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ニールセンスポーツジャパンが「2025年 グローバルスポーツレポート」にて3つのメガトレンドを発表

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ニールセン スポーツ ジャパン株式会社

世界を虜にするサッカービジネス、最後のブルーオーシャン・女子スポーツのフロンティア、メディア変革がもたらすニュータイプ

スポーツとスポンサーシップ戦略を変革させつつある主な要素

 スポーツにおけるメディア価値換算、アンビエント調査、データ・アナリティクスなどのグローバル企業・ニールセン スポーツ ジャパン株式会社(所在地:東京都港区赤坂、設立:2007年12月、代表取締役:松永裕司)は7月24日、スポーツとスポンサーシップの戦略を再定義する主要な要素を詳細に分析した「2025年 グローバルスポーツレポート」を発表 。本レポートは、ブランド、権利保有者、マーケターが、急速に変化するグローバルなスポーツ市場で成功を収めるためのデータに基づいたロードマップを提示した。

 レポートでは、今日のスポーツ界を形成する3つの不可逆的な潮流を特定、それぞれがもたらす独自の機会と課題を打ち出している。

目次

トレンド1:世界を虜にするサッカービジネス

世界で最も人気のスポーツであるサッカーは、ブランドにとって追い風となる

 サッカーは世界で最も人気のあるスポーツとしての地位を揺るぎないものにしている。世界の市場において平均51%の人々が自身を「サッカーファン」と回答しており 、その影響力は他の追随を許さない様相だ。ファン人口の絶対数では中国が2億5,970万人 、インドが1億3,870万人 とアジアが巨大な市場を形成する一方、人口に対するファン比率ではサウジアラビア(75%) 、メキシコ(64%) 、ブラジル(62%) などが極めて高い熱量を示している。欧州でもイギリス(56%) 、イタリア(56%) 、スペイン(59%) 、ドイツ(51%) と安定した人気を誇る。

 本レポートが示す最も重要なインサイトは、サッカーファンがスポンサーブランドに対して極めて受容的かつ好意的である点。

・ブランドへの好意度: 世界のサッカーファンの67%が、応援する大会のスポンサーになっているブランドを「より魅力的」に感じると回答。これは一般層の54%を大きく上回る 。 

認知定着: 興味のある事柄のスポンサー名は、通常の屋外広告よりも記憶に残りやすいと考えるサッカーファンは66% 。 

社会的評価と信頼: サッカーファンは、スポンサー活動に積極的な企業を「社会的責任を重視している」(57%) 、「信頼できる」(50%) と評価する傾向が、一般層や他のスポーツファンよりも顕著。

 ・積極的な情報収集: スポーツのスポンサーになっているブランドについて「自分から積極的に情報収集している」と回答したサッカーファンは51%にのぼる。

 特に2026年のFIFAワールドカップ開催を控える米国市場では、この傾向がさらに加速する模様。米国のサッカーファンのうち76%はミレニアル世代またはZ世代に該当 、22%がヒスパニック系 、34%が世帯年収10万ドル以上と 、若く、多様で、購買力の高い層がファンベースの中核を成している。MLS(米メジャー・リーグ・サッカー)ファンの68%は「品質と価格が同じであれば、競合ではなくスポンサー企業の商品を選ぶ」と回答しており 、これはNFL(米アメリカンフットボール)ファンの52% やMLB(米メジャー・リーグ・ベースボール)ファンの55% と比較しても突出して高い。

トレンド2:最後のブルーオーシャン・女子スポーツのフロンティア

女子スポーツのファンが、スポーツ界の流れを変えている

 女子スポーツは、今スポーツ界で最もダイナミックな成長を遂げている分野だ 。女子スポーツ全体への関心は世界的に高まり続け、2024年には世界の一般層の50%が興味を持つレベルに達した(2022年は45%) 。この成長は、これまでスポーツマーケティングの主対象ではなかった新たなファン層を惹きつけており、スポンサーシップに前例のない可能性をもたらしている。

・ファン層の急拡大: 米国WNBA(女子プロバスケットボールリーグ)のファン層は、過去2年間で31%以上も拡大し、4,690万人に達した 。この成長は女性ファンが牽引しており、2022年には34%だった女性ファンの比率は、2024には41%へと増加した 。

 ・高い購買意欲: 女子チームスポーツのファンは、極めて高い消費意欲を持つことが明らかになっている。特にファンタジースポーツ関連サービスへの購買・利用意向は53%に達し、これは一般層(31%)と比較して171%高い 。他にもスポーツベッティング(一般層比157%) 、自動車(同153%) 、PC(同149%) 、再生可能エネルギー(同146%) など、多様なカテゴリーで消費を牽引する存在となっている。 

ブランドへの積極的関与: この新しいファン層は、ブランドと積極的に関わろうとしている。品質と価格が同じであればスポンサー企業の商品を選ぶと回答した女子チームスポーツファンは54%にのぼり 、53%が音楽やアート、ファッションの最新情報を常に追いかけ 、44%が革新的な新製品を誰よりも早く手にすることが多いと回答した 。

 イングランドの女子サッカーリーグがリーグ共通の袖スポンサーを募集している事例 や、マンチェスター・シティWFCが生理用アンダーウェアブランドとパートナーシップを締結した事例 は、女子スポーツが持つユニークな価値と、ブランドがファンと本質的なレベルで繋がるための新たな道を切り拓いていることを示している。

 同社では日本の女子スポーツ市場にも3兆円規模のポテンシャルがあると試算している。

トレンド3:メディア変革がもたらすニュータイプスポーツと価値創造

多様化したメディアが新たな競技の誕生、グローバルスポーツの成長を後押ししている 

 各種メディア、特にストリーミングサービスとソーシャルメディアの普及は、スポーツの楽しみ方を根本から変え、新たな競技やグローバルスポーツの成長を強力に後押ししている 。

・ストリーミング視聴の全世代への浸透: スポーツをストリーミングで視聴するスタイルは、若者だけでなく全世代に拡大。2022年から24年にかけ、50歳以上のファンによる定期的なストリーミング視聴は21%も増加した 。これにより、いつでもどこでも好きなスポーツにアクセスできる環境が整い、ファンエンゲージメントの機会が飛躍的に増大している。 

新フォーマットによる新規ファン獲得: テクノロジーを駆使したインドアゴルフリーグ「TGL」は、メディアが新しいファン層をいかにして開拓できるかを示す好例 。米国の18歳から34歳のTGL視聴者のうち、32%はPGA(全米プロゴルフ協会)の視聴習慣がない層であり、TGLが既存のゴルフファンを奪うのではなく、全く新しいファンをゴルフという競技に引き込んでいることが把握できる。 

ソーシャルメディアによるグローバル化の加速: ソーシャルメディアは、国境を越えファンとアスリート、ブランドを結びつけている 。7人制ラグビー女子米国代表のイロナ・マーハ選手は、SNSでの発信力を通じオリンピック期間中にフォロワーを141%以上増加させた 。この露出拡大は競技全体の成長にも寄与しており、女子ラグビーを視聴・応援し始める女性ファンの数は、男性ファンよりも速いペースで増加 。また、米国発のピックルボールは、2024年には世界全体でファンの割合が19.8%に達するなど 、ソーシャルメディアを介し世界的なブームとなりつつある。

 2025のレポートが示すのは、スポーツ界が経験している構造的かつ不可逆的な変化だ。ファンがコンテンツを消費する方法、関心を持つ対象、そしてブランドとの関わり方は根本的に変わりつつある。もはや画一的なマスマーケティングは通用しない。成功の鍵は、データを活用し多様なファン層を深く理解し、彼らが集うあらゆるプラットフォームで、共感を呼ぶ本質的で信頼性の高いストーリーを伝えること。本レポートが、そのための具体的かつ戦略的なロードマップとなる。

 ニールセン スポーツについて: ニールセン スポーツは、オーディエンス測定、データ、アナリティクスのグローバルリーダーとして、世界のメディアとコンテンツのあり方を創造している。あらゆるチャンネルとプラットフォームにおける人々とその行動を測定・分析することで、クライアントの皆様が現在そして未来のオーディエンスとエンゲージするための、信頼できるインテリジェンスを提供。スポンサーシップ分析やファンインサイトを通じ、ファンがお気に入りのスポーツとどのように関わっているかを測定し、ブランドのROI向上を支援する 。

「2025年 グローバルスポーツレポート」は、ニールセンスポーツのスポンサーシップ分析とファンインサイトにおけるグローバルな専門知識を結集、レポート化した。本レポートについての問い合わせは、ニールセン スポーツ ジャパンまで。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年7月24日 08時00分)

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