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DataRobot、高性能なエージェント型ワークフローを実現するオープンソース・フレームワーク「syftr」を発表

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DataRobot, Inc.

本内容はグローバルで発表された「DataRobot Launches the First Open Source Framework “syftr” for Performant Agentic Workflows」の抄訳版です。

全従業員向けAIエージェントプラットフォームを提供するDataRobot, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ボストン、CEO:Debanjan Saha、以下DataRobot)は、商用利用向けに高性能なエージェントワークフローを実現するために設計された、オープンソースフレームワーク「syftr」が利用可能になったことを発表しました。syftrは、AIの実務者がAIエージェントのユースケースにおいて、精度、処理速度、コストが最適化されたコンポーネント、パラメータ、ツール、戦略の最適な組み合わせを発見し、実装することを可能にします。

組織がAIエージェントシステムの活用を積極的に模索する中、実務者や開発者は最新テクノロジーを迅速に評価し、モデルの品質、コスト、および期待する挙動に基づいて、特定のユースケースに対してエージェントワークフローが適切に機能することを確認する必要があります。

syftrは、この課題を画期的な多目的アプローチで解決します。このアプローチでは、実現可能な構成を迅速にシミュレートし、エンタープライズデータを使用した最適なAIワークフローを特定し、タスクの精度、レイテンシー、コストを最適化します。

業界標準のRAGベンチマークにおいて、syftrは、わずかな精度とのトレードオフでコストを最大13倍削減できるワークフローを特定します。これにより、はるかに低い費用でほぼ最適なパフォーマンスを提供します。

DataRobotのChief Product OfficerであるVenky Veeraraghavanは、次のように述べています。

「実務家や開発者の皆様は、10の23乗通りにも及ぶエージェント・アーキテクチャの組み合わせが考えられ、有望そうに見えるアプローチでさえしばしば失敗に終わるという、絶えず進化し続けるAIエコシステムという名の迷路を進んでいます。私たちの使命は、そうした混乱を打ち破り、商用ユースケースや本番環境で実際に結果を出せるパラメータへと開発者の皆様を導くことです。syftrは、この状況を一変させます。私たちはsyftrによって、エンタープライズにとってAIエージェントを真に有用で、高性能、かつ柔軟にカスタマイズできるものへと変革しているのです。

これにより、実務家や開発者の皆様は、自社の保有データを活用してAI技術の可能性を最大限に引き出し、精度・速度・コストの最適なバランスを実現するユースケースを、初めて本格的に構築できるようになります。syftrがあれば、もう手探りの実験に頼る必要はありません。自信を持って、迅速にエージェント・パイプラインを実装できるようになるのです」

syftrは、いくつかの重要な革新を通じて、エージェントワークフロー全体の評価を合理化します。これにより、実務家は以下のことが可能になります。

最適なエージェント・パイプラインのパターン、コンポーネント、およびパラメータの発見:

多目的探索: パレート効率を用いた斬新なアプローチを活用し、さまざまなワークフロー戦略、パラメータ、モデル、コンポーネントを迅速に生成および評価することで、最適な精度、コスト、およびレイテンシーを備えた構成を発見します。

コストを最小限に抑えた、効率的な計算の実行:

ベイズ最適化による早期停止メカニズム: パレートプルーナー技術を使用して探索を加速し、新しいサブフローをベースラインベンチマークと比較し、ベースラインを満たさない、または上回らない見込みのない新しいフローを削除します。このプロセスにより、計算時間とコストが80%削減されます。

最新の技術とテクノロジーの評価と実装:

コンポーネントにとらわれない: 任意のモジュール、フロー、埋め込みモデル、またはLLMを評価でき、DataRobotのエンジニアとオープンソースコミュニティからの貢献に基づき、最新のテクノロジーでさえ最適化の対象となります。

エージェントパイプラインコードジェネレーター: 生成された本番環境対応のLlamaIndexコードをコピーすることで、AIワークフローを簡単に実装およびファインチューニング(微調整)できます。

DataRobotのDistinguished ResearcherであるDebadeepta Deyは、次のように述べています。

「今日のイノベーションの規模とスピードを鑑みれば、開発者が新しい技術、ツール、そしてLLMのアップデートの全てを手作業で評価することは不可能です。モデルの能力と性能を単独で評価するためのベンチマークは多数存在しますが、特に企業においては、モデルが単独で使用されることはめったにありません。

syftrは初めてこれらの障壁を打ち破り、AIチームが大規模なワークフローの探索空間を探求し、これまで以上に迅速にAIエージェントを開発・提供できるようにしています」

Anyscaleのco-founderであるRobert Nishiharaは、次のように述べています。

「RAGアプリケーションやエージェント・アプリケーションは、考慮すべき構成要素や開発者が下すべき判断が多岐にわたるため、その複雑さは急速に増大しています。syftrは、エージェント・アプリケーションにおけるコスト、精度、そしてレイテンシーを同時に最適化するという要求に応える、非常に優れたフレームワークです。その革新的なアプローチは、CPUとGPUを横断するスケーラブルな探索プロセスを管理するため、Ray(分散コンピューティングフレームワーク)およびRay Tuneを効果的に活用しています。Rayがこのような革新的なツールの実現に貢献できていることを大変光栄に思うと共に、AIコミュニティがこれを土台としてさらに発展させていくのを心待ちにしています」

syftrフレームワークは、寛容なライセンスのオープンソースプロジェクトとして即座に利用可能で、業界ベンチマークデータセットとDataRobotのトレーニングデータセットはHuggingfaceでアクセス(無料)できます。DataRobotは、すべての科学的詳細を含む技術レポート「syftr: Bayesian Search for Pareto-Optimal Generative AI(英語のみ)」を公開しました。この技術レポートは査読され、International Conference on Automated Machine Learning 2025での発表が受理されています。

syftrのエンタープライズ版は2025年秋に提供開始予定です。

DataRobotについて

DataRobotは、全従業員向けのAIエージェントを提供しています。当社のエージェントプラットフォームは、フロントライン/ビジネスチームが、コアビジネスプロセス、インフラストクチャ、システムとインテリジェントかつ安全に連携するAIエージェントおよびアプリケーションを開発、提供、管理できるようにします。これにより、様々な業界の組織がインパクトを最大化し、リスクを最小限に抑えることが可能になります。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年6月6日 11時00分)

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