株式会社TYL
~今年も猛暑が予想される2025年、夏本番前にチェックしたい熱中症対策のポイントをTYLの獣医師が解説~
ペットの家族化推進をミッションとし、ペット医療DXをおこなう急成長ベンチャー企業の株式会社TYL(本社:東京都港区 代表取締役社長:金児 将平、以下TYL)は、日中に半袖で過ごせる日も増える梅雨入り前のこの時期から、熱中症対策に取り組んでほしいという思いを込めて「ペットの熱中症対策に関する意識調査」を実施しました。
◼︎調査背景
TYLでは、ペットが健康に暮らせる環境をつくり、ペットと飼い主ともに「幸せな生活」を送れるように「ペットの医療DX」を進めており、首都圏にて5店舗の動物病院の運営および往診サービスを提供しております。今回の調査は、夏本番を迎える前に今の時期から取り組んでほしい熱中症対策について、飼い主のみなさんの対策や経験談まで徹底調査。さらには獣医師の視点から、熱中症になりやすい意外なシチュエーションや、今すぐ取り入れたい予防のポイントについても解説しています。ペットも飼い主も、お互いに健康で幸せな暮らしができることを願っております。
◼︎調査結果
・ペットの熱中症を経験したことがある飼い主は4人に1人。散歩・外出時や車の中や、自宅での留守番中にも!日常のあらゆる場面に潜む熱中症リスク。
・十分に熱中症対策ができていると感じている飼い主は2割未満。自身の熱中症に対する意識レベルについては、約半数が「周囲と同じくらい」と回答。
・対策のスタートは5〜6月、まさに今この時期に熱中症の対策を始める飼い主が7割以上!対策の中心は室温管理、水分補給、散歩の工夫など。
・応急処置の方法や症状の見分け方など、発症後の対応について知りたい飼い主が多く見られる。半数以上の飼い主が信頼できる情報源は「獣医師の情報」と回答。
・熱中症予防に関する情報について、動物病院でのポスターや資料、SNSでの図解やショート動画など専門的かつ視覚的に分かりやすい伝達手法が求められている。
◇トピックス1
ペットの熱中症を経験したことがある飼い主は4人に1人。散歩・外出時や車の中や、自宅での留守番中にも!日常のあらゆる場面に潜む熱中症リスク。
犬猫の飼い主553名に対し「これまでに、ペットが熱中症を起こしたことはありますか?」と質問したところ、「ある」と回答した方が25.5%で、犬猫の飼い主の4人に1人がペットの熱中症を経験していることが分かりました。「ない」と答えた方が65.5%、「分からない」という回答も9.0%見られました。

ペットの熱中症を経験したことがあると答えた犬猫の飼い主141名に対し「ペットが熱中症を起こしたのはどのような状況でしたか?」と質問したところ、「散歩・外出時」または「車の中」と答えた方がそれぞれ48.2%という結果となりました。次に多かったのが「自宅での留守番」(31.9%)で、お出かけ時だけではなく日常生活のなかにもあらゆる場面に熱中症のリスクが潜んでいることが分かります。

◇トピックス2
十分に熱中症対策ができていると感じている飼い主は2割未満。自身の熱中症に対する意識レベルについては、約半数が「周囲と同じくらい」と回答。
犬猫の飼い主553名に対し「今の時点で、ご自身の熱中症対策は十分だと感じますか?」と質問したところ、「できていると思う」と回答した飼い主は全体の17.7%にとどまる結果に。もっとも多かった回答は「ある程度できている」(60.4%)。「あまりできていない」(18.4%)、「できていないと感じる」(3.4%)を合わせて約2割の飼い主が、自身の熱中症対策に自信がないことが分かりました。

また、犬猫の飼い主553名に対し「周囲の飼い主と比べて、自分のペットへの熱中症対策意識はどうだと思いますか?」と質問したところ、約半数の52.6%の飼い主が(周囲と)「同じくらいだと思う」と回答しました。周囲と比較して熱中症対策意識が「高いと思う」との回答が20.6%、「低いかもしれない」は16.5%、「分からない」は10.3%という結果となりました。

◇トピックス3
対策のスタートは5〜6月、まさに今この時期に熱中症の対策を始める飼い主が7割以上!対策の中心は室温管理、水分補給、散歩の工夫など。
犬猫の飼い主506名に対し「 今年は何月ごろからペットの熱中症対策を始めますか?」と質問したところ、「5月より前から」(13.4%)、「5月ごろ」(31.2%)、「6月ごろ」(32.8%)と、梅雨入り前の今の時期から対策を始めると答えた方が全体の7割を超える結果となりました。「7月以降から」(14.6%)、暑さが本格化してから熱中症対策を開始する飼い主は少数派のようです。

犬猫の飼い主553名に対し「ペットの熱中症対策として、普段どのようなことをしていますか?」と質問したところ、過半数を超える65.3%の方が「エアコンや扇風機で室温を調整する」と回答しました。その他「水分をこまめに摂らせる」(46.3%)、「散歩の時間を工夫する」(38.7%)、「冷却マットや保冷グッズを使う」(37.6%)などの回答が見られました。

◇トピックス4
応急処置の方法や症状の見分け方など、発症後の対応について知りたい飼い主が多く見られる。半数以上の飼い主が信頼できる情報源は「獣医師の情報」と回答。
犬猫の飼い主553名に対し「ペットの熱中症について、もっと詳しく知りたいことはありますか?」と質問したところ、「症状の見分け方」(52.3%)、「応急処置の方法」(58.4%)など、熱中症を発症した際の対応に関する情報を求める回答が多く集まりました。その他、「実際の対応事例」(36.3%)や、「年齢や犬種による注意点」(32.9%)という意見も出ました。

また、犬猫の飼い主553名に対し「ペットの熱中症に関して次のうちもっとも信頼できると感じる情報源はどれですか?」と質問したところ、52.3%の飼い主が「獣医師や動物病院の発信」と回答しました。多くの飼い主が、他の情報源と大きな差をつけて獣医師や動物病院の発信を信頼していることが分かります。そのほかでは「ペットメディアの記事」(18.3%)、「SNSでの飼い主の投稿」(11.4%)、「家族や知人の意見」(5.4%)といった意見も。一方で「とくに信頼しているものはない」と回答した方も全体の12.7%見られ、ペットの熱中症について飼い主が信頼できる情報が不足している現状も見えてきました。

◇トピックス5
熱中症予防に関する情報について、動物病院でのポスターや資料、SNSでの図解やショート動画など専門的かつ視覚的に分かりやすい伝達手法が求められている。
また、犬猫の飼い主203名に対し「今後、ペットの熱中症に関する情報がどのように届くともっともご自身の役に立つと思いますか?」と質問したところ、もっとも多かったのが「動物病院でのポスターや資料」(28.6%)、次に「SNSでの図解やショート動画」(26.4%)、「専門家のコラム・体験談」(15.0%)、「ペットメディアでの特集記事」(14.6%)と続き、専門的かつ、視覚的に理解しやすい伝達手法が求められていることが分かります。
■ペット向けITサービス、データとデジタル活用で広がるペットの健康管理について~TYL 取締役 兼 アニホック動物病院グループ 総獣医師長 藤野洋が解説~
(1)今回の調査で、飼い主の4人に1人がペットの熱中症を経験していることが分かりました。実際に熱中症で来院するペットには傾向や特徴はありますか?どんな状況で熱中症になることが多いのかお聞きしたいです。
熱中症で来院するペットの多くは、短頭種やシニア犬など、体温調整が苦手な傾向にあります。また、「まだ大丈夫」と思って、曇りの日や朝夕の時間帯など油断しやすいタイミングで散歩をおこない、症状が出るケースも多く見られます。特に車内や締め切った室内、風通しの悪いペットカートなどは想像以上に気温が上がるため注意が必要です。体が小さく被毛で覆われている犬猫にとっては、少しの温度上昇でも命に関わる危険があることを意識して行動することが大切です。
(2)熱中症が疑われるとき、家庭でできる応急処置にはどんなことがありますか?また、受診の目安として、どんな症状や状態に注意が必要ですか?
熱中症が疑われる場合、すぐに涼しい場所へ移動し、体を冷やすことが最優先です。冷たいタオルで体を包み、保冷剤を首や脇の下、内股に当てる、水で濡らした体を扇風機で風を送るといった処置が効果的です。呼吸が荒い、ふらつく、歯茎が赤くなる、意識がもうろうとするなどの症状が見られる場合は、直ちに動物病院を受診してください。早期の対応が命を守る鍵となります。
■調査概要
調査テーマ:ペットの熱中症対策に関する意識調査
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象者:ペットを飼っている方553名
調査実施日:2025年4月30日~2025年5月7日
調査主体 :株式会社TYL
■TYL について
TYL は「ペットの家族化推進」をミッションとして掲げている急成長ベンチャーで、動物病院支援とペットの飼い主支援という両輪で全17のサービスを展開しており、ペットが健康に暮らせる環境を作り、ペットと飼い主ともに幸せな生活を送れるようにペットの医療DXを進めております。動物病院支援では、動物病院従事者向けの人材紹介事業や求人媒体等を運営、病院経営に関わる課題および事業承継のコンサルティング等をおこなっています。飼い主支援では、ペットのヘルスケアに係る往診事業や病院の運営等を提供しております。
コーポレートサイトURL:https://pet-tyl.co.jp/
■会社概要
名称 :株式会社 TYL
代表取締役社長:金児 将平
設立 :2017年8月1日
資本金 :225,124,800 円 ※資本準備金含む
所在地 :東京都港区芝 2-13-4 住友不動産芝ビル 4号館4階