株式会社ライズ・スクウェア
転勤制度に関する意識調査
株式会社ライズ・スクウェア(大阪府八尾市、代表取締役:馬場栄和)は、仕事でAIツールを使っている506人を対象に「AIツールの出現による仕事への影響に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
業界や、会社員やフリーランスなどの雇用・組織形態を問わず、今では多くのビジネスシーンで、AIツールが使われています。AIを使って「資料作成」「アイデア出し」などを行っている人も、多いのではないでしょうか。
ではAIツールを使うことは、仕事にどのような影響を与えているのでしょう。
そこで今回、株式会社ライズ・スクウェア( https://www.rise-square.jp/ )運営の「特定技能外国人の採用サポート( https://rs-webmedia.com/ )」は、仕事でAIツールを使っている506人に「AIツールの出現による仕事への影響」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、株式会社アノテテ( https://anotete.co.jp/ )代表取締役の岸本渉氏よりご考察いただいております。
※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「ライズ・スクウェアの特定技能外国人の採用サポート」の公式サイトURL( https://rs-webmedia.com/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:仕事でAIツールを使っている人
調査期間:2025年6月21日~7月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:506人(女性257人/男性249人)
回答者の年代:20代 18.6%/30代 32.6%/40代 27.7%/50代以上 21.1%
【調査結果サマリー】
・AIツールの出現によって仕事に良い影響を受けている人は83.0%
・AIツールの出現による仕事への影響1位は「効率が上がる」
・仕事でAIツールを使いこなせている人は62.7%
・AIツールを使ううえで難しいと感じることは「的確なプロンプトを書く」
AIツールの出現によって仕事に良い影響を受けている人は83.0%

仕事でAIツールを使っている506人に「AIツールの出現によって仕事に影響を受けているか」を聞いたところ、影響を受けている人は、91.7%。そのうち良い影響を受けている人は83.0%で、悪い影響を受けていると感じている人は8.7%でした。
「AIが多くの職場に影響をもたらしていること」と、「全体的にはAIによってポジティブな影響を受けている人が多いこと」がわかります。
なお「変わらない」という人からは、「アナログな仕事なので、限られた機能しか使っていないから」といった回答が寄せられました。
AIツールの出現による仕事への影響1位は「効率が上がる」

「AIツールの出現による仕事への影響」を聞いたところ、1位は「効率が上がる(37.7%)」、僅差の
2位は「時短になる(32.0%)」でした。
業務の生産性やクオリティ向上に関するポジティブな意見が上位にランクイン。「仕事が減る」といったネガティブな意見も見られましたが、全体としてはポジティブな回答が優勢です。
<1位 効率が上がる>
・AIを使うことで、WordやExcelでの書類作成・表の整備がスムーズにできるようになり、わからないことも自分で解決できるようになったため、作業効率が大幅に上がった(20代 女性)
・文字を書く作業がAIツールで簡略化できるようになったため、作業効率がアップしている(30代 男性)
・情報収集において、情報量や内容のあたりをつけるのに重宝しています。深掘りしたり対象を広げたりする追加作業もできるので、効率が上がります(50代以上 男性)
AIツールの導入によって、「OAソフトでの書類作成」「情報収集」「文章作成」などの基本的な業務がスムーズになり、作業効率が向上したという声が多く見られます。
従来は先輩や上司に質問しないと解決できなかった問題が、AIを活用して自己解決・自己完結できるようになっている人も多いようです。
<2位 時短になる>
・小難しい論文やデータをわかりやすくまとめてくれるので、理解にかかる時間が短くなった(20代 女性)
・とくに会議録作成が短時間でできるようになった(30代 男性)
AIは「議事録作成」「校正」などに力を発揮しています。そのため「面倒な作業を短時間で終えられる」というメリットが多く挙げられました。
また作業時間を短くするだけではなく、AIに要約や説明を頼むことで、「時間がかかっていた情報の理解や整理」をして時短につなげている人も。
時間がかかっていた作業を時短化することで、「他の作業に時間を割けるようになった」「残業が減った」などの恩恵を得ている人もいました。
<3位 質が上がる>
・文章の校閲で、より良い文章にしてくれるため(20代 女性)
・うまくメールの文章を作れないときに、ビジネス用の文章をAIに作成してもらうことで、満足度の高いメールのやり取りができるようになった(30代 女性)
・海外へ送るための、外国語での発注書における翻訳レベルが上がっているため(40代 女性)
AIを活用することで作業時間を短くできてこなせる仕事の量が増えるだけではなく、仕事の質が上がるという体験談もありました。
例えばビジネスメールで「失礼のない書き方」「伝わりやすい言葉選び」に不安がある人にとっては、AIによる文章作成や添削は、大きな助けになります。高クオリティな翻訳もできるので、AIを活用することで、海外とのやりとりする際にコミュニケーションの質が上がったという声も。
AIによって、「自分ひとりでは出せなかったレベルの品質」が得られるようになっているとわかります。
<4位 ミスが減る>
・自分で書いたソースコードを読み込ませ、ミスの多いポイントの分析に利用することで、ミス抑制ができるようになった(30代 女性)
・物流倉庫での出荷作業で、配送手配のミスが減りました(40代 男性)
AIを使って業務を進めることで、ミスが減った職場もあることがわかりました。
人為的なミスが発生しやすい環境では、AIによる「チェックや注意喚起」「自動化」が有効だとわかります。また自分が書いた文章やコードをAIにチェックしてもらうことで、事前にミスを把握し、次につなげている人もいました。
<同4位 仕事が減る>
・受付業務などはAIを組み込まれたロボットがやっているため、仕事が減ってきているなと感じました(20代 女性)
・生成AIの出現で、明らかに「簡単にできるライティング」の仕事が減った(40代 男性)
・イラストの仕事をしているが、生成画像が出回り、従来は人の手で作られてきた部分が取って代わられている。画像を勝手に学習元にされることも大問題である(50代以上 女性)
一部の職種では、「AIによって仕事が奪われる」という実感や不安が大きいとわかりました。
とくにライティングの仕事や副業をしている人から、多くの不安や「実際に仕事が減った」という体験談が寄せられています。イラストレーターの仕事についても、「今後どんどんAIの精度が上がってきたら、仕事はなくなる」という危機感が見られました。
オフィスワーク以外にも、「配膳や受付の仕事はなくなりそう」という声が寄せられていて、幅広い職種でAIに仕事を奪われるという危惧があるとわかります。
<6位 相談相手ができる>
・ライティングのお仕事で、文章のつなげ方やタイトルの選定に悩んだときに、的確なアドバイスをもらえる(30代 女性)
・副業でWEBデザインをしています。画像生成や専門分野について気軽に聞ける人が近くにいないので、頼れる先輩としていろいろと相談に乗ってもらってます(30代 女性)
AIは、「何度同じことを聞いても、丁寧に答えてくれる相談相手」になりえます。そのため、「ひとりでじっくり考えたいけれど、ひとりだと煮詰まる」「周りに聞ける人がいない」という場合に、AIを活用している人も多くなりました。
フリーランス・副業やリモートワークで、主にひとりで作業をしている人にとっては、安心感をもたらしてくれる存在になっていることが伺えます。
<7位 アイデアが湧きやすい>
・0から何かを生み出すのが苦手。しかしAIの活用によって、アイデアに悩むことがなくなった(30代 女性)
・AIツールが増えることで、効率的に作業できるようになったり、新しいアイデアを得られるようになったりしています(50代以上 男性)
AIを活用することによって、自分では思いつかなかったようなアイデアを得られるようになった人もいました。AIは過去に学習した膨大なテキストデータから、ニーズに応じたアイデアを生成してくれるからです。
ひとりで新しい企画を考えるのは限界があるものの、AIを使うことで、アイデアの幅が広がります。「アイデア出しが苦手で、時間がかかる」という人にとっては、時短にもなります。
仕事でAIツールを使いこなせている人は62.7%

「仕事でAIツールを使いこなせているか」という問いには、「使いこなせている(6.1%)」「まあ使いこなせている(56.6%)」と回答した人が合わせて62.7%という結果に。AIツールの使いこなし方については、「一定の手応え」を感じている人が多数派です。
一方で「あまり使いこなせていない(32.8%)」「全く使いこなせていない(4.5%)」も4割近くいました。AI活用が広がりつつある一方で、スキルや支援環境によって活用度に差が生じていると考えられます。
AIツールを使ううえで難しいと感じることは「的確なプロンプトを書く」

「AIツールを使ううえで難しいと感じること」の圧倒的1位は「的確なプロンプトを書く(32.8%)」。2位「生成内容に間違いがある(14.6%)」、3位「特定の機能しか使えていない(12.1%)」が続きます。
大きくわけると「AIを使いこなすためのスキル」と「生成内容の精度や信頼性」が難しさとして挙げられています。また両者には「AIを使いこなすためのスキルによって、生成内容の精度も変わってくる」という関連性があります。
ただ的確なプロンプト作成や、より難しい機能の利用については、ユーザー自身の習熟度次第で克服できる課題。全体的に、「もっとAIを使いこなすためにはどうすればいいのか」という前向きな課題意識が多かったのも特徴的でした。
<1位 的確なプロンプトを書く>
・画像生成のとき、プロンプトがうまく伝わらないのはもどかしいです。若干ガチャ要素があるのも、理解しないといけませんが(30代 女性)
・文章作成はうまくいくことも多いのですが、資料作成についてはまだまだやってほしいことがうまく伝わりません。伝え方が難しいです(40代 男性)
・質問の仕方で返ってくる答えや資料がまったく違ってくるので、かなりの国語力が必要と感じます(50代以上 男性)
プロンプトとは、ざっくり言うとAIへの指示や問いかけのことです。AIツールから精度の高い生成内容を引き出すには、ユーザーが的確に意図を伝えて指示することが重要となります。
ただ画像生成や資料作成など、抽象的かつ複雑な要求をAIに理解させるのは、実際には難しくなっています。画像や動画については、AIが文脈や意図を完全に汲み取れないことも多いからですね。
対策としては、「プロンプトについて学ぶ」「AIの出力を試行錯誤で最適化していく」などがあります。
<2位 生成内容に間違いがある>
・情報が本当に正しいかどうかのチェックをしなければ、安心して資料を完成させられないこと。まれに、まったく見当違いなことを提示されることがある(20代 男性)
・解釈が間違っていることもあり、結局自分で調べたほうが早い場合もある(30代 女性)
・間違った情報を出してくることがある。例えばおすすめの本を聞いたときに、発刊されていない本の名前を提示されるなど(50代以上 女性)
多くのAIツールで注意書きがされているように、AIが出力する内容は、必ずしも正確ではありません。
誤情報や事実誤認の含まれる生成内容を、さも真実であるかのように提供してしまうこともあります。
そのため事実を確認するための手間が発生する点や、自分に知識がないと事実確認そのものが難しくなってしまうことについて、デメリットを感じている人も多数いました。
<3位 特定の機能しか使えていない>
・とても便利だが、いろいろな機能がありすぎて使いこなせてないと感じる。機能を使いこなす人は、もっとAIツールを多用してすごい作業量をこなしているのかと思う(20代 男性)
・今のところはコードやメール文を作ることしかできていない。もっと使いこなせば、業務効率が上がるはずだと思う(30代 女性)
・論文の執筆や学会の図表作成にも活かしたいと思っているが、なかなか活用できない(50代以上 男性)
AIツールには多様な機能があります。しかし普段は「メール文作成」や「簡単なコード生成」など特定の作業のみにAIを利用しており、活用しきれていないという思いを抱いている人も多いとわかりました。
AIでできることの全容を把握するのが難しいことや、新しい機能を使いこなすまで時間がかかることなどが、理由として挙げられます。
<4位 求める生成内容を出す>
・まだ使い始めたばかりで、自分の望んでいるような結果があまり返ってこないこと(20代 女性)
・希望するものと違う仕上がりになることがあり、試行錯誤が必要(50代以上 男性)
AIツールによって出力された結果が、利用者の期待とズレるケースも多くあります。例えば「回答がまったく的外れ」「内容は合っていても文章のトーンが希望に沿わない」などです。
求めるアウトプットにたどり着くためには、試行錯誤による出力の最適化が必要になり、時間がかかることも。プロンプトの変更で改善することもありますが、初心者にとっては「どこをどう変えたらいいのか」がわかりにくく、困ることも多いとわかります。
<5位 ツールの選び方がわからない>
・さまざまなAIツールが登場しておりますが、ひとつずつ試していけるほどの時間と労力をかけられないため、どの場面でどれを使うかなどが、わかりづらいです(20代 女性)
・有料プランが多すぎて、どれを使っていいかわからなくなるときがある(30代 男性)
AIツールが増え、「画像・動画系」「業務改善系」「プログラミング系」「マーケティング系」などの特化型AIもリリースされています。
同じAIツールでも、有料プランが複数あり、プランによって提供される機能が違うこともあります。そのため利用者が、「自分の業務に合っているツールやプランはどれか」を判断しづらくなっていることもわかりました。
<6位 操作方法がわかりにくい>
・操作方法に慣れるまでが難しいし、他人に教えるのも難しい場合がある(30代 女性)
・使い方が難しい。使い方を調べるのに時間がかかってしまう(30代 男性)
会話形式で直感的に操作できるAIツールも多いですが、AIツールによっては設定方法や操作方法がわかりにくいこともあります。
時短したくてAIを導入するのに、操作に習熟するため、あるいは使い始めるために時間がかかるのは、デメリットとなります。使い方を調べるのに時間がかかると、かえって「AIを使わないほうが早い」と感じるケースもあるようです。
<7位 英語力が必要になる>
・プロンプトが英語でないと対応してないところなどは使いにくいかな、と(40代 男性)
・英語の文献が多く、また英語で開発されているので、最新の情報は英語で追っていかないと追いつけないこと(50代以上 男性)
AIツールの多くは海外発のものです。そのため「操作画面やヘルプの表記」「ノウハウに関する情報発信」が英語中心で行われていることも少なくありません。
また日本語に対応しているAIであっても、英語プロンプトのほうが精度の高い結果を返してくれることも。そのため操作に英語が求められるAI・英語が推奨されるAIは、英語に不慣れなユーザーには難しく感じられています。
まとめ
AIツールは、効率化・時短・仕事の品質向上といった面で、ビジネスパーソンに恩恵をもたらしています。ただAIツールを十分に使いこなしている人は少数派で、使いこなすための課題としては「プロンプトが難しい」「機能やツールが多すぎる」などが挙げられました。
一方で上記はAI利用に習熟していけば克服できる可能性の高い内容でもあり、今後ますますAIが仕事にもたらす恩恵が大きくなるだろうと予想されます
▽岸本渉氏の考察
ここ数年、AIツールを意識的に業務へ取り入れる人が増え、本調査でも約8割が“効率向上・時短”などの肯定的な影響を実感しています。
AIは人間の能力を拡張し、従来は難しかった“職域拡大”を可能にする一方、“職域縮小”への不安も浮き彫りになりました。たとえば同じライター職でも、AIを追い風と捉える人もいれば、逆風と感じる人もいるのが実情という調査結果でした。
仕事においてAIを有効なパートナーとするためには、個々人が知見を深めるだけではなく、プロンプト研修や月次ハンズオン研修等の組織的学習サポート基盤の整備が必要だと感じています。
AIを正しく理解することで、人間とAIが担うべき役割分担を明確にした運用が可能になり、AIはあらゆる仕事においての成長エンジンとなるでしょう。
▽監修者紹介

岸本 渉
株式会社アノテテ 代表取締役
生成AIの活用で企業の業務変革を支援する株式会社アノテテの代表取締役。
2022年9月に「日本語特化大規模自然言語モデル」を独自開発。
生成AIチャットボット「Tebot」などAIを用いた各種ソリューションサービスを提供。
※データの引用・転載時のお願い
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■ライズ・スクウェアについて
人材を必要とする様々な事業にチャレンジしていきます。現在では、人材派遣・業務請負事業、飲食事業、グローバル事業、環境衛生事業、シミュレーションゴルフ施設の運営などに取り組んでいます。
以下、関連会社と主なサービスとなります。
・株式会社R&G
事業内容:人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/
・株式会社エミリス
事業内容:飲食業
URL : https://emiris.net/
・ニコゴルフ
事業内容:シミュレーションゴルフ施設
URL : https://nicogolf.net/
※事業内容の詳細はこちら
https://www.rise-square.jp/business.php
■会社概要
社名 : 株式会社ライズ・スクウェア
所在地 : 〒581-0802 大阪府八尾市北本町2丁目12-24 北本町マルシゲビル3F
代表者 : 代表取締役 馬場 栄和
設立 : 平成21年6月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・飲食業
URL : https://www.rise-square.jp/