株式会社ワンズマインド
2025年5月までの平均予算は812万円に到達、3,000万円超案件も急増 ~高機能化・体験重視の開発が主流へ~
株式会社ワンズマインド(本社:東京都新宿区、代表取締役:尾池 徹哉)が運営するビジネスマッチングサイト「比較ビズ」で発生したアプリ開発案件を分析しました。結果、2025年1月〜5月までのアプリ開発案件の平均予算が前年比でほぼ倍増(1.96倍)していることが判明し、生成AIや音声認識などの高付加価値機能の実装希望も増加傾向にあり、企業のアプリ開発への投資姿勢がより本格化している様子が伺えます。

調査概要

調査対象 |
「比較ビズ」に登録されたアプリ開発に関する発注案件データ |
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対象期間・件数 |
・2024年1月1日〜12月31日に発生した855件の案件(予算設定件数319件) ・2025年1月1日〜5月23日に発生した327件の案件(予算設定件数129件) |
分析方法 |
案件登録時に予算が設定されている案件の「開発目的」「希望機能」などの情報をもとに集計・比較を実施 |
平均予算が「413万円 → 812万円」へ、わずか1年でほぼ倍増

2025年5月時点までに寄せられたアプリ開発案件の平均予算は812万円と、前年同時期(413万円)から約1.96倍に増加。300万円未満の案件は前年より減少する一方で、3,000万円以上の案件は8%→19%と増加しています。
アプリのカテゴリ別では「エンタメ」「ライフスタイル」「ヘルスケア」系が高額化傾向

カテゴリ別では、特筆してエンタメ・音楽(平均1,167万円)やライフスタイル(1,710万円)系が高単価化。一方で、ビジネス・業務管理系も依然として最多カテゴリー(全体の18%)を維持しつつ高単価化されているので、特定のカテゴリで予算が増えた、というよりは全体的に底上げされている傾向です。
開発ニーズは「生成AI」「音声認識」など先端機能にシフト

2025年に入ってからのアプリ開発案件では、従来の業務効率化・情報提供型に加えて、より高度でインタラクティブな体験を前提としたアプリのニーズが急増しています。
特に目立つのが、生成AI(24年16件に対して25年5月段階で37件)と音声認識機能(24年8件に対して25年5月段階で24件)を希望する案件の増加です。背景には、以下のような社会的潮流が考えられます。
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ChatGPTの企業導入進展や、生成AIの普及により、テキスト応答・要約・会話UIの需要が一般化
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スマートスピーカーや音声入力の浸透により、非タップ型インターフェース(音声UI)の導入がコストに見合うと判断され始めている
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「高齢者向け」「教育支援」「BPO業務」など、入力の負荷を減らすこと自体がサービス価値となるアプリ領域が広がっている
実際に、比較ビズに寄せられた案件の中では以下のような用途での相談が多く見られました。
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カスタマー対応を効率化するチャットボット+生成回答アプリ
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音声での健康状態記録・通話内容要約などを備えたヘルスケア支援アプリ
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タレントやキャラクターの声を活用したエンタメ系の“話すコンテンツ”アプリ
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複雑な業務報告や現場記録を“音声で済ませる”現場支援アプリ
いずれも「高度な技術を使いたい」というよりも、“使いやすさ”や“伝わりやすさ”の手段として、生成AIや音声UIが求められている点が特徴です。これは、アプリの目的が「情報提供」から「行動誘導・体験提供」に変化してきていることの現れでもあり、今後のアプリ開発では“先端技術をどう使うか”よりも“どの体験が本質的価値か”という視点が主導になると考えられます。
本件に関する問い合わせ先
株式会社ワンズマインド
比較ビズ編集部 PR担当
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