国際航業株式会社
~再エネ普及の裏で進行する人材・ノウハウ不足、解決のカギはBPOにあり⁉~
太陽光・蓄電池の経済効果診断「エネがえる(https://www.enegaeru.com/)」を提供する国際航業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤原 協)は、太陽光・蓄電池システムの提案・販売に携わる事業者・担当者110名を対象に、太陽光/蓄電池の経済効果シミュレーション業務の課題とBPO活用ニーズ調査を実施しましたので、お知らせします。
※調査結果については、後述する利用条件を順守することでご利用いただくことができます。

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01|太陽光・蓄電池システムの販売・提案活動において、88.2%が「課題あり」と回答
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02|販売・提案活動で特に工数がかかる業務、第1位「ヒアリングや現地調査」(41.8%)、 第2位「電力需要データの入手」(37.3%)
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03|設計業務の課題、「太陽光や蓄電池の容量の最適化方法がわからない」(66.7%)、「設計後の提案資料作成が負担」(33.3%)が上位
■調査概要
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調査名称:太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーション業務の課題とBPO活用ニーズ調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2025年4月24日
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有効回答:太陽光・蓄電池システムの提案・販売に携わる事業者・担当者110名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪調査結果の利用条件≫
1 情報の出典元として「エネがえる運営事務局調べ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典として、下記リンクを設置してください。
■88.2%が、太陽光・蓄電池システムの販売・提案活動において「課題」を実感
「Q1.あなたのお勤め先での、太陽光・蓄電池システムの販売・提案活動における現在の課題感を教えてください。」(n=110)と質問したところ、「非常に多くの課題を感じている」が35.5%、「ある程度課題を感じている」が52.7%という回答になりました。

・非常に多くの課題を感じている:35.5%
・ある程度課題を感じている:52.7%
・あまり課題を感じていない:5.5%
・全く課題を感じていない:1.8%
・わからない/答えられない:4.5%
■特に工数(時間や労力)がかかると感じる業務、「ヒアリングや現地調査」「電力需要データ(30分値デマンド)の入手」など
「Q2.販売・提案活動において、特に工数(時間や労力)がかかると感じる業務フェーズを教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「ヒアリングや現地調査」が41.8%、「電力需要データ(30分値デマンド)の入手」が37.3%、「システム設計(容量算出・屋根割付など)」が29.1%という回答になりました。

・ヒアリングや現地調査:41.8%
・電力需要データ(30分値デマンド)の入手:37.3%
・システム設計(容量算出・屋根割付など):29.1%
・初期の顧客開拓・アプローチ:28.2%
・経済効果や投資回収のシミュレーション:27.3%
・作成した経済効果や投資回収等の試算結果の検算や間違いチェック:25.5%
・補助金や制度対応の説明と手続き:17.3%
・見積書・提案書の差し戻しや出し直し:14.5%
・アフターフォロー:13.6%
・見積書・提案書の作成:11.8%
・設置工事の手配や管理:11.8%
・契約関連書類の準備と説明:10.9%
・その他:0.0%
・特にない:5.5%
・わからない/答えられない:2.7%
■44.6%が、社内における太陽光発電や蓄電池についての知識が「不十分」と回答
「Q3.あなたの職場の人たちは、太陽光発電や蓄電池についての知識が十分だと思いますか。」(n=110)と質問したところ、「全くそう思わない」が4.5%、「あまりそう思わない」が40.1%という回答になりました。

・全くそう思わない:4.5%
・あまりそう思わない:40.1%
・ややそう思う:24.5%
・非常にそう思う:26.4%
・わからない/答えられない:4.5%
■社内の知識が不十分な理由、「製品や技術の進化が速く、知識のアップデートが追いつかないから」が44.9%で最多
Q3で「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した方に、「Q4.その理由を具体的に教えてください。(複数回答)」(n=49)と質問したところ、「製品や技術の進化が速く、知識のアップデートが追いつかないから」が44.9%、「専門知識のある人材を採用できていないから」が38.8%、「研修に割く時間的余裕がないから」が30.6%という回答になりました。

・製品や技術の進化が速く、知識のアップデートが追いつかないから:44.9%
・専門知識のある人材を採用できていないから:38.8%
・研修に割く時間的余裕がないから:30.6%
・社内で体系的な教育の仕組みがないから:26.5%
・業界や制度の変化が激しく、情報収集が追いつかないから:18.4%
・教育担当の人材が不足しているから:16.3%
・外部研修の費用対効果に疑問があるから:10.2%
・教育に使える教材や資料が不足しているから:8.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.0%
■研修・教育に関する外部委託、いずれの項目も「1万円〜3万円未満」であれば利用見込みあり
「Q5.研修・教育に関して、外部委託できるとしたら1回あたりどのくらいの価格であれば利用してもよいと思いますか。該当する価格帯をそれぞれ選んでください。」(n=110)と質問したところ、太陽光発電の基礎知識を学べるオンライン研修(eラーニング含む)は「1万円〜3万円未満/回」が31.0%、自社内で継続利用できる教育用動画コンテンツの提供は「1万円〜3万円未満/回」が28.3%などという回答になりました。

■76.3%が、太陽光や蓄電池の設計業務は「自社内で対応している」
「Q6.太陽光や蓄電池の設計業務(容量算出・屋根割付など)は、主に現在どのように対応していますか。」(n=110)と質問したところ、「自社内で対応している(Excelや手作業で作図・レイアウト)」が35.5%、「自社内で対応している(CADや専用ソフト・サービスを活用)」が40.8%という回答になりました。

・自社内で対応している(Excelや手作業で作図・レイアウト):35.5%
・自社内で対応している(CADや専用ソフト・サービスを活用):40.8%
・外注している:16.4%
・提案時には詳細な設計は行っていない:1.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:5.5%
■自社内で行う太陽光や蓄電池の設計業務における課題、第1位「太陽光や蓄電池の容量の最適化方法が分からない」(66.7%)
Q6で「自社内で対応している(Excelや手作業で作図・レイアウト)」「自社内で対応している(CADや専用ソフト・サービスを活用)」と回答した方に、「Q7.太陽光や蓄電池の設計業務において感じている課題があれば、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=84)と質問したところ、「太陽光や蓄電池の容量の最適化方法が分からない」が66.7%、「設計後の提案資料作成が負担」が33.3%、「屋根に対する割付作業に時間がかかる」が27.4%という回答になりました。

・太陽光や蓄電池の容量の最適化方法が分からない:66.7%
・設計後の提案資料作成が負担:33.3%
・屋根に対する割付作業に時間がかかる:27.4%
・設計ソフトの使い方に不慣れである:22.6%
・設計から経済効果試算、積算・見積もりまで一気通貫で計算できない:22.6%
・社内に設計を担える人材が不足している:21.4%
・顧客の要望に合わせた細かな調整ややり直し対応が負担:17.9%
・繁忙期と閑散期の差が大きく対応が難しい:16.7%
・設計業務の繁閑差が大きい:13.1%
・設計精度に不安がある:10.7%
・新製品や新技術への対応が追いつかない:8.3%
・設計ノウハウの共有や引継ぎが難しい:6.0%
・その他:0.0%
・特に課題は感じていない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■設計業務に関する外部委託について、32.1%が、「PCSなど電力設備構成を含めた設計レポートの作成」は「1万円~3万円未満/回」で利用意向
Q6で「自社内で対応している(Excelや手作業で作図・レイアウト)」「自社内で対応している(CADや専用ソフト・サービスを活用)」と回答した方に、「Q8.設計業務に関して、外部委託できるとしたら1回あたりどのくらいの価格であれば利用してもよいと思いますか。該当する価格帯をそれぞれ選んでください。」(n=84)と質問したところ、屋根形状や方角をもとにした太陽光パネルの割付は、「5千円未満/回」が8.3%、「5千円~1万円未満/回」が27.5%、高圧・低圧など系統別に対応した設計パターンのシミュレーションは「5千円未満/回」が11.9%、「5千円~1万円未満/回」が20.2%などという回答になりました。

■37.3%が、経済効果や投資回収に関するシミュレーションを「毎回提示」していると回答
「Q9.お客様に対して、経済効果や投資回収に関する数値的なシミュレーションを提示することはありますか。」(n=110)と質問したところ、「ほぼ毎回提示している」が37.3%、「案件によっては提示している」が48.2%という回答になりました。

・ほぼ毎回提示している:37.3%
・案件によっては提示している:48.2%
・提示したことはない:11.8%
・今後提示したいと思っている:0.0%
・わからない/答えられない:2.7%
■シミュレーション資料の作成で負担に感じる点、「キャッシュフロー(CF)の算出作業」や「投資回収年数やROI、IRRの算出」など
Q9で「ほぼ毎回提示している」「案件によっては提示している」と回答した方に、「Q10.シミュレーション資料の作成に関して、負担に感じている点があれば具体的に教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、「キャッシュフロー(CF)の算出作業」が41.5%、「投資回収年数やROI、IRRを算出する計算式が煩雑」が35.1%、「電力会社のCSVデータの整形や変換作業」が33.0%という回答になりました。

・キャッシュフロー(CF)の算出作業:41.5%
・投資回収年数やROI、IRRを算出する計算式が煩雑:35.1%
・電力会社のCSVデータの整形や変換作業:33.0%
・シミュレーション内容を顧客別に調整する作業負担:29.8%
・複雑な電気料金体系の理解と反映:27.7%
・将来の電気料金予測の不確実性:24.5%
・税制優遇措置の反映方法:20.2%
・業種別のロードカーブや季節変動を考慮した精緻なシミュレーション:14.9%
・補助金適用後のシミュレーション調整:14.9%
・需要家にわかりやすく説明するための資料作成:10.6%
・その他:0.0%
・特に負担に感じている点はない:2.1%
・わからない/答えられない:1.1%
■「シミュレーション結果のExcel形式でのレポート作成」について、半数以上が「3万円未満」であれば外部委託を検討
「Q11.シミュレーション資料の作成とその後の営業に関して、1案件あたりどのくらいの価格であれば外部に委託してもよいと思いますか。該当する価格帯をそれぞれ選んでください。」(n=110)と質問したところ、顧客の電力データを活用した投資シミュレーションの作成は「5千円未満/回」が11.8%、「5千円~1万円未満/回」が20.9%、シミュレーション結果のExcel形式でのレポート作成は、「5千円未満/回」が10.9%、「5千円~1万円未満/回」が13.6%などという回答になりました。

■補助金や公的支援制度を活用する際の課題、「提出書類のチェックや修正」や「書類作成の内容や形式が分かりにくさ」など
「Q12.補助金や公的支援制度を活用する際に、どのような点で課題を感じますか。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「提出書類のチェックや修正に時間を取られる」が40.0%、「書類作成の内容や形式が分かりにくい」が34.5%、「顧客への説明が難しい」が30.9%という回答になりました。

・提出書類のチェックや修正に時間を取られる:40.0%
・書類作成の内容や形式が分かりにくい:34.5%
・顧客への説明が難しい:30.9%
・対象制度の情報収集に手間がかかる:29.1%
・申請スケジュールの管理が煩雑:29.1%
・申請要件の解釈が難しい:24.5%
・申請から受給までのフォローアップ業務:20.9%
・自治体ごとに異なる制度への対応:17.3%
・制度変更への対応:12.7%
・専門知識を持つ人材の不足:11.8%
・その他:0.0%
・特に課題は感じていない:1.8%
・わからない/答えられない:2.7%
■補助金や公的支援制度に関する業務の外部委託の需要、3万円未満では「METI・系統連系の申請手続きサポート」が最多
「Q13.以下の補助金や公的支援制度に関する業務について、1案件あたりどのくらいの価格であれば外部に委託してもよいと思いますか。該当する価格帯をそれぞれ選んでください。」と質問したところ、METI・系統連系の申請手続きサポートは、「5千円未満/回」が13.6%、「5千円~1万円未満/回」が20.9%、補助金・助成金申請手続きサポートは、「5千円未満/回」が14.5%、「5千円~1万円未満/回」が10.0%などという回答になりました。

■まとめ
今回は、太陽光・蓄電池システムの提案・販売を行う事業者・担当者110名を対象に、太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーション業務の課題とBPO活用ニーズ調査を実施しました。
まず、太陽光・蓄電池システムの販売・提案活動において、88.2%が「課題あり」と回答しています。特に工数がかかると感じる業務としては、「ヒアリングや現地調査」が41.8%、「電力需要データの入手」が37.3%、「システム設計」が29.1%と上位を占めています。また、職場の人たちの太陽光発電や蓄電池についての知識が不十分だと感じている回答者は44.6%で、その理由として「製品や技術の進化が速く、知識のアップデートが追いつかない」が44.9%、「専門知識のある人材を採用できていない」が38.8%が挙げられています。設計業務については、76.3%が自社内で対応していますが、その中で「太陽光や蓄電池の容量の最適化方法が分からない」という課題を66.7%が抱えています。経済効果や投資回収のシミュレーションについては、「キャッシュフローの算出作業」(41.5%)や、「投資回収年数やROI、IRRを算出する計算式が煩雑」(35.1%)に負担を感じているようです。最後に、補助金関連では「提出書類のチェックや修正に時間を取られる」(40.0%)といった課題が挙げられました。
今回の調査では、太陽光・蓄電池システムの提案・販売業務において、多くの事業者が様々な課題を抱えていることが明らかになりました。脱炭素社会への移行が加速する中、再生可能エネルギーへの注目は高まっていますが、その普及を担う現場では、専門知識やノウハウの不足、人材確保の難しさ、煩雑な業務プロセスなど、多くの障壁が存在しています。特に経済効果シミュレーションや補助金申請などの専門性が高く工数のかかる業務は大きな負担となっており、こうした状況を改善するためにBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の需要が高まっています。太陽光・蓄電池システムの普及を加速させるためには、現場の負担を軽減し、専門知識を補完できるサービスの活用が鍵となるでしょう。
■再エネ導入・提案業務を支援する 「エネがえるBPO/BPaaS」とは?

「エネがえるBPO/BPaaS」は、再生可能エネルギー導入業務を丸ごと外部委託できるサービスです。単発従量課金(1件10,000円〜)・Web発注・最短即日納品という業界最高水準の柔軟性と即応性を兼ね備え、再エネ事業者・自治体・金融機関などの多様なニーズに対応します。
<特徴>
1.設計支援・レイアウト作図代行
シミュレーション前に必須となる太陽光発電システムの基本設計、図面レイアウト作成を代行
2.経済効果シミュレーション・診断レポート作成
経済効果シミュレーター「エネがえる」を基盤に、試算を迅速・高品質で代行(単発、大量一括に対応)
3.補助金・系統連系申請代行
再エネ補助金・経産省申請業務を専門チームが代行
4.教育研修(オンライン/オフライン対応)
太陽光(蓄電池)の「基礎研修・応用研修」、「エネがえる操作」に特化した操作研修を提供
※その他、系統用蓄電池事業性評価の試算、全国各地でのEPC、O&Mコーディネート等拡張予定
詳しくはこちら: https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10693356
▼「エネがえる」公式Webサイト
・エネがえるASP(住宅用太陽光・蓄電池提案用):https://www.enegaeru.com/
・エネがえるBiz(産業用自家消費型太陽光・蓄電池提案用):https://biz.enegaeru.com/
・エネがえるEV・V2H(EV・V2H提案用): https://evv2h.enegaeru.com/
・エネがえるAPI(Web連携用API):https://www.enegaeru.com/documents/api-document
■国際航業株式会社 会社概要
ミッション「空間情報で未来に引き継ぐ世界をつくる」の実現にむけて、地理空間情報技術を軸とし、防災・減災、行政マネジメント、インフラマネジメント、脱炭素・環境の分野での技術コンサルティング事業を展開。社会課題の解決に取り組んでいます。
設立:1947(昭和22)年9月12日
所在地:〒169-0074 東京都新宿区北新宿2丁目21番1号 新宿フロントタワー
資本金:67億94百万円(2024年3月31日時点)