緊急の投資が必要です。

 

地中海中央ルートは、依然として世界で最も危険な移動経路の一つです。早急な対応がなければ、さらに多くの命が失われるでしょう。

* * *

■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp )

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年5月15日 13時54分)

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