アイランド株式会社
約3万人の「フーディスト®(料理インフルエンサーや料理クリエイター)」が参加する、日本最大級の料理インフルエンサープラットフォーム「フーディストサービス( https://foodist-service.jp/ 運営:アイランド株式会社)」は、2025年上半期にInstagram・X・TikTokなどのSNSや、自社メディア「フーディストノート」で話題になった料理関連ワードをもとに、ユーザーアンケートを実施。その結果をふまえて「2025年上半期 トレンド料理ワード大賞」を発表しました。さらに、2025年下半期に注目したい料理関連のトピックスもあわせて紹介しています。

<2025年上半期トレンド料理ワード大賞結果>
大賞:野菜の価格高騰
2位:せいろ蒸し
3位:腸活
4位:かさ増し
5位:カルローズ
6位:昭和・平成レトロ
7位:麻辣湯(マーラータン)
8位:冷凍サバ
9位:タオルケーキ
10位:チュロス
<総括 フーディストサービス統括リーダー 久永千恵>
物価高を乗り越える!工夫と代替で広がる家庭料理
物価上昇率がこれまで以上に高まり、家計を圧迫する状況が続いた2025年上半期。昨年から続く「令和の米騒動」は今年に入っても収束せず、再び問題化しています。そのような中、国内の料理や食はどのような動きがあったのでしょうか。消費者の視点でフーディストが注目したワードをひもといていきます。
2025年上半期、大賞に輝いたのは「野菜の価格高騰」です。天候不順による生育・収穫の遅れや輸送コストの上昇など複数の要因が重なり、野菜の価格が急騰しました。特に葉物野菜は大幅に上昇し、キャベツは平年比で3倍、白菜は2.5倍(※1)と家計に大きな影響を与えました。フーディストからは「とにかく野菜が高かった。食べたい食材、作りたいメニューをあきらめたり、他のものへ代用したりと苦労した」という声が届きました。比較的価格が安定しているカット野菜や冷凍野菜を活用したり、もやしや豆腐などで代用したりと工夫しながら日々の食卓を支えていました。
2年連続でランクインしている「せいろ蒸し」は今年に入り、さらに愛用者が広がっています。昨年秋に発売した無印良品のせいろは発売直後から品切れが続出し、4月には一時完売状態に。手ごろな価格と気軽に使えるコンパクトなサイズが支持され、現在も販売は一部店舗のみとなっています(※2)。フーディストからも「道具を揃えるハードルが高かったが、無印良品での販売をきっかけに身近に感じられるようになった」「作れる食材やメニューが多く、簡単でおいしいので以前にも増して作るようになった」といった声が上がっていました。油を使わずに調理できるため、ヘルシーな料理が簡単に作れる点も評価されています。
「腸活」はここ数年トレンドとなっており、飲料やサプリメントなど腸活関連の商品が続々と発売されています。実際に取り組んでいるというフーディストも多く「テレビで見て取り入れるように。疲労感がなくなったり、便通も良くなり肌も安定した」「女性に限らず意識の高い男性や年配の方など広く対象が増えている」といった声が届いています。特に最近は単に腸によい食べ物を摂るだけでなく、腸とメンタルとの関係性やセルフケアの観点からも注目されており、腸内環境と心身の健康を総合的にサポートする製品やサービスが増えていくことが予想されます。
アメリカ・カリフォルニア州産の「カルローズ」米は国産米価格の高騰に伴い、比較的安価であることから注目を集めています。粘り気が少なく粒が大きめであるため、カレーやチャーハン、リゾットなどの料理にも適しており、国産米より約2割ほど安い(※3)こともあり、家庭料理や飲食店での利用が広がっています。フーディストからも「スーパーのお米コーナーでよく目にするようになった」「国産米にこだわっていたが買ってみたらおいしかった」などのコメントが寄せられました。
(※1)「野菜の価格高騰、5000人のリアルな声を緊急調査!約7割が「生活費の増加」、約6割が「野菜不足を感じる」と回答」
https://www.fnn.jp/articles/-/820780
(※2)「無印のせいろは売り切れで入手困難?店舗販売やオンラインを調査!」
(※3)「価格高騰の救世主か…“カルローズ米”の人気拡大」
https://www.fnn.jp/articles/-/834433
<結果詳細>

大賞:野菜の価格高騰
天候不順や物流コスト増加の影響で野菜の価格が高騰。特にキャベツや白菜などの葉物野菜が大きく値上がりし、「高すぎて買えない」と購入を控える人が続出した。
(参考)https://tinyurl.com/3s6d78s2
<ユーザーコメント>
・躊躇して買えない状態が続き、食卓に野菜が激減した(40代・女性)
・食べたい素材、作りたいメニューをあきらめたり、材料を代用したりと苦労した(50代・男性)

2位:せいろ蒸し
見映えの良さやヘルシーさ、レシピの幅広さでここ数年話題に。Instagramで人気のりよ子さんの著書「すべてを蒸したい せいろレシピ」は発売後5ヶ月で16万部を突破(2025年2月時点)し、テレビでも紹介され注目を集めた。
(参考)https://tinyurl.com/y6kwmtsj
<ユーザーコメント>
・数年ぶりにせいろをひっぱりだして常時使うようになった(40代・女性)
・道具を揃えるのがハードルが高いと思っていたが、無印良品での販売をきっかけに身近に感じるようになった(40代・女性)

3位:腸活
近年続く腸活ブーム。もち麦や押し麦、小豆など腸内環境を整える発酵性食物繊維が注目されたり、甘酒スイーツなどの発酵スイーツ、体調や目的に合わせた高機能発酵食品も登場しており、健康とおいしさを両立する新たな提案が広がっている。
(参考)https://tinyurl.com/3utd4e5d
<ユーザーコメント>
・色々な発酵調味料が登場していて楽しい(50代・女性)
・発酵食品を意識して摂るようになり、SNSなどでもより身近に感じられるようになった(40代・女性)

4位:かさ増し
物価高騰から、価格が安定していて料理のかさ増しにもなる食材として「厚揚げ」や「豆腐」「もやし」が人気。SNSでは厚揚げの肉巻き、豆腐ハンバーグ、もやし入りチャーハンなどのかさ増しレシピも多数投稿されている。
(参考)https://tinyurl.com/2unfmx72
<ユーザーコメント>
・豆腐やはんぺんなどを活用したかさ増しレシピには助けられました(30代・女性)
・野菜の高騰に悩まされ、私自身もかさ増しを意識することが多かった(40代・女性)

5位:カルローズ
国産米不足と価格高騰の影響を受け輸入米が注目されている。なかでもアメリカ・カリフォルニア州産の中粒種「カルローズ」は汎用性の高いお米として家庭でも試してみる人が続出。Googleトレンドでも170%上昇している。
<ユーザーコメント>
・スーパーでカルローズ米やベトナム米を見かけるようになりました(40代・女性)
・米不足により、アメリカ産米のカルローズが気軽に買えるようになりました(40代・女性)

6位:昭和・平成レトロ
SNSを中心に「昭和レトロ」「平成レトロ」のブームが再燃。特に、固めプリンやグラタン、クリームソーダ、デコレーションでポップにアレンジした平成女児チョコなど、どこか懐かしさを感じるビジュアルも人気を集め、レシピ投稿も増加傾向。雑貨や食器と合わせた演出もトレンドとなっている。
(参考)https://tinyurl.com/y2nv8v94
<ユーザーコメント>
・バレンタインでは娘達の時代に流行った平成女児チョコの投稿をよく見かけた(50代・女性)

7位:麻辣湯(マーラータン)
中国発祥のスパイシーなスープ料理で辛さとシビれる味わいが特徴。具材を選べるカスタマイズ性や鮮やかな見た目がZ世代を中心に注目を集め、専門店では行列ができるほど。市販の「ビリッと辛味!麻辣燙」は第83回ジャパン・フード・セレクションのグランプリを受賞した。
(参考)https://tinyurl.com/3ftrt629
<ユーザーコメント>
・家族でハマってしまい家でも作るようになった(50代・女性)
・コンビニにも売っているのを見て流行を感じた(30代・女性)

8位:冷凍サバ
健康志向や物価高の中で高コスパ・高たんぱくな食材として注目され、時短調理や保存のしやすさが支持されている。大量買いができる業務スーパーの商品が人気で、SNSでは「冷凍サバ弁当」「冷凍サバの味噌煮」などのレシピが拡散されている。
(参考)https://tinyurl.com/ycy8wv2u
<ユーザーコメント>
・コスパも良くアレンジしやすい食材だと思う(30代・女性)
・冷凍サバは安くておいしく、調理しやすいうえに栄養も豊富。さらに日持ちもするので助かる(40代・女性)

9位:タオルケーキ
中国や韓国でブームになったタオルケーキが日本でもトレンドに。薄く焼いたクレープ生地にクリームを巻き込み、まるで本物のタオルのような見た目がSNS映えするとして、レシピ動画やカフェの投稿が流行した。
(参考)https://foodistnote.recipe-blog.jp/article/229524/
<ユーザーコメント>
・韓国の動画でひと目見て惹かれました(50代・女性)
・自分も作ってみたいと思わせるインパクトがあり、見た目もかわいい(50代・女性)

10位:チュロス
InstagramやXでは「#チュロス」をつけた投稿が増加。特に、ホットケーキミックスを使ったもの、揚げないもの、など家庭で手軽に作れるアレンジチュロスが人気を集めている。
(参考)https://tinyurl.com/56kt2xb8
<ユーザーコメント>
・ホットケーキミックスで作るチュロスをSNSでよく見ました(60代以上・女性)
【提供画像について】
使用の際には原則として提供者名のクレジット表記をお願いいたします
<フーディストサービス編集部が注目する2025年下半期の料理関連トピックス>
大阪・関西万博の開幕が盛り上がりを見せる一方、米国の相互関税や地政学的な紛争継続、気候変動の影響で先行き不透明な状態が続いています。そのような中、2025年下半期は「体験価値起点の食トランスフォーメーション」が注目されそうです。
1)健康を効率よくサポート!ヘルパ市場の拡大

健康志向の高まりやウェアラブルデバイスの普及でヘルスパフォーマンスに特化した食材や商品に注目が集まっています。腸内環境の改善や睡眠の質向上が期待される機能性表示食品や、1食で必要な栄養素をバランスよく摂取できる完全栄養食など、健康食品の市場規模は年々拡大しています。またAIを活用した食事管理アプリや栄養バランスが考慮されたミールキットなど手軽に栄養管理ができる商品も増えており、今後も個々のライフスタイルや健康ニーズに合わせた選択肢が増えていくと考えられます。
2)応援と共感がカギ!推し活の活性化

ここ数年、推しの世界観を料理や食で楽しむ体験や商品が増加しています。推しのイメージカラーをそろえたスイーツが楽しめるカフェが登場したり、アニメ作品とコラボした飲食店でキャラクターモチーフのメニューが味わえたりと、ファン同士の交流の場として盛り上がりをみせています。遠方から訪れるファンも多くSNSとの相性もよいため、地方自治体も積極的にコラボ企画を実施しています。今後も推し活層のニーズに応え、より多彩なイベントや商品が誕生し市場はさらに活性化が続きそうです。
3)さらに広がる!AIエージェントの普及

2025年はAIエージェント元年とされ、ビジネスや生活の場に一気に浸透してきています。例えばAIがアレルギーや健康制限など個人に最適なメニューを考え、日々の献立を一元管理し、買い物や栄養計算までサポートしてくれるようになります。また家電とAIが連携し冷蔵庫の中身をスキャンして、今作れる料理を提案し、オーブンを自動設定してくれるといったことも可能になります。今後、AIはより私たちの生活に浸透し「調理・栄養・買い物・健康」をまとめてサポートしてくれる食のライフコーチのような存在になるのではないでしょうか。
4)いよいよ本格化!ライブコマース

ここ数年、ユニクロやニトリなど大手企業がライブコマースに参入し、料理やファッション、メイクなど様々なジャンルで顧客との新たな接点を築いています。また6月からTikTokが展開する「TikTok Shop」が日本で正式にローンチする予定で、国内市場にも変化の波が訪れようとしています。これらと並行してライブコマースに対応したライバー(専門インフルエンサー)の増加や、AI技術の進化によりパーソナライズ強化が向上します。現在のライブコマースの市場は約3,000億円規模と予測されていますが、中長期的には約1兆円規模に迫る成長が期待されています。
※「2025年注目のライブコマースとは?」
■トレンド料理ワード大賞 選定方法について
本発表は、フーディストサービスが運営する「フーディストノート」および各種SNSにおける、2025年上半期の検索数や投稿数などをもとに注目された料理関連ワードを抽出。さらに、ユーザーを対象に実施した「2025年上半期の料理トレンドを振り返るアンケート」の結果を踏まえ、編集部にて選定・決定したものです。
<2025年の料理トレンドを振り返るアンケート概要>
調査方法 :フーディストサービスにてユーザーアンケートを実施
回答者詳細:・性別 男性13% 女性86% 回答しない1%
・年代 20代3% 30代19% 40代25% 50代36% 60代以上18%
有効回答 :284名
アンケート実施期間:2025年5月15日~5月22日正午

「フーディスト®」及び「フーディストサービス」について
「フーディスト®」とは、弊社にフーディスト®会員として登録する、「ブログやInstagram、XなどのSNSで日々料理や食について積極的に発信する料理インフルエンサー・料理クリエイター」の方々です。
フーディストサービスは、日本最大級の料理インフルエンサープラットフォームサービスです。約3万人の料理インフルエンサー「フーディスト®」とともに、料理メディア及びコミュニティ(フーディストノート、レシピブログ、)を運営しています。 また、企業向けに料理インフルエンサーとのマッチングを行う「フーディストナビ」「フーディストパーク」では、フーディストとクライアントとのコラボレーションを企画・提案しています。※フーディスト®はアイランド株式会社の商標登録です。
<フーディストサービス運営メディア&コミュニティ>
・フーディストサービス
https://foodist-service.jp/
・フーディストノート
https://foodistnote.recipe-blog.jp/
・レシピブログ
https://www.recipe-blog.jp/
・フーディストパーク
https://foodist-service.jp/park
・フーディストナビ
https://foodistnavi.jp/

アイランド株式会社
「フーディストサービス(フーディストノート/レシピブログ)」「おとりよせネット」「朝時間.jp」などのサービスをはじめ、イベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営しています。これまでありそうでなかった「こんなサービスがあったら、自分たちもみんなも嬉しい」サービスを考え、日々の生活が豊かになるサービスの提供を目指しています。
<会社概要>
商号 : アイランド株式会社
代表者 : 代表取締役 粟飯原 理咲
所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-25 神宮前IKビル2F
資本金 : 1,600万円
事業内容:
・「おとりよせネット」「フーディストサービス」「朝時間.jp」など、ライフスタイルメディアの運営事業
・料理インフルエンサープロモーション/料理インフルエンサーマーケティング事業
・食品ECサイト(オンラインショップ)の集客・販促支援、食を軸にした地域創生支援事業
URL :https://www.ai-land.co.jp/