FORMULA E OPERATIONS LIMITED
決勝は日本時間7月27日、28日1時5分スタート

-
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、GEN3 Evo時代の初年度となる今シーズンを、2025年7月26日(土)・27日(日)に開催される第15戦および第16戦で締めくくる。会場は、屋内外一体型というユニークな特性を持つロンドンのエクセル・ロンドン・サーキット
-
ドライバーズタイトルは日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランドがすでに獲得済み。一方、チームおよびマニュファクチャラーズタイトルは未決着で、現状はタグ・ホイヤー ポルシェ(228ポイント)が日産(205ポイント)をリード
-
フィナーレでは戦略要素として「ピットブースト」が導入される。これは、マシンの充電残量が40〜60%の範囲にあるタイミングでピットレーンにて30秒間、600kW(3.85kWh)の超高速充電実施を義務づけるもので、レースにおける重要な戦術的要素の一つとなる
-
26日(土)には人気アーティストのピクシー・ロットが、27日(日)にはデュオのリズル・キックスがライブパフォーマンスを行う予定
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、ファンに人気の屋内外併設サーキット「エクセル・ロンドン」でシーズン11の最終決戦(第15戦・第16戦)を迎えます。
すでにベルリンでドライバーズタイトルを獲得したオリバー・ローランドに続き、チームタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの行方に注目が集まります。現在、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームが両部門で首位を守っていますが、日産 フォーミュラEチームが猛追を見せており、2強の接戦によるダブルヘッダーは最後まで目が離せません。
熱戦を繰り広げるFIAチーム選手権では、タグ・ホイヤー ポルシェが228ポイントで首位。日産は205ポイントで2位につけており、その差はわずかです。シーズンを通じて力強いパフォーマンスをみせているポルシェは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタとパスカル・ヴェアラインの活躍により、今季9度の表彰台を獲得。マイアミでのヴェアライン優勝を含め、ジュリアス・ベア ポールポジションを3回獲得しています。
一方、日産のタイトル争いは、その大部分がローランドの卓越したシーズンによって牽引されており、チームの獲得ポイント総数のうち実に184ポイントを彼一人で稼ぎ出しています。マイアミでポールを獲得したチームメイトのノーマン・ナトも、他カテゴリー参戦のため欠場したベルリン戦を経てロンドンで復帰を予定しており、得点加算が期待されます。
今季から導入されたFIA公認のマニュファクチャラーズ選手権でも、タグ・ホイヤー ポルシェが首位をキープ。カスタマーチームであるアンドレッテイ フォーミュラEチームとクプラ・キロの貢献も大きく、日産(2位)は自社チームに加え、NEOMマクラーレン フォーミュラEチームからの得点も追い風となっています。
ロンドンE-Prixでは、日産がランキングを逆転し、チームタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの両方を獲得できるかどうかに注目が集まります。すでに高まっている期待に加え、さらなる興奮を呼ぶ展開となりそうです。
2025年ロンドンE-Prix第15戦の決勝レースは、日本時間2025年7月27日(日)午前1時05分(現地時間:7月26日(土)17時05分)にスタートします。
エクセル・ロンドン・サーキット:屋内外が織りなす戦略の舞台
イギリスの首都ロンドンの中心部にあるエクセル・ロンドン・サーキットは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権において、極めてユニークで象徴的なチャレンジとなるコース。屋内と屋外が一体となった特異なレイアウトは、ドライバーにとっては他に類を見ない試練をもたらし、まさにシーズン最終戦の舞台にふさわしい環境を提供します。
全長2.08km、20コーナーのレイアウトは、屋内の滑らかでグリップの高い路面から始まり、連続するテクニカルコーナーを抜けて屋外へ。その直後、滑りやすい金属製ストリップと粗いアスファルトの路面変化がドライバーを待ち構えます。屋外セクションでは、オーバーテイクに適した、流れるようなシケインや、テクニカルなツイストが続き、その後ふたたび屋内のメインホールに戻って1周が完了。路面の種類や高低差、照明条件が次々と変化するコースは、特に雨が加わることで複雑さを増し、スリル満点で予測不能なレース展開を生み出します。こうした要素により、ファンにとってもドライバーにとっても、何度経験しても飽きることのない刺激的なレース体験が生まれます。
さらに戦略性を高める要素として、アタックモードの発動ゾーンがターン16の外側に戦略的に設置されており、レース終盤までの激しい攻防戦が期待されています。ロンドンのエクセル・サーキットは、まさにフォーミュラEが持つダイナミックな特性を体現。選手権の劇的なフィナーレにふさわしい、壮観で印象的な舞台を提供します。
NEOMマクラーレン、ホームでのラストレース
ロンドンE-Prixは、NEOMマクラーレン フォーミュラEチームにとって特別な節目となるイベントです。同チームは今季をもってフォーミュラEからの撤退を発表しており、ロンドンでの2戦がシリーズにおける最後のレースとなります。地元ファンの前で勝利を飾り、有終の美を飾ることを目指し、チームはこれまでの輝かしい歩みにふさわしい締めくくりに向かっています。
NEOMマクラーレンは、GEN3時代の幕開けに先立ってメルセデスからチームを引き継いで以降、これまでに8回の表彰台と、記憶に残る1勝を挙げ、印象的な実績を築いてきました。今シーズンは、ルーキーながら注目を集めるテイラー・バーナードが、5回の表彰台と2回のポールポジションを獲得するなど、大きな貢献を果たしました。さらに昨年には、サム・バードが鮮やかなオーバーテイクでNEOMマクラーレンにとっての初優勝をもたらし、自身の名をフォーミュラEの歴史に刻みました。今大会では、バードとバーナードの両名がチームの記録に新たな勝利を加えるべく、全力で挑みます。
象徴的なパパイヤカラーのリバリーで知られるNEOMマクラーレンは、今大会のロンドン最終戦において、特別仕様のブルーの「アウェイキット」を披露します。この限定デザインは、NEOMが構想する次世代型産業都市「Oxagon」とのコラボレーションによって生まれたもので、レーシングスーツにも反映され、チームにとって最後のレースを記憶に残るものにします。ドライバーであるサム・バードとテイラー・バーナードの今後のキャリアはまだ発表されていませんが、両者ともこれまでのフォーミュラEでの素晴らしい歩みを締めくくるべく、力強いパフォーマンスに全力を注ぎます。
オフトラックの楽しみも満載
サーキット外でも、フォーミュラEらしい体験が満載です。ファンビレッジでは、最新のレーシングシミュレーターを体験できるなど、ゲームアリーナで没入感あふれるひとときを楽しめるほか、地元のストリートアーティストによる鮮やかなパフォーマンスとともに、思い出に残る瞬間を写真に収めることもできます。フード&ドリンクエリアでは、多彩な料理と飲み物が用意され、1日を通してエネルギーをチャージできます。キッズゾーンも充実しており、小さなお子さま向けにフェイスペイントや巨大シャボン玉など、夢中になれるアクティビティが多数用意されています。
祝祭ムードをさらに高める要素として、週末には豪華なライブ音楽パフォーマンスも開催予定。土曜日には、ヒットチャートを賑わせる人気アーティストのピクシー・ロットがステージの主役を務め、日曜日には、エネルギッシュなパフォーマンスで知られる実力派デュオ、リズル・キックスが登場します。
スケジュール:2025ロンドンE-Prix
2025ロンドンE-Prixは、7月25日(金)に開催されるフリー走行1からスタートします。セッションは日本時間 7月25日(金)24:00(=7月26日(土)午前0:00)に開始されます。
※日本はJ SPORTSとBSフジで放送予定。放送日時など詳細は各ウェブサイトでご確認ください。

詳細なスケジュールや放送情報は、フォーミュラE公式ウェブサイトにてご確認いただけます。
フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車によるFIA世界選手権で、カーボンニュートラルが認証された唯一のスポーツです。世界有数の都市の中心部でドラマチックなレースを展開し、世界をリードする自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを加速させるためのモータースポーツプラットフォームを提供しています。フォーミュラEのチーム、メーカー、パートナー、放送局、開催都市は、このスポーツに対する情熱と、持続可能な人類の進歩を加速させ、人々と地球により良い未来をもたらす可能性を信じるという信念によって結ばれています。
トップページ https://www.fiaformulae.com
Tokyo E-Prix https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/tokyo
ABBについて
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に105,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。