ホワイト財団
2025年7月8日、大阪で開催された「ホワイト企業認定交流会2025 in OSAKA」は、働き方改革を牽引する企業と、次世代を担う近畿大学の現役学生が集まり、熱気あふれる交流の場となりました。

一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)は、2025年7月8日に「ホワイト企業認定 交流会2025 in OSAKA」を開催しました。
本イベントは、ホワイト企業認定を取得した全国の企業が集まり、業界の垣根を越えて実践的な取り組みを共有し合うリアルな交流の場です。当日は、認定企業34社の経営層・人事担当者が集結し、「これからの働き方」「Z世代との向き合い方」などをテーマに活発な対話が行われました。
業界を越えて学び合う、企業間交流の最前線
交流会では、ホワイト企業として先進的な取り組みを進める企業による事例共有や、参加者同士のネットワーキングを実施。
株式会社K-BITの中西正人氏による登壇では、「家族にも“健康”を誇れるオンリーワン企業を目指したユニークなアイデア事例」が紹介され、株式会社K-BIT独自のユニークな健康経営の実践が多くの参加者の関心を集めました。
参加者からは、
「自社では思いつかない視点を得られた。早速取り入れたいアイデアも多く見つかった。」
「異業種との対話で制度改善のヒントが生まれた」
といった声も多く寄せられ、まさに“実践知の共有と学び合いの場”となりました。



【登壇企業情報】
株式会社 K-BIT
マネージメントユニット 管理部 推進課 プロフェッショナル
中西 正人 氏
2022年8月 ホワイト企業認定 ゴールドランク取得
2023年10月 ホワイト企業アワード 健康経営部門 受賞
2025年2月 ホワイト企業認定 最高峰プラチナランク取得
学生登壇プログラム:「Z世代のホンネ」に企業が耳を傾ける
プログラムの一環として、近畿大学 経営学部の團 泰雄教授と学生たちが登壇。「Z世代が求める職場環境と価値観」をテーマに講演を行いました。
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柔軟な働き方
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心理的安全性
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会社のビジョンへの共感
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人間関係の透明性
といった視点が率直に語られ、参加企業にとっては自社の制度や採用戦略を見直す貴重なインプットとなりました。
「Z世代の生の声を聞くことで、採用広報や制度設計の方向性を見直すきっかけになった」
「理想と現実のギャップを再認識し、変えるべき部分が明確になった」
など、前向きな反響も多く寄せられました。



【登壇企業情報】
近畿大学 経営学部教授
働き方改革推進センターセンター長
團 泰雄 氏
【團 教授のゼミ学生】
小方 大脩 さん
角南 創世 さん
高森 晴己 さん
社会課題に向き合う企業同士の学び合いの場
厚生労働省の調査でも、長時間労働やメンタル不調の問題は依然として多く、「人を大切にする組織づくり」の必要性が高まっています。
こうした中、ホワイト企業認定を取得した企業同士が、共通の課題に対し率直に語り合い、具体的な施策を共有し合えるこの交流会は、持続可能な組織づくりのヒントに満ちた場となりました。




岩元代表理事のコメント

ホワイト企業認定は、単なる「いい会社ですよ」と伝える称号ではありません。
企業がどんな未来を目指しているのかを、社会に示す旗印だと私たちは捉えています。
「従業員を大切にする」とはどういうことか。
それは、働く一人ひとりが「この会社で働けてよかった」と思える瞬間を、地道に積み重ねていくことだと思うのです。その感覚は目に見えにくく、数値化しにくいものかもしれません。けれども、そうした小さな積み重ねこそが、やがて組織や社会全体を変えていく力になると、私たちは信じています。
ホワイト企業認定が、その一歩を踏み出すきっかけになれたなら、これ以上の喜びはありません。
そして、少し矛盾するように聞こえるかもしれませんが、「ホワイト企業」という言葉が要らなくなる社会をつくることが、私たちの使命だと考えています。
「従業員を大切にする」が特別な価値ではなく、当たり前の基準として根づく未来を、私たちは本気で目指しています。
このたびの交流会は、そんな未来を見据え独自の制度や文化づくりに真剣に向き合う企業同士が、経験経験や知見を持ち寄る貴重な場となりました。認定企業様限定での開催でしたが、今後はさらに多くの仲間と、より開かれた形でこの“対話の輪”を広げていきたいと考えています。
次回は東京開催へ ─規模を拡大し、より開かれた交流の場に
次回は2025年12月に東京での開催を予定。
今回は認定企業限定のクローズド開催でしたが、より多くの企業・団体にも門戸を開いた「オープン形式」として、規模・内容ともに大幅な拡充を図る予定です。
さらに、同時開催される「ホワイト企業アワード」では、先進的かつ再現性の高い取り組みを行う企業を表彰。
認定企業以外の一般企業やメディアも参加可能なイベントとなり、『人を大切にする企業文化』の実践事例が社会全体へ広がる貴重な機会となることが期待されます。
今後の展望「働く人が誇れる会社を、次世代へ。」
ホワイト財団は今後も、全国各地で企業・学生・専門家が学び合える交流の場を提供し、次世代に残したい働き方や企業文化を可視化・普及してまいります。
ホワイト企業認定とは

「はたらく」が楽しい社会づくり
一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が定義する「ホワイト企業」とは、世間で言われる「ブラック企業ではない企業」ではなく、「家族や社会に応援され、次世代に残していきたい企業」を指します。
認定基準に基づき、社員が家族から「いい会社で働けてよかったね」と言ってもらえる企業を「ホワイト企業」として認定しています。また、働くすべての人が個性や特性を活かし、活気に満ちた創造的な働き方を実現できる環境を推進し、「はたらく」が楽しい社会の実現を目指しています。
日本で唯一「総合評価の認定」
1,000社以上の調査を通じて、企業のホワイト化に向けた70項目の設問を作成。この設問を7つの項目に分けて、企業の取り組みの有無を確認し、認定を付与しています。
ホワイト企業認定は、単一の取り組みにとどまらず、総合的に人事制度や企業の取り組みを評価・判断するものであり、この認定を実施しているのは日本唯一の認定組織です。
2025年7月時点で、累計578社が認定を取得しています。

ホワイト財団について
【会社概要】
社名 :一般財団法人日本次世代企業普及機構
通称 :ホワイト財団
本社所在地 :大阪府大阪市北区西天満5丁目6-4 SNビル4階
代表理事 :岩元 翔
ホワイト財団HP:https://jws-japan.or.jp/