Alloy Therapeutics, Inc.
【2025年7月22日 東京、ボストン】Alloy Therapeutics株式会社(以下「アロイ・ジャパン」)は本日、関西の産官学が参加する関西スタートアップアカデミア・コアリション(以下「KSAC」)と、日本の大学発ライフサイエンス・スタートアップのグローバルな展開の支援を目的とした、戦略的連携協定(MOU)を締結したことをお知らせします。本協定は、研究開発(R&D)活動を加速させることを目的としており、日本の学術的なイノベーションを世界のバイオ医薬品業界につなぐための重要な支援を提供します。
KSACは京都大学を始めとする関西の大学、企業、金融機関、自治体など90以上の機関が連携し、人材・研究・資金の好循環を生み出すことで、大学発スタートアップの創出と起業家の裾野拡大をめざすプラットフォームです。関西に世界水準のスタートアップ・エコシステムを築くことを目指しています。
米国ボストンを拠点とするAlloy Therapeutics Inc. (以下「アロイ・セラピューティクス」)は、最先端の創薬技術を幅広いパートナーに提供し、様々なエコシステムのプレイヤーと創薬の共創を目指すバイオテクノロジー企業です。アロイ・セラピューティクスは、独自のプラットフォーム技術群、創薬サービス、ベンチャースタジオ「82VS」を通じて、世界中の科学者や起業家による新薬開発を支援しています。2025年3月からは、日本法人であるAlloy Therapeutics株式会社が活動を開始しています。日本の拠点ではiPS細胞治療の開発に注力するとともに、日本およびアジア全域のエコシステム拡大に向けた支援も進めています。
今回の協定により、アロイ・ジャパンとKSACは、日本の有望なアカデミアシーズと世界のバイオ医薬品市場の連携を通じて、日本の学術界と起業家コミュニティを強化し、世界で通用するライフサイエンス・スタートアップの育成を支援していきます。
KSACプログラム代表で、京都大学 成長戦略本部長の室田浩司氏は、次のように述べています。「アロイ・セラピューティクスが持つ専門性とグローバルネットワークは、大学発のスタートアップが国際競争力を持つための支援、という私たちの使命を大きく後押ししてくれるものです。アロイ・ジャパンは、グローバルなインキュベーターやベンチャーキャピタルとの連携においても、非常に重要な役割を果たす存在です。エコシステムを構築する同社のような企業との協働により、研究者や起業家は、より多くの科学的リソースや世界のバイオ医薬品業界の知見、そして日本国外での事業拡大の機会を得ることができると確信しています」
連携の第一段階として、アロイ・ジャパンはKSAC-GAPファンドプログラムを支援します。同プログラムは、KSACが採択したアカデミックプロジェクトに対し、資金を提供するものです。今後3年間の協定期間中、グローバルに連携したイノベーション主導のバイオテック・コミュニティの構築を目指し、KSACのさらなる取り組みへと連携を拡大させていく予定です。
Alloy Therapeutics株式会社の代表取締役社長 石井喜英(Victor Stone)は、次のように述べています。「今回のKSACとの連携は、アカデミアおよびトランスレーショナル研究のアーリーステージにおいてイノベーションを育む、という私たちアロイ・ジャパンの取り組みを体現するものです。KSAC、および参画大学とともに歩むことで、日本の優れた学術的知見とグローバルなバイオ医薬品エコシステムとの橋渡しをさらに強化し、ライフサイエンス・スタートアップのグローバルな成長を加速させてまいります」
アロイ・セラピューティクスについて
アロイ・セラピューティクスは、ベンチャー企業やアカデミアを含む多様なプレイヤーがアクセスできる形で、最先端の創薬技術を幅広く提供し、協力と共創による創薬を支援するバイオテクノロジー企業です。同社は、学術界、バイオベンチャー、大手製薬企業とのパートナーシップを通じて、抗体、TCR、遺伝子医薬品、ペプチド、細胞治療、薬物送達の6つのモダリティにおける、バイオロジクスの創薬とその創薬に必要なツール、技術、サービス、および新規企業立ち上げ支援を提供しています。パートナーは、アロイ・セラピューティクスのディスカバリーサービスやノベーション・サブスクリプション・プログラムを通じて、定額料金で現在および将来の技術にアクセスすることができます。アロイ・セラピューティクスはサイエンス・コミュニティへの揺るぎないコミットメントを示すため、収益の100%をイノベーションと創薬技術へのアクセス拡大に再投資しています。
本社は米国マサチューセッツ州ボストンにあり、日本を含む複数拠点に創薬ラボを展開。神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパークにある日本法人Alloy Therapeutics株式会社は、細胞治療の取り組みや日本におけるエコシステム支援を担っています。詳細については、https://alloytx.com/alloy-jp/ をご覧ください。
KSACおよび京都大学について
関西の大学、企業、金融機関、自治体など90以上の機関が連携し、人材・研究・資金の好循環を生み出すことで、大学発スタートアップの創出と起業家の裾野拡大をめざすプラットフォームです。関西に世界水準のスタートアップ・エコシステムを築くことを目指しています。