学校法人常翔学園
薬学部の学生が子どもたちの実験をサポ―ト
摂南大学(学長:久保康之)薬学部薬学科の伊藤 優准教授は、6月14日(土)「植物園で新種を探そう!〜熱帯ジャングル(!)探検とミニ実験体験〜」を摂南大学 枚方キャンパスで開催します。このプログラムは、独立行政法人日本学術振興会の事業である「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」事業を活用したもので、科研費による最先端の研究成果を中学生が直接体験し、科学の面白さを感じてもらうことを目的としています。
東南アジアなどの熱帯雨林では、生物多様性の全容解明が進んでおらず、現在も新種の発見が続いています。参加者は、植物園の大温室でジャングル体験をしながら、現場ではどのように新種を判定するのか、といった疑問について学びます。また、簡単な分子実験も行い、大学での研究活動や野外調査の魅力に触れることができます。

【本件のポイント】
●日常生活の中で身近にある科学現象の魅力と面白さを実際に触れて発見できる
●普段は立ち入ることのできない大学の研究施設で野外調査の方法や実験を学ぶ
●サポート大学生に研究室の様子や大学生活について直接質問できる
■プログラム概要
名 称:植物園で新種を探そう!〜熱帯ジャングル(!)探検とミニ実験体験〜
日 時:2025年6月14日(土)10:00~17:00(予定)
集 合 場 所:摂南大学 薬学部(枚方キャンパス・3号館1階メディックスホール)
所 在 地:大阪府枚方市長尾峠45-1
参 加 費:無料
受講対象者:中学生 20人
持 ち 物:筆記用具
※動きやすい靴、汚れても良い服でお越しください。実験用白衣はお貸しします。
※参加ご希望の方は下記URL内のお申込みフォームより必要事項を入力の上、お申し込みください。
※受付は先着順です。定員に達し次第、応募を締め切ります。
https://forms.office.com/r/zFywi6TaZq
■ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHIとは
大学や研究機関で「科研費」により行われている最先端の研究成果に中学生、高校生等が直接見る、聞く、触れることで、科学の面白さを感じてもらうプログラムです。参加者の科学的な好奇心を刺激して“ひらめき”、“ときめく”心の豊かさと知的創造性を育む内容となっています。
https://www.jsps.go.jp/j-hirameki/
※本イベントはこの事業の助成を受け実施します。
■「植物園で新種を探そう!〜熱帯ジャングル(!)探検とミニ実験体験〜」
東南アジアなどの熱帯地域は、日本のような温帯地域と比べて非常に多くの種類の生物が生息しており、現在でも新しい種の発見が続いています。
このプログラムでは、全国でも有数の規模と植物数を誇る摂南大学薬学部附属薬用植物園を舞台に、参加する中学生が海外での植物調査を疑似体験できます。植物の観察だけでなく、図書館の図鑑を使って植物の種類を調べたり、実験室で分子実験を行ってデータを分析したりすることで、教科書では学べない科学の面白さを実際に体験することができます。

■スケジュール(グループによって順番が異なります)
9:30-10:00 集合・受付
10:00-10:30 開講式・ガイダンス(挨拶・スタッフ紹介・科研費説明)
10:30-11:00 講義「科研費成果紹介:「水草のゆりかご」としての熱帯アジア:
生物多様性ホットスポットの見直し」
11:00-11:30 体験①「熱帯ジャングルで植物採集と観察」
11:30-12:00 体験②「図書館の図鑑を使って種の検索をしてみよう」
12:00-13:00 昼食・休憩(押し葉標本を作ろう)
13:00-14:00 実験①「DNAを抽出してみよう」
14:00-14:30 休憩・クッキータイム
・SA(Student Assistant)との交流
14:30-15:00 実験②「PCRを経験してみよう」
15:00-16:00 実験③「電気泳動で実験結果を見てみよう
(実験待ち時間に植物園見学ツアー)
16:00-16:30 グループ討論(今日分かったことを話し合ってみよう)
16:30-17:00 閉講式(未来博士号授与・記念写真撮影・参加者アンケート)
17:00 解散
■プログラム代表者 摂南大学 薬学部 薬学科 伊藤 優准教授
研 究 分 野 :ライフサイエンス
所 属 学 会 :日本植物分類学会
日本DNA多型学会
日本薬学会
■伊藤 優准教授のコメント
植物分類学者である私は、世界のどこにどんな植物が何種類分布しているのか、を明らかにするために、暇を見つけては海外調査に行っています(写真はミャンマー水草調査の様子です)。
調査の結果、今まで1種と思われていた植物が、実は2種に分けられることや、逆に2種が実際には1種であることが明らかになったりします。中でも、新種を見つけて名前をつけることは、植物分類学の醍醐味です。今回プログラムを実施する大温室でも、研究室の卒業生がたまたま研究テーマに選んだ植物が、新種なのでは?ということがありました(結果的には1種を2種に分類しました)。
皆さんにも新しいことを発見する楽しさを体験してもらえたらと思い、このプログラムを企画しました。

■実験をサポートする在学生のコメント
中学生のみなさんにとって貴重な体験になるよう、精一杯サポートさせていただきます。