松浦産業株式会社
“小さな応援”が、いつか“大きなうねり”になることを願って
紙袋用取っ手の国内トップメーカーの松浦産業株式会社(本社:香川県善通寺市、代表取締役社長:松浦公之)は、「SDGsいまできること」をキャッチフレーズに、地域スポーツの応援と環境配慮の両立を目指す北陸朝日放送株式会社(本社:石川県金沢市、以下HAB)の活動に賛同し、ペットボトルキャップを再資源化した「応援メガホン容器」の製作を通じ、アップサイクルの取り組みを支援いたします。
本製品は、HAB社内に設置された回収箱で集められたキャップをGRNエコサイクル株式会社がペレット化し、当社で再資源化・製作したものです。今後は、HABを通じて各種スポーツ大会やイベント等で配布・活用される予定です。
「応援メガホン容器」は、メガホンとしての使用はもちろん、首に掛けてカップホルダーとしても活用できる仕様で、移動の多いスポーツ観戦やイベント時にも便利な両手が使える設計となっています。

「応援する気持ち」からはじまる、サステナブルな連鎖
~スポーツの熱狂を、エコの力に


私達の生活の中で、もっとも身近なプラスチックのひとつともいえる 「ペットボトルの蓋」ですが、まだ「アップサイクル」が進んでいないのが現状です。キャップの分別回収体制の整備のほか、洗浄・粉砕といった工程が必要となり、手間やコストがかかるのが実情です。さらに、キャップは食品衛生法の規制により、再資源化しても経口用途への転用が難しく、再びキャップにすることは現状できません。
今回製作した「応援メガホン容器」は、カップホルダーとしても使える2WAY仕様で、さまざまな色のキャップを原料にしているため、本体のカラーはカーキグレーとなっています。ペットボトルキャップ22個で1本の応援メガホン容器が生まれます。つまり、キャップ約1kg(およそ500個分)集まると、22本の応援メガホン容器ができます。
軽くて集めやすく、洗えばにおいもなく保管しやすいペットボトルの蓋。
みんなで集めれば“エコがエールになる”——この取り組みを通じて環境問題に触れ、地域の次世代を担う子どもたちが「持続可能な社会」への関心を深め、「ほんの少しの行動」を始めるきっかけとなれば幸いです。
応援メガホン容器の特長
スポーツ観戦用のメガホン兼カップホルダーで、狭い座席空間でも活躍し、ポップコーンやポテト、から揚げなどを入れる容器としても便利にお使いいただけます
・首掛け可能で、両手が空く使いやすい設計
・14オンス(約420ミリリットル)の紙コップが収納可能
・スポーツ観戦やイベントに最適なユニバーサルデザイン仕様


『みんなで集めたキャップが、誰かを応援するモノに変わる!』プロジェクト
“小さな応援”が、“大きなうねり”になる~再資源化メガホンが繋ぐ、地域発・未来行きのSDGsプロジェクト始動~

【応援メガホンのご提供先】(7月7日時点)
・8月17日(日)
HABが主催するバスケットボールイベント『3×3GAMES㏌NANAO(ミナ.クル前広場)』で参加者に配布予定です。
プロジェクトにあたって

北陸朝日放送株式会社 取締役(SDGs担当) 本山秀樹 様
今回、企業の皆さまと共に〈応援メガホン容器〉を製作しました。再資源化したペットボトルキャップを活用し、環境への意識と地域スポーツの応援がつながるような取り組みを目指しています。
メガホンとしての機能だけでなく、容器としても使えるこのアイテムを通じて、特に次世代を担う子どもたちに、身近なところからSDGsを感じ、考えるきっかけを届けられればと願っています。
これからもHABは、地域メディアとして「いまできること」を皆さまと一緒に実践し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
GRNエコサイクル株式会社 代表取締役社長 馬場隆 様
今回、松浦産業さんやHABさんと共にプロジェクトに参加させていただき嬉しく思っております。エコサイクル社では、ペットボトルキャップの、回収、洗浄、破砕のリサイクルプロセスに関与させていただきました。
「応援メガホン容器」という実用的でありながら、環境に配慮した形で可視化する製品ができ、次世代に環境問題への関心を高め、エコ意識を育むきっかけになることと思います。この取り組みを通じてペットボトルキャップのリサイクル率が向上し、新しい価値が生まれ、循環型環境に配慮した文化が広がり持続可能な未来を築いていくことを期待しております。
松浦産業株式会社 副社長 松浦英樹
ペットボトルの蓋は、誰もが日常的に手にする、身近なプラスチックのひとつです。しかし、本体部分は高い再資源化率を誇っているものの、蓋の再資源率はいまだ20%程度と言われています。
今回の「応援メガホン容器」は、そんな蓋を再資源化し、応援の声を届けるアイテムとして生まれ変わらせる、画期的なアップサイクルプロジェクトです。
私たちもこれまで、植物由来の原料や環境に優しいとされるさまざまな素材を試してきました。しかし現時点では、コスト面の課題が大きく、社会実装にはまだ時間がかかるのが現実です。だからこそ、今できる現実的な選択肢として、ペットボトルキャップのアップサイクルに真剣に向き合っています。
創業者が掲げた「積少為大」――小さな積み重ねが、やがて大きな力になるという信念を胸に、
私たちはこれからも“使ったその先”を見据え、丁寧に、着実に、ものづくりの責任を果たしてまいります。

会社概要
会社名:松浦産業株式会社
代表取締役社長:松浦公之
本社所在地:香川県善通寺市上吉田町270-1
創業:1932年4月25日
資本金:8,000万円
従業員数:50名(2025年4月1日 現在)
事業内容:PP・PE延伸テープ及びロープ、紙袋用把手、タックハンドル、SP(販促商品)、成型品
1932年にわら縄ロープ生産からスタートした松浦産業株式会社は、1966年からPP・PE延伸ロープ生産を始め本格的にプラスチック業界に進出しました。現在は紙袋用取っ手の国内トップシェアメーカーとして、食品・アパレル・小売など様々な業界の紙袋の取っ手やタックハンドル(ダンボールなどに直接貼るシールタイプの取っ手)を生産しています。また、プラスチックの成型技術を生かして、大型テーマパークのプラスチック容器や企業の販促商品なども生産しています。
「私たちは、幸せを運んでいる。」をビジョンに掲げ、松浦産業株式会社は創業から約90年、皆さまの直接手に触れる取っ手という商品を作ってまいりました。今後は、ニッチトップメーカーとして多様化する取っ手ニーズに対応しながらも、人々にとってより身近な衛生用品やプラスチック成型品事業、D2C事業に注力していきます。2021年にはトイレのふた裏に貼る消臭・抗菌・抗ウイルスシートを使った「アドレット®」による広告事業をスタート。2023年にはうどんが食べやすいよう人間工学に基づいて設計したプラスチック製容器「『とって』屋さんが作った『とって』おきのうどん鉢」で自社初のクラウドファンディングに挑戦、開発のきっかけや「取っ手」繋がりでの商品開発が各メディアで話題となりました。