福井県坂井市は6月4日、全国でも初となる「美食育アンバサダー」に、東京都内でフランス料理店を営むオーナーシェフ、秋元さくらさん（福井市出身）を委嘱した。美食育とは「美食」と、「食育」を組み合わせた造語。坂井市が、越前がに、甘えび、若狭牛など全国に誇れる食材の産地であること、子どもらに対して積極的な食育活動を展開していることから、今年3月「美食都市アワード2025」の一つに選定されたことが、オリジナルの美食育アンバサダーを置くきっかけとなった。東京・日比谷のフランス家庭料理「morceau（モルソー）」で、池田禎孝市長から委嘱状を手にした秋元さんは、「坂井市の魅力を知る機会をつくっていただき、うれしい。子どもたちに食の楽しさや喜びを伝える橋渡しのような役割を果たしたい」と抱負を述べた。

「食の楽しさ、母の手料理のありがたさ、伝えたい」

　秋元さんは、もともとは航空会社の国際線CA（キャビンアテンダント）として世界各地を訪れた際、その土地その土地の魅力的な食文化に触れたことをきっかけに、その後、料理人に転身した。フレンチレストランオーナーシェフとして活躍、料理のセンスなども話題となり、テレビの調理番組などにも多数出演している。そのほかレシピ本の出版や、各種の料理監修など多方面で活躍、子ども向け食育関係の出版物も数多い。

　池田市長から手渡された特製委嘱状は、ヒノキ材まな板を応用した木製（40㌢×24㌢、厚み1.5㌢）で、秋元さんの名にちなみ、桜の花をデザインした特注品。レストラン内で、池田市長が「全国でも初めての名称のアンバサダーであり、坂井市の美食、食育がレベルアップすることで、市民にも喜んでもらえる。坂井市の全国アピールに手を貸してほしい」と委嘱状を手渡すと、秋元さんも笑顔で受け取った。

　秋元さんは「私は高校までしか福井にいなかったので、まだまだ知らない坂井の食や福井の食材の魅力があると思う。それを学べる機会を与えてくださり、とてもうれしい。さらに、坂井の元気な子どもたちに、食の楽しさ、お母さんがつくってくれるありがたさ、を伝えられたら」と述べ、アンバサダーとしての活動に思いをはせていた。木製の委嘱状は早速、店内に飾られた。

　美食育アンバサダーとしての活動の初回は、この秋に、坂井市内の小学校で、秋元さんの食に関するトークと児童たちとのクッキング会になる見通し。

出典：PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ （2025年6月5日 16時48分）