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秋田の小規模コーヒーブランドが、サステナビリティ情報を開示。生物多様性を誰もが語れる未来を目指して。

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合同会社秋田里山デザイン

産地直送のコーヒーブランド「さとやまコーヒー」は、調達先であるエチオピアの農園周辺地域の「環境負荷リスク」などを見える化し、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)に基づく情報開示を行いました。

目次

調達先の環境負荷リスクを見える化

秋田県男鹿市を拠点に、持続可能なコーヒー農業を目指す「さとやまコーヒー」を運営する、合同会社秋田里山デザイン(拠点:秋田県男鹿市、代表社員:大西克直)は、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の提言に基づく情報開示レポートを公開いたしました。

小規模法人によるTNFD開示は世界的に極めて稀であり、従業員数10人未満の法人による初の事例です。(当社調べ)

TNFDとは?

TNFDとは、企業・組織が、自社の事業活動による自然環境への影響を評価・開示するための、枠組み構築を行う国際イニシアチブです。

国連開発計画(UNDP)・国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)・世界自然保護基金(WWF)・英環境NGOグローバルキャノピーの4者が主導し、2021年6月に正式に発足しました。

すでに1700以上の組織がTNFDフォーラムに参加し、うち500社以上が「TNFDアダプター」として、レポート公開年限を宣言しています。その中でも日本は「TNFDアダプター」の企業数が130社(2024年10月時点)を超え最多となっています。

背景

世界経済フォーラムの2020年の文書によると、世界のGDPの半分以上にあたる、約44兆ドルが自然やその機能に依存しており、自然損失の影響に晒されています。

また当社の主要事業であるコーヒーは、世界資源研究所(WRI)によって「森林破壊の要因となる商品作物」として特定されており、欧州では規制(※)の対象になっています。

※EUDR(欧州森林デューデリジェンス規制)

現在、「TNFDアダプター」として登録されている企業のほとんどは大企業ですが、TNFDのガイダンスや提言は「中小企業にも関係する」とされています。

自然環境の課題は、地球に住むすべての人に関わりのあることです。

零細企業である当社が、TNFDレポートを出すことに意義があると判断し、開示に至りました。

本レポートの概要

当社の調達先である、エチオピア・グジ地域のコーヒー農園の「位置情報」と「買付時に取材した一次情報」をもとに、定量的かつ定性的な評価を行いました。

その結果、主に以下の情報が明らかになりました。

  1. 当社の調達先の農園は、保全価値が高い地域に位置すること。
    … 半径50km以内に、絶滅危惧種が47種存在します。
    … 半径50km以内に、保護地域が2箇所(Anferara-WaderaとBore-Anferara)存在します。
    … 原生林が存在する地域に位置します。
    … 生物多様性重要地域(Anferara forests)内に位置します。
    … 2種以上の鳥類の固有種の生息エリアに位置します。

  2. 生産者は環境負荷リスクに対応するような農業を行っていること。
    … アグロフォレストリーを実施しています。
    … 養蜂(花粉媒介の促進)を行っています。
    … プラスチックゴミの回収制度が存在します。

  3. 降雨パターンの変化や降雨量減少の影響を受けており、今後の安定供給が懸念されること。

上記の結果を受けて、当社は「自然を守りながら美味しく飲めるコーヒー」の供給を促進することを目的として行動指標を策定しました。

すでにコロンビア バジェデルカウカ県で、小規模農家によるアグロフォレストリー・生物多様性モニタリング事業を進めており、現在クラウドファンディング(For Good にて公開中)を実施しています。

(プロジェクトページはこちら:https://for-good.net/project/1001984

小規模農家に、力を。

気候変動の影響で2050年にはコーヒーの適作地が半減すると言われています。さらに未だ貧困は解消されず離農が進むばかりです。

現状を打破すべく、全世界の95%を占める小規模農家が持続可能な農業を行う仕組みづくりに挑戦しています。

代表者コメント

自然に関する問題は、大企業や行政の間だけで完結するものではありません。むしろ私たちのような小さな会社だからこそ、調達先をエリア単位で特定し、解像度の高い情報開示ができると考えています。来年度は、より具体的な指標測定ができるように一層取り組みを進めてまいります。

さとやまコーヒーについて

さとやまコーヒーは、「おいしさは、産地から」をコンセプトに、農家からのダイレクトトレードを行う秋田県男鹿市のコーヒーブランドです。

透明な産地情報の提供を大切にしており、ECサイトでは原価の公開をしたり、産地のドキュメンタリーを自社でプロデュースしたりしています。

2023年には、産地ドキュメンタリー「A SEED OF HOPE」がローマ プリズマ インディペンデント映画祭にてノミネートされました。

会社概要

社 名:     合同会社秋田里山デザイン

住 所:     秋田県男鹿市船川港船川字栄町89-3

設 立:     2021年7月

代表社員:    大西 克直

資本金:     200,000円

お問い合わせ先: info@satoyamacoffee.com

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年6月12日 12時10分)

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