MEMOCO
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女118名を対象に、「中古マンション購入と立地条件」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンションの購入と築年数に関するアンケート」についてのアンケート調査
調査期間:2025年3月8日(土)〜2025年7月18日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:116人
調査対象:男性64人、女性52人
本調査は、中古マンションを実際に購入した116名を対象に実施されました。回答者の立地条件に対する意識や、購入時の優先順位について詳しく調査しています。購入時に重視した条件と諦めた条件、そしてその決定に対する後悔度を分析することで、中古マンション購入における立地選択の実態を明らかにします。
回答者について

回答者の性別
男性:約55%
女性:約45%

回答者の年代
20代:約11%
30代:約26%
40代:約41%
50代:約19%
60代以上:約3%
中古マンション購入時に最も意識した立地条件

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通勤・通学のしやすさ:約30%
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最寄り駅からの距離:約30%
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治安の良さ:約20%
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買い物施設など商業施設:約16%
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親類縁者、友人の多さや近さ:約2%
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自然災害リスク:約2%
通勤・通学のしやすさが最重要
「通勤・通学のしやすさ」と「最寄り駅からの距離」が同率で30%を占めています。これらは密接に関連しており、実質的に交通利便性が購入者にとって最も重要な要素であることが明らかになりました。
通勤重視の理由
回答者のコメントから、以下のような理由が挙げられています。
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「日々の生活で一番時間を使うのは通勤・通学だし、それが楽だと生活全体が楽になるから」
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「通勤時間の短縮ができると色々な事に対してのメリットが出るため」
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「通勤にストレスを抱えたくないから」
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「都心までのアクセスが仕事する上で重要だったから」
働き盛りの年代が多い回答者にとって、毎日の通勤時間短縮は生活の質に直結する重要な要素となっています。
治安の良さは安全への関心の高さを反映
治安の良さが20%と3番目に重要視されています。特に家族がいる世帯では、安全性への関心が高いことが分かります。
治安重視の理由
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「家族の安全を重要視したから。子供がいるので、安心して生活できる環境が良い」
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「犯罪に巻き込まれることなく安心して暮らしたいから」
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「長く暮らすつもりなので治安の良さは大切だと思うから」
商業施設の利便性も重要な要素
買い物施設などの商業施設が16%と4番目となっています。日常生活の利便性を重視する傾向が見られます。
商業施設重視の理由
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「実際に生活するとかなり重要だから」
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「歳をとっても生活に困らないから」
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「車がなくても生活できるのは良い」
中古マンション購入時に諦めた立地条件

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親類縁者、友人の多さや近さ:約42%
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最寄り駅からの距離:約12%
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買い物施設など商業施設:約11%
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物価:約10%
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自然災害リスク:約9%
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通勤・通学のしやすさ:約9%
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治安の良さ:約7%
親類縁者・友人との近さは諦めやすい条件
最も諦められやすい条件は「親類縁者、友人の多さや近さ」で41%を占めています。現代のライフスタイルの変化が反映された結果と言えます。
諦めた理由
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「もともと親戚・友人付き合いが希薄なのであきらめたというよりも敢えて選んだという感じ」
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「親類や友人とはネットや電話でやりとりできるから」
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「そこまで頻繁に会うわけではないから」
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「人間関係は子供を通して少しずつ広げていけばよい」
駅距離や商業施設も妥協される傾向
最寄り駅からの距離(約12%)や商業施設(約11%)も妥協されやすい条件です。車での移動や代替手段があることが影響しています。
妥協理由
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「基本的には車移動なので、そこまで気にならない」
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「車で買い物に行けばいいので」
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「近くに商業施設があった方が便利ではあるものの、日常生活に問題はないから」
諦めた条件に対する後悔度

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後悔していない:約63%
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どちらかというと後悔していない:約31%
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どちらかというと後悔している:約6%
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後悔している:約0%
圧倒的に後悔していない人が多数
約94%の人が後悔していない(「後悔していない」+「どちらかというと後悔していない」)と回答しています。諦めた条件に対して概ね満足していることが分かります。
後悔していない理由の分析
実用性を重視した結果への満足
「満足した生活がおくれているから」
「理想的な物件なため満足度のほうが高い」
「今の方が理想に近いから」
代替手段の存在
「車で行ける距離ではあるから」
「連絡はとれるから」
「ラインなどでやりとりできるから」
現実的な判断への納得
「何でもかんでも条件のそろった物件はそうそうないから」
「それぐらいのデメリットは目をつぶれる範囲内だった」
少数の後悔者の特徴
約6%の人が「どちらかというと後悔している」と回答していますが、「後悔している」と答えた人は0%でした。
後悔の理由
「家族の助けが欲しい時に大変だと思った」(親類縁者の近さを諦めた場合)
「駅をよく利用するので遠いと不便だから」(駅距離を諦めた場合)
「いつか大きな地震が来るから」(自然災害リスクを諦めた場合)
中古マンション購入における立地選択の傾向
交通利便性が最優先される
通勤・通学のしやすさと駅からの距離を合わせると約60%となり、交通利便性が購入者にとって最も重要な要素であることが明確です。働き盛りの年代が多い購入者層の特徴が反映されています。
人間関係よりも利便性を重視
親類縁者や友人との近さは最も諦めやすい条件(約41%)である一方、最も重視する条件では2%にとどまっています。現代のライフスタイルでは、物理的な距離よりも日常の利便性が優先される傾向が顕著です。
妥協への満足度は非常に高い
94%の人が諦めた条件について後悔していないことから、購入者は現実的な判断を行い、優先順位を明確にして物件選択を行っていることが分かります。完璧な物件を求めるよりも、最重要条件を満たす物件選択が満足度につながっています。
まとめ
中古マンション購入者の立地条件に対する意識調査から、以下のポイントが明らかになりました。
重視される条件のポイント
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交通利便性(通勤・駅距離)が最も重要(約60%)
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治安の良さが安全性重視の現れ(約20%)
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日常の利便性(商業施設)も重要な要素(約16%)
諦められやすい条件のポイント
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人間関係(親類縁者・友人の近さ)は最も妥協しやすい
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物理的距離よりも代替手段の有無が判断基準
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現代のコミュニケーション手段の多様化が影響
購入決定への満足度のポイント
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約94%が諦めた条件について後悔していない
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優先順位を明確にした現実的判断が満足度向上に寄与
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完璧を求めず、最重要条件を満たすことが重要
中古マンション購入を検討する際は、まず自身の最重要条件を明確にし、妥協可能な条件を整理することが、満足度の高い購入につながると言えるでしょう。