TIGER
回収ボックス設置493カ所へ取り組み拡大中。7月7日クールアース・デーに向けてタイガー魔法瓶の環境への取り組みも紹介。
熱制御テクノロジーで世界をリードするタイガー魔法瓶株式会社(社長:菊池嘉聡、本社:大阪府門真市)は、持続可能な社会の実現のために、2021年10月よりメーカーを問わずご家庭で不要になった使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化に取り組んできました。
「地球環境について考える日」である7月7日のクールアース・デーを前に、開始から4年目を迎える本プロジェクトのステンレス製ボトルの回収実績をご報告いたします。

直近の半年間では約5.5万本を回収し、累計で約14.5万本相当(※)のボトルが集まりました。本取り組みに関してはSNS上でも度々ご注目いただき、「メーカー問わずリサイクルできていい」「水筒をどう処分していいかわからなかったので早速持っていこう」などのお声をいただいております。新たに公開したRE:ボトル Webページでは全国に493カ所ある回収BOXの設置場所もご覧いただけます。
RE:ボトル Webページ https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/sdgs/
当社の回収ボックスをご利用いただくことで、ステンレスのリサイクル工程の負担を減らすことができます。当社は今後もご賛同いただける全国各地の自治体やパートナー企業との協業により、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
<タイガー魔法瓶からのコメント>
これまでステンレス製ボトルがご家庭から廃棄された場合、回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていました。この取り組みでは、素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することができます。そのため、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことができます。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができます。
本格的な暑さが到来し、水筒を使用する機会が増えるこの時期、ご家庭にもし役目を終えたボトルがありましたら、当社設置の回収ボックスにお持ちください。みなさまのご協力が、SDGsアクションであるこのサーキュラーエコノミーの活動を拡大させます。

※ ボトル1本=0.32kgで換算した場合(当社800mLボトルMCZ-S080に相当)
*各自治体の回収場所(学校、公民館等)についてはまとめて1か所とカウントしております。
その他、イベント等で期間限定で回収を実施しているスポットもございます。
*各市外からの使用済みステンレス製ボトルの持ち込みについては受け付けておりません。
タイガー魔法瓶が構築したステンレス製ボトルの再資源化モデル

【ステップ1】ステンレス製ボトルの回収
ご家庭で不要になったステンレス製ボトルの回収ボックスを全国400ヵ所以上に設置。まとめて回収することができれば、効率的なリサイクルにつながります。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができます。
▼回収ボックス設置場所はこちらから

【ステップ2】リサイクル専門業者にて再資源化
回収したボトルをリサイクル専門業者に引き渡し。ボトル本体とせんに分けられ、ボトル本体からステンレス原料、せんからはPP樹脂(ポリプロピレン)原料が、再資源化されます。継続して回収を行っているステンレス製ボトルは、今後もリサイクル専門業者に定期的に引き渡しを行います。

【ステップ3】リサイクル原料を使用し、ステンレス材・樹脂製品生産
ステンレス原料は、ステンレスメーカーへ引き渡され、新たなステンレス材に生まれ変わります。PP樹脂(ポリプロピレン)原料は、樹脂製品メーカーへ引き渡され、樹脂製品(当社工場で使用する樹脂製ボックス)に生まれ変わります。

【ステップ4】再生されたステンレス材を活用し製品化。お客様のもとへ
ステンレス材は、みなさんの身近にある様々なステンレス利用製品に生まれ変わり、ご家庭へ。
※再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限りません。
RE:ボトル Webページ はこちら
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/sdgs/

タイガーボトルとSDGs特設ページ
健康配慮、人権配慮、環境配慮を実現するためにタイガー真空断熱ボトルでは、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」の4つの約束を掲げています。
また、スポーツ観戦や音楽フェスでの、マイボトル推進キャンペーンも実施中です。
詳しくはこちら
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/tiger-sdgs/

参考|クールアース・デーを前に、タイガー魔法瓶 環境配慮の取り組みを紹介
■補修用性能部品の10年間保有
当社では製品の製造打切後も10年間補修用性能部品(※1)を保管して修理、部品の販売を行っております。修理サービスも10年間対応可能(※2)となります。そのため、長年ご愛用していただいていたお気に入りの製品が万が一故障した際でも、修理することにより引き続きご使用していただけます。
「修理」か「買い替え」か選択肢が広がることでお客様のご期待にお応えし、また一つの製品を長く使い続けていただくことにより、環境配慮の面からも持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。

タイガーパーツショップ( https://www.tiger-shop.jp/ )では、デザインを25年4月にリニューアルし、より部品をお買い求めやすくなりました。ステンレス製ボトルについてもせんやパッキンなどの販売を行っております。

※1 補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品です。当社は更なるサービス向上を目指し、2019年5月30日より、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後全製品10年に延長いたしました。材料調達や設備状況等によっては10年未満で供給できなくなる場合がございます。
※2 保証期間を過ぎている場合は有料修理にて対応いたします。
詳しくはこちら https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/about-us/after-service/
■本業を通じた社会課題の解決 ー 真空断熱パネル「TIVIP」開発


当社が新開発したステンレス密封真空断熱パネル(TIVIP[ティビップ]):TIGER Vacuum Insulated Panel)は、ステンレス箔を使用し、パネル内部を真空状態にすることで熱伝導を非常に低く抑えた高性能な断熱材です。
一般的な断熱材と比較して、非常に薄い厚みでも高い断熱効果を発揮します。この特性により、省エネやスペース効率を重視する様々な分野で注目されています。輸送用の保冷コンテナや建築資材にTIVIPを活用することで、温度維持に必要な電気エネルギーの使用を抑えることができ、CO2削減とランニングコスト削減に貢献できます。
また、ステンレス密封真空断熱パネルに関しても、真空断熱ボトルと同様にリサイクルが可能です。
詳しくはこちら