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ispace、ミッション2に関するご報告

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株式会社ispace

 株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)はMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”(以下ミッション2)のRESILIENCEランダー(月着陸船)による、民間企業として日本初、アジア初の月面着陸を本日予定しておりましたが、6月6日(金)午前8時時点(日本時間)において、ランダーとの通信の回復が見込まれず、月面着陸を確認するミッション2 マイルストーンSuccess 9の完了が困難と判断すると共に、ミッション2の終了を判断したことをお知らせいたします。

 ispaceのエンジニアは東京の日本橋にあるHAKUTO-Rミッション・コントロール・センター(管制室)から2025年6月6日(金)午前3時13分(日本時間)、着陸シーケンスの実行を指示するコマンドを送信しました。 RESILIENCEランダーは降下開始のために月周回軌道を離脱、高度約100kmから約20kmまで惰性降下を行なった後、予定通り主エンジンを噴射し、減速を開始しました。ランダーの姿勢がほぼ垂直になったことを確認したものの、その後、テレメトリが消失し、同日午前4時17分に予定していた着陸予定時刻を過ぎても、着陸を示すデータの受信には至りませんでした。

 現時点で確認できていることとして、月面との距離を測距するレーザーレンジファインダーにおいて、有効な計測値の取得が遅れ、また予定されていた月面着陸に必要な速度まで十分に減速ができていなかったことが確認されています。これらの状況から、当社のランダーは最終的に月面へハードランディングした可能性が高いと現時点で推測しております。

 ランダーからの通信が途絶えたあと、ランダーのリブート(再起動)を試みましたが、通信の再確立に至りませんでした。これを受け、ミッション2マイルストーンのSuccess 9「月面着陸」は達成が困難であり、ミッションの終了を判断いたしました。

 なお、これらの状況が発生した要因については、現時点ではこれまでに取得されたテレメトリの詳細な解析を実施している状況であり、解析が完了次第ご報告いたします。

 引き続き管制室においてランダーの現状把握に向け対応を行っております。新たに状況が確認でき次第、詳細を追ってお知らせいたします。

株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田武史のコメント

「現時点では月面着陸完了の見込みがないことから、まずはこれまで取得できているテレメトリの解析を迅速に実施し、原因究明に努めることが責務であると考えています。その上で、従業員とそのご家族の皆さま、ビジョンに共感し、信じ続けてくれる株主・ペイロードカスタマー・HAKUTO-Rパートナー・政府関係者の皆さま、そしてispaceを応援してくださるすべての皆さまに遅滞なくご報告し、信頼の回復に努めてまいります。」

株式会社ispace ( https://ispace-inc.com/jpn/ )について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2は2025年1月15日に打上げを完了し2025年6月6日に月面着陸に再挑戦を試みたものの、成功に至らず原因を究明中。ミッション3(正式名称:Team Draper Commercial Mission 1)およびミッション4(旧ミッション6)は2027年に[i]打ち上げを行う予定。

 ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされている。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。

HAKUTO-R ( https://ispace-inc.com/jpn/m1 )について 

 HAKUTO-Rは、ispaceが行うミッション1およびミッション2を総称する、民間月面探査プログラム。独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う。SpaceXのFalcon 9を使用し、2022年にミッション1(月面着陸ミッション)のランダーの打ち上げを完了。2025年1月15日にミッション2(月面探査ミッション)の打ち上げを完了し、2025年6月6日に、月面着陸へ再挑戦したが、成功に至らず原因を究明中。

オフィシャルパートナーである株式会社三井住友銀行により命名されたMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”には、新たな始まりやチャンスの意が込められている。

HAKUTO-Rはオフィシャルパートナーとして株式会社三井住友銀行、コーポレートパートナーとして、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、

シチズン時計株式会社、スズキ株式会社、高砂熱学工業株式会社、SMBC日興証券株式会社、Sky株式会社、Epiroc AB、株式会社ジンズ、栗田工業株式会社が参加している。

 

i 2025年6月時点の想定

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年6月6日 09時30分)

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