株式会社ワークス・ジャパン

産経新聞社と人事コンサルティングである株式会社ワークス・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:清水信一郎、以下 ワークス・ジャパン)は、2027年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生を対象に、2025年3月1日~11月30日を調査期間として、就職希望先調査を実施。2025年3月1日~5月31日を集計期間として、早期人気企業の結果を発表いたしました。
【調査サマリ】
1.学生と持続的に接点を持ち入社後のイメージをよりリアルに訴求できた企業が支持を集める
2.文系総合では安定した人気を誇る大手総合商社が上位
3.メーカー・IT・総合商社が理系学生の志望先として多様化
学生と持続的に接点を持ち入社後のイメージをよりリアルに訴求できた企業が支持を集める
引き続き売り手市場が続く新卒採用市場において、企業と学生の接点はますます早期化・多様化しています。
こうした状況の中で、企業はインターンシッププログラムの充実に加え、社員との対話機会の創出や、職場体験を通じたリアルな業務理解の促進など、より深度のある採用施策を展開しています。単なる企業紹介にとどまらず、学生が「自分が働く姿」を具体的にイメージできるような設計が、企業の魅力発信において重要な要素となっています。
「やりたい仕事ができるか」「多様なキャリアが描けるか」「成長環境は十分にあるか」「自分に合った働き方ができるか」学生は自身の価値観を軸に企業を選定する傾向を強めており、そうした価値観に寄り添い、入社後の姿をリアルに描ける企業が、今年度も高い支持を集める結果となりました。
【就職人気企業ランキング結果/文系総合】

■文系総合では安定した人気を誇る大手総合商社が上位
文系総合ランキングでは、26卒ランキングの最終結果と同様に伊藤忠商事1位と三菱商事2位となりました。両社は長年にわたり文系学生から高い支持を得ており、安定した人気を維持しています。
伊藤忠商事は「生活密着型」の事業展開を強みとし、食品・繊維・住生活など消費者に近い分野での成長を続けています。新卒採用では、「三方よし」の精神を軸に、SDGsやDXに関心のある学生を積極的に受け入れる姿勢を打ち出しており、社会課題解決型のビジネスに関心を持つ学生にとって魅力的な選択肢となっています。
一方、三菱商事は資源・エネルギー分野を中心に、インフラ・食品・モビリティなど多角的な事業を展開。新卒採用では、グローバル志向の人材育成に力を入れており、海外研修やジョブローテーション制度を通じて幅広い経験を積める環境を整えています。再生可能エネルギーやスマートインフラへの投資を加速させることで、持続可能な成長を目指す姿勢が学生の共感を呼んでいます。
■業界の垣根を越えた多様な企業がランクイン、文系人材の活躍の幅広さを示す
3位以下には味の素、サントリーホールディングス、任天堂など、食品・飲料・エンタメ業界の企業が並び、文系学生の志望先が多様化している傾向が見られます。味の素は「食と健康」をテーマに、グローバル展開と研究開発を両立する企業として、文系でもマーケティングや国際業務に携われる機会が豊富です。サントリーは「やってみなはれ」の精神を掲げ、挑戦を歓迎する社風と、ブランド戦略に関わる仕事が文系学生に人気です。
任天堂は、ゲーム業界の中でも特に企画・広報・法務など文系職種の活躍が目立つ企業であり、創造性と論理性を兼ね備えた人材を求めています。三菱UFJ銀行やベネッセ、三井不動産、三井物産などもランクインしており、金融・教育・不動産・商社といった多様な業界で文系人材が求められていることがわかります。ランキング全体として、安定した人気と多様な業界への関心が共存していることが特徴です。
【就職人気企業ランキング結果/理系総合】

■メーカー・IT・総合商社が理系学生の志望先として多様化
理系総合ランキングでは、味の素、ソニーグループ、NTTデータグループが上位を占め、技術力と社会貢献性を兼ね備えた企業が高い支持を集めています。
味の素は食品業界における研究開発力を背景に、理系学生にとって「健康・栄養・技術革新」を軸にしたキャリア形成が可能な企業として注目されています。ソニーグループは、エレクトロニクスからエンタメ、半導体まで幅広い技術領域を持ち、理系人材が創造性と専門性を発揮できる環境を整えています。NTTデータグループは、AI・クラウド・デジタルガバメントなどの先端領域で活躍できるフィールドが広く、理系学生にとって「社会インフラを支える技術者」としてのキャリアが描ける企業です。
これらの企業は、研究開発・技術職において明確な育成方針とキャリアパスを提示しており、学生の志望動機に直結する魅力を持っています。
■自動車・電機・化学・商社など多様な業界が理系人材を積極採用
トヨタ自動車、富士通、伊藤忠商事、サントリーホールディングス、資生堂、旭化成、三菱商事、パナソニックグループなど、理系総合ランキングには多様な業界の企業が名を連ねています。トヨタはCASE領域を中心に、理系人材の活躍の場が広がっており、富士通はDX推進やサステナビリティに関する技術開発で注目されています。
伊藤忠商事や三菱商事といった総合商社も、エネルギー・インフラ・IT分野で理系職種の採用を強化しており、商社=文系というイメージを覆す動きが見られます。サントリーや資生堂は、製品開発・品質管理・環境技術などの分野で理系人材の活躍が進んでおり、旭化成やパナソニックも素材・エレクトロニクス分野での技術革新を牽引しています。
これらの企業は、理系学生に対して「専門性を活かしながら社会に貢献できる」職場としての魅力を発信しており、ランキング全体としても業界の広がりと技術職の多様性が際立つ結果となりました。
【総括】
上記ランキング調査にあわせて27卒学生を対象に実施した企業選びにおけるアンケートでは、大学3年生もしくは院1年生の夏休み期間である2025年9月までにインターンシップに参加する予定と回答した学生は約7割にものぼっています。
就職活動の早期化と情報収集の高度化が進む中で、学生がより早い段階からキャリア形成を意識し、企業との接点を求めていることがわかります。
こうした背景のもと、企業側には夏インターンシップを起点とした戦略的な母集団形成がますます重要になっています。ターゲット学生との接点をいかに早期に、かつ継続的に築けるかが、今後の採用活動の成否を左右すると言っても過言ではありません。特に、インターンシップ後のフォロー施策や、学生の志向に寄り添った情報発信、採用サイトのコンテンツ充実など、一貫性と網羅性を持ったコミュニケーション設計が求められています。
【調査概要】
2027年卒大学生就職人気企業ランキング
●調査対象:2027年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生 ※調査開始時点
●調査期間:2025年3月1日~11月30日
●調査方法:
就活対策サイト「キャンパスキャリア」およびワークス・ジャパン主催の各種イベントでアンケート告知を行い、WEB上のアンケートフォームで回収。
就職を希望する企業ランキングは第1志望から第5志望までの選択方式で、第1志望には5ポイント、第2志望には4ポイント、第3志望には3ポイント、第4志望には2ポイント、第5志望には1ポイントを配分して集計。
●有効回答数:5,895票 ※2025年5月31日時点
■キャンパスキャリアとは
キャンパスキャリアは本選考・インターンシップ選考の就活対策サイトです。内定を獲得した先輩就活生のES、面接やGDの内容、人気企業の採用傾向、インターンシップ参加による本選考優遇情報など、「選考攻略」を無料でお届けします。また、業界研究や企業検索、選考日程のお知らせなど、様々な機能をご利用いただけます。
キャンパスキャリア会員限定特典として、大手上場企業を中心に、採用担当者・OB/OGが登壇する、会員限定のオンライン・対面の就活イベントにもご参加いただけます。
会社概要
社名 株式会社産業経済新聞社
所在地 東京都千代田区大手町1丁目7番2号
ホームページ https://www.sankei.jp/
設立 1955年2月15日
資本金 31億7,219万8,500円
代表者 近藤 哲司
事業内容 ・産經新聞、サンケイスポーツ、夕刊フジ、 雑誌「正論」など各種媒体を発行、
・産経ニュースほか各種デジタルサイトの配信、イベント事業 など
社名 株式会社ワークス・ジャパン
所在地 東京都千代田区鍛冶町2丁目2番2号 神田パークプラザ7階
ホームページ https://www.worksjapan.co.jp/
設立 2010年7月7日
資本金 1億1,250万円
代表者 清水信一郎
事業内容 企業人事部向けコンサルティングとサービス提供
・採用プロモーションの企画・立案、Web、映像、パンフレット等、
各種ツールの企画・制作
・採用業務支援システム事業、適性アセスメント事業
・学生就職支援・キャリアデザイン事業
など