株式会社Matchbox Technologies
~富士宮市公式のスキマバイトサービス「富士宮マッチボックス」開設に伴う事業者説明会を開催~
株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ、本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役社⻑:佐藤 洋彰、以下当社)は、この度、静岡県富士宮市(市長:須藤秀忠 すどう ひでただ)より「富士山SDGs人材マッチングサイト運営事業」を受託しました。富士宮市は、市公式の人材マッチングサイト「富士宮マッチボックス」を開設し、8月1日(金)よりサービスを開始いたします。また、サービス開始に先駆け、7月2日(水)~4日(金)に、富士宮市内の事業者向け説明会を開催いたします。
当社は1日・数時間単位の求人と働き手をオンラインでマッチングする自治体公式就業プラットフォーム「自治体公式マッチボックス( https://business.matchbox.jp/government )」の構築・運用をサポートしています。富士宮市が開設する「富士宮マッチボックス」では、利用企業が富士宮市を就業地とした求⼈を無料で掲載でき、Webサイトおよびアプリケーション上に集約された求人には、富士宮市内の求職者を中心に全国から閲覧・応募が可能です。
富士宮市は本事業を通じ、多様な人材が地域で活躍できる柔軟な就労環境の整備により、市内の事業者の人材確保支援を行うと同時に、就業機会の最大化や雇用創出を図り、持続可能な地域の発展および「誰一人取り残さない」社会の実現をめざします。

富士宮市は、人口減少と少子高齢化、若年層の都市部への転出など、地域を取り巻く大きな課題に直面しています。2010年をピークに人口は減少傾向にあり、若い女性の転出が多いことによる出生数の減少も相まって、2060年には人口が現在の約3分の2まで縮小すると推計されています。また、農業後継者や観光・サービス業の担い手不足、企業のデジタル化推進を担う人材の不足など、経済成長を支える人材確保が大きな課題です。
このような状況を踏まえ、富士宮市は「富士山SDGs人材マッチングサイト運営事業」を推進します。本事業の目的は、デジタル技術の活用により、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を提供し、多様な人材が地域で活躍できる就労環境を整備することです。具体的には、1日・数時間単位での就労や在宅ワークなど、従来の常勤雇用とは異なる働き方の選択肢を増やし、あらゆる世代のさまざまな背景を持つ求職者が自分らしく働ける機会を創出します。本事業でめざしている姿は、柔軟な働き方を提供することにより、新たな雇用の創出や若い世代の人口流出抑制、Uターン・Iターンや新規移住者の増加を図り、持続可能な地域の発展につなげていくことです。また、同時に、様々な事情により「働きづらさ」を感じ社会参加に困難を抱えている市民の社会復帰等にもつなげていくことで、「誰一人取り残さない」社会の実現をめざします。
■「富士宮マッチボックス」とは
「富士宮マッチボックス」は、富士宮市公式の人材マッチングサイトです。 富士宮市内の企業は、1日・数時間単位の単発求人を無料で簡単に掲載できます。これにより、繁忙期の一時的な需要に対応できるほか、体験就業を足掛かりとしたリピート勤務者を確保することで、慢性的な人手不足の解消にもつながります。「富士宮マッチボックス」では、休業手当や割増賃金の計算・支払い、年少者や外国籍者の就業制限、勤務状況に応じた税区分の変更などの労務管理が自動化されており、企業は安心して利用できます。
求職者は、スマートフォンなどから求人を気軽に検索し、自分の都合や希望に合わせて1日・数時間単位で応募することができます。柔軟な就労が可能なため、子育て中の女性、学生、定年退職後のシニア層など、幅広い人材がそれぞれのライフスタイルに合わせて活躍できます。また、市が公式に運用することで、市民が心理的に利用しやすい点も特徴です。
地元企業が柔軟な働き方の選択肢を提供することで、多くの働き手が集まるという好循環を創り出し、産業労働力の確保と地域住民の所得向上を実現することで、持続的な地域経済の発展をめざします。

長期雇用につながる仕組み「セルフソーシング」も活用可能
「富士宮マッチボックス」では、単発求人の掲載だけでなく、長期雇用につながる仕組み「セルフソーシング機能」が利用可能です。セルフソーシングとは、企業が自社独自の人材データベースを構築し、過去の就業経験者や登録制アルバイト、アルムナイ(OB・OG)、現役従業員などをデータベースに登録、必要な時に自社の人材データベース内の信頼できる人材に向け、単発での求人を募集することができる仕組みです。これにより、信頼できる人材やスキルを持った人材の確保が可能となり、同じ人材にリピート勤務を促すことで、単発だけでなく継続的な雇用につなげていくことが可能です。
■開設に向けた企業向け事業者説明会のご案内
8月1日(金)のサービス開始に先立ち、企業・事業者向けの説明会を実施します。
日程:2025年7月2日(水)・3日(木)・4日(金) ①10:00~11:30 ②14:00~15:30
※日程が合わない場合は、各社ごとに個別で説明をいたします。
会場:富士宮市富丘交流センター
登壇者:富士宮マッチボックス運営事務局(株式会社マッチボックステクノロジーズ)
内容:富士宮マッチボックスとは・活用事例・操作体験会・質疑応答など
申し込み方法:以下のURLよりお申込みください。
※申し込みは7月1日(火)まで。定員(各回20組様)に達し次第受付を終了いたします。
申し込みURL:https://b.mxbx.jp/press_setsumeikai_fujinomiya_2506
問い合わせ先:富士宮マッチボックス運営事務局 Tel:050-5536-4648
富士宮市 企画部 企画戦略課 担当:市川、遠藤 Tel:0544-22-1113
■富士宮市のコメント
全国的に、人口減少による企業の労働力不足が加速している中、育児、介護など時間の制約により固定勤務ができない人も増加しています。富士宮市は、新たな働き方の仕組みを提案することで地域に眠っている労働力を掘り起こし、持続可能な社会を目指します。
また、当事業は、SDGsの視点から、引きこもり者、障がい者など、誰もが地域で活躍できる社会を目指すものです。
■自治体公式マッチボックスの選定理由
当社はこの度、以下のような点で評価いただき、本事業の委託先に選定されました。
①システムの公共性・利便性・実効性・持続性の高さ
多くの企業や市民が利用できる公共性と利便性を備えており、また、自治体や企業の負担を抑えている点と就労実績等のデータを可視化して雇用政策に活用していける点で持続的発展性を有していること
②過去実績および特許技術による信頼性の高さ
公式プラットフォームの構築に必要な技術と実績があり、加えてコンプライアンス・労働者保護の観点で特許による独自技術を活用したシステムに高い信頼性があること
③成果目標の明確化と実現可能性
他自治体の運営支援により蓄積されたノウハウに基づく具体的な成果目標を設定しているほか、伴走支援のなかで働き手や事業者からの問い合わせ対応や利用促進活動も実施するなど、十分な運営サポート体制の整備により、富士宮市の人材課題に最適な運用による成果創出が期待できること
上記のほか、富士宮市の抱える複合的な地域課題に対し、柔軟な就労機会の提供に留まらず、「企業と働き手が安心してつながり“持続可能な関係”を築く仕組み(セルフソーシング)」を活用することで、より本質的な課題解決が期待できる点や、経済的な効果のみならず地方創生や社会的包摂性を強く意識した事業設計なども評価されています。
私たちマッチボックステクノロジーズは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、雇用側の金銭的・人的コストの効率化および「あらゆる人が柔軟に働ける社会」の実現をめざしています。今後も、地方自治体との連携を通し、地方の人材課題の解決に貢献してまいります。
以上
富士宮市について
静岡県北東部に位置し、富士市や山梨県と隣接する富士宮市は、富士山の西南麓に広がる自然豊かな地域です。市域の一部が富士箱根伊豆国立公園内に含まれており、富士山の裾野から広がる多様な地形と気候が特徴で、朝霧高原や白糸の滝、田貫湖などの自然観光地が点在します。富士山本宮浅間大社をはじめとする歴史的・文化的資産も豊富で、富士山信仰の中心地としての伝統が息づいています。温暖な気候と富士山の雪解け水による豊富な湧き水が農業の発展を支えており、お米やお茶の栽培が盛んです。市内には富士登山の主要な登山口である富士宮口があり、登山やアウトドア活動の拠点としても賑わいを見せています。JR身延線の富士宮駅を中心に公共交通ネットワークも整備されており、雄大な富士山の自然と歴史文化、豊かな農産物と都市機能が調和した魅力あふれる地域です。
「matchbox(マッチボックス)」について
「マッチボックス」は、スポットワークの管理内製化を可能にするセルフソーシング®︎型のHRプロダクトです。現役従業員に加え、アルムナイ(退職者)や登録制アルバイト、一度雇用したスポットワーカーなどを、企業に合わせて開発したシステム内にメンバー登録することで、自社独自の人材プールを構築し、採用にかかる時間やコストを大幅に削減します。また、採用から給与労務までの全ての工程を、システムを通じて簡単に一元管理することができるため、業務の効率化にも最適です。事業所側が信頼できる人材を選定することを可能としたほか、求職者側への配慮として休業手当の支給や企業への与信調査などを行うなど、企業側と働き手の双方に対してフェアで安全なサービスを目指しております。マッチボックスは、企業と働き手の信頼関係をベースとしたコミュニティの構築により、あらゆる人が柔軟に働ける環境を実現させています。
「マッチボックス」サービスページ:https://business.matchbox.jp
「Matchbox Technologies」について
私たちは「雇用主も従業員も無理なく、自分らしく働けるセカイ」の実現を目指し、「企業の柔軟な職場環境づくりを、テクノロジーで実現する」というミッションのもと、企業や自治体の抱える人材課題の解決を支援しております。2020年より、スポットワークの管理内製化Saas「matchbox」の展開を開始し、これまでに7,432の事業所に導入。また、新潟県や大阪府をはじめとする8県13自治体に、自治体公式就労プラットフォームとして導入いただいています。私たちは、資本力の差による競争に巻き込まれるのではなく、本来注力すべき「社会課題の解決」に注力し続けたいという思いから、知財戦略を重視しています。現在、スポットワークおよびセルフソーシングに関する特許を国内外に30件以上出願しており、基本特許を含む15件の特許を取得済みです。Matchbox Technologiesは、スポットワークの柔軟性と信頼できる人材コミュニティの構築を両立させる新しい働き方のスタンダードを、世の中に広く伝えていきます。またその第一人者として、今後ともコンプライアンスを遵守した安心安全なサービスの研究開発を進め、社会課題の解決に努めてまいります。